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挟み撃ち

雨の日以外は散歩を続けています。
お天気よくてもさぼったりもします(笑)。
何にも考えずに自分に負荷をかけるのが良いのかもしれないと思います。
歩き始めはテンポよく進みますが
最後の方はゆっくりと息を整えながら歩きます。
スマホのフィットネスアプリは「ゴールまであと〇キロカロリー」と通知してきますが、「あなたね、私は機械じゃないんだよ!人間社会はいろいろあるのさ!」と言って無視します。

二日前の朝、早起きした私は自宅から歩いていつもの公園に向かいました。
時間帯によっては、ワン友さんたちに全く会わずに帰ってくるときもあります。この日はアメリカンコッカースパニエルのめいちゃんと、ロングコートチワワのマルちゃん(かな?)に会いました。めいちゃんのおねだりでおやつを少しだけあげましたよ。めいちゃんパパさんが「最近カラスがうるさいんだよね」なんて話してました。

めいちゃんたちと別れて、私はいつものコースを歩き始めました。
公園の外周にはフェンスがめぐらされており、その外側は歩道になっています。住宅地の花を眺めながらその歩道を歩くのがいつものコースなのです。
歩いていると突然カラスの鳴き声が聞こえてきました。公園のフェンス沿いの桜の木の辺りでギャーギャーと騒いでいます。
「喧嘩でもしているか?なわ張り争いか?」なんて考えながら歩いていると
突然一羽が飛び出し、私の頭上スレスレに飛んでいきました。
思わずしゃがみ込むほど近くを飛ぶのです。
そしてフェンスの内側の桜の枝にとまっているカラスは、まるで威嚇するようにギャーギャーわめきながら、私の進行方向に向かって枝を渡り歩いてくるのです。
「なんなんだ君等は!」と思い足早に通り過ぎようとした瞬間、
さっきのカラスがまた狙いすましたように頭上をを飛んでいき、フェンス沿いのカラスも騒ぎ立ててきます。


「明らかに狙われている!」


恐怖以外の何物でもありません。


左には威嚇カラス、右には襲撃カラス
二匹のカラスの挟み撃ち


この森の中から抜け出そうと思い、住宅地の方へ向かいました。
するとカラスたちは何処かへ消えてしまいました。


蘭の散歩中におやつをあげているときも、確かに近くの木の上からカラスがじっと見つめていたり後をついて来たりすることはありましたが、こんな挟み撃ちは初めてです。
「犬はうるさく吠えるけど人間は大丈夫」って思ってるのでしょうか?


カラス君(さん)たち!
人間社会では脅して他人から物を奪うことを「喝上げ」って言うんだよ
好ましい事ではないよね
奪い合いじゃなくてお互い歩み寄れるところはないものかね?
と言っても、パンくずや食べ物をばらまいて歩くつもりはさらさらないんだけどね。


皆が生きるために必死になってる
クマもイノシシもカラスも



人間だって一緒だよ


どうやって折り合いがつくのか?


分からないな


恐怖を感じた朝の散歩でした。







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