笑える大喜利/ネタメールってなんなのさ

ごきげんよう。青の半纏です。

大変なことになりましたね。
なぜこうなった、と首を傾げています。

暇ならラジオにメールを書こう、そして採用されよう|青の半纏 #note

なんにも打ち合わせしてないのにこれアップしたあと、みんな熱量あるブログ書くやん。
そら多少はバズるやろと狙った感あるけどさ。そんな感じなると思わんやん。

で、見てて思ったんですが、「みんなネタメールの話しないよな」と。
分かります。だってさ、むっちゃハードル高いやん。ボクらお笑い芸人じゃないですし。だいたいボクも苦手ですし。もっと適任者いると思うし。

でもきっと適任者の人ほどわざわざ「こうしてまっせ! ガハハ」としないと思うんです。なんかここまでなると誰か言及したほうがいいんではと思い、ここに書き記します。仮にそれを参考にしてドン滑ろうが、知らん。知らんからな。

そもそも笑いってなんで起きると思いますか。
そんなんおもしろいからやんと言いがちですが、それでは解像度が低い。

実はこの答え、既にNOTEの記事にあるんですよね〜。いやー、偉大だ。
(雑の呼吸 壱の型 他力本願寺)

答えは緊張と緩和です。

《緊張の緩和》とは何ぞや|おしり #note

もとは記事にあるよう落語家さんが繰り出した理論ですが、昨今M-1に出るような漫才師さんたちもこいつを意識します。

詳しくは上の記事を読めばはやいんですが、さわりを書くとボケにより緊張が生み出され、それがツッコミなどにより緩和が起こることで笑いが発生します。いないばあ、がとても原始的で分かりやすいでしょう。

よりみんなが身近なのは大喜利かなと思います。テレビでもやってたりしますね。(ちなみにラジオにおけるネタコーナーを大喜利と混同するとプンスカする人がいるから気をつけてください)

笑点とかが大喜利の典型ですが、元は寄席におけるアンコールの催し物。
いまはお題に対して、気の利いたアンサーをするのが定番ですね。

緊張と緩和における「緩和」をラジオのおたよりで起こすのが難しい。
でも方向性はいくつかあります。実はボクの前の記事のフックの話に通じます。

緊張とは「納得や共感」で緩和されるパターンと「驚き」で緩和されるパターンがあるからです。細かい分類とかそういうのは書きませんが調べればいくつも出るでしょう。

例としてセルフ大喜利やってみます。ちっともやりたくない。
そしておもしろくはない。

(お題)こんなハンバーガー屋は行きたくない。どんな店?

例1 すべてのハンバーガーが顔よりデカイ
(サイズの変化)

例2 椅子に片栗粉が塗ってある
(状況の変化)

例3 ソバしかない
(前提の変化)

マジでつまらないが。考えるのがつらいが。なぜこんなことをしている。
思い出した。大喜利の考え方を説明したかったんだ。

要は提示されたお題に対して、例1であれば「そんなことありえないでしょ」「そんなのイヤだね」といった形で緩和がなされます。

そもそも大喜利の場合は前提が既に「変」、つまり一般的な状況からズレたものなので「ズレた状況からさらにズラす」か「ズレた状況に噛み合う回答」をするかというように方向性を打ち出せます。

でもみんなが思いつくような答えを言っても大抵の場合、笑いは起こりません。新規性は大事です。おかげでみんないま真顔だと思います。つらい。ぴえん。

理解できない回答でも笑えません。それは客観的に見たときにそのお題と回答に対してズレが起きていないからです。つまりそれは認識のズレです。

当たり前ですが、この世にひとりとして同じ人間はいません。

大喜利が寄席でやっているなら、観客は老若男女がいます。
そんなみんなが共有できる認識を提示し、そこにズレを設けて緊張を起こし、緩和するなど基本的に話芸に長けた、いわゆる「おもしろい人」に任せたいですよね。

ただ、ラジオでは実は必ずしもそうじゃありません。

なにせ回答の送り手の9割はボクのようなシロウトさんだからです。
そしてさらに異なるのが「みんながラジオを聴いている」ということです。

聴いている限り情報は流入し、しかもおたよりを読むのはパーソナリティ。
なにが言いたいかというと「パーソナリティのメールの読み方、それを受けたあとのトークが基本重視される」ということです。

もちろん一発、面白いネタでドカーンとパーソナリティを笑わせる。それもいいでしょう。ですが、それはもはや時の運。

とにかく考えたいのはパーソナリティに理解されるズレ方(≒ボケ方)です。
緩和の部分はパーソナリティが担います。緩和しやすいボケを作るのです。
ネタメールと呼ばれるものも同様です。

そのうち思考が整理されて超絶オモシロネタが浮かぶ可能性もなきしにもあらず!!(運任せの青の半纏)

そこでいくつか思考の型を作るのはアリです。

さっきの例1から3まで出しましたが、アイデアというのはある程度パターンがあります。

例えば落語なら「考えオチ」「地口オチ」「廻りオチ」「逆さオチ」「見立てオチ」「トントンオチ」「はしごオチ」「仕込みオチ」「間抜けオチ」などなど。話のオチで分けても無数にあるのです。
落語で好きなのは文七元結と芝浜、青の半纏です。ハッ!

さっきのボクのつまんないやつなんかでも「サイズを変える」「状況を変える」などパターンにはめてみただけです。数の増減、反転させるなどパターンは無数に考えられるでしょう。

あと好きな芸人さんを思い浮かべてみるのにいいと思います。絶対的に笑いを誘う黄金パターンがあります。好きな芸人さんで好きなネタの傾向は分かれそうですよね。

ことラジオにおいては「番組内で通じる内輪のネタ」も材料になったりします。

こういう風にあれやこれや「なにがおもしろいんだろう」と考えられる人が大喜利コーナー、ネタメールへの投稿を楽しめると思います。なので絶対送れよ!! とボクは言いません。

ただですよ。

・文章をコンパクトにしよう
・フックを作ろう
・言葉を選ぼう


なんか見たことある人もいると思うんですが、これ、なんか使えそうですよね。ふつうのおたよりや感想メールも視点の問題なので実は考え方に多少の共通点はあるんです。面白回答でダラダラ長い文、リズミカルじゃないものは少ないでしょう。

そして

・緊張と緩和

これだけを元に考えても、青の半纏よりはおもしろいの、書けそうじゃありませんか?



でも滑っても知らん!!
お粗末!!

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