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タラタラしてんじゃねーよ

昨日の記事には続きがあります。

猫さんの保護を仕損じた私は、車で自宅に向かいました。途中、
一台の対向車が急にスピードを緩め、止まりそうになっていて、
何?  どうした?
すると一人の学生さんが、顔を手で押さえながら歩道にうずくまっているのが見えました。
腹痛?  嘔吐?  貧血?

状況が呑み込めないまま車を停め、(対向車はすぐに通り過ぎました💦)
なぜかしら積んであったティッシュボックスをつかんで
(なぜティッシュ? 役に立ちそうなものがそれしかなかったから)

その子の所に行くと
鼻出血!
リュックにも、制服の白いシャツの袖にも、手にも、
ボタボタと出血が!

すぐにティッシュを渡して抑えてもらい
「どうしたの?」と聞くと
「鼻血が出たけどティッシュがなかったんです」という。

反対側を歩いていた同級生らしい子が寄ってきて
「大丈夫?」と声をかけてくれたが
「大丈夫なわけないじゃん!こんなだよ!」と言って
手に着いた血液を見せたりしていたが、
「先行くね」とその子は行ってしまった。(クールな対応)

さて、どうしようかな?と考えながら、
「とりあえず鼻血が止まってから動いた方がいいから、車に乗ってたら?」
「・・・」  無言…
それはそうだよね。
小さい頃から、知らないオジサン、オバサンについていっちゃダメって言われてるよね。


「鼻血止まったか見せて」そう言って見せてもらったが
ダメじゃん!まだダラダラしてる!
「そこじゃなくて、小鼻のところを抑えるのよ!きつめにね!」
   (保健の時間習ったでしょ?)
「学校は何時までに入ればいいの?」
「8時です」と中学生。時刻は7時35分。

「とりあえず、その手とワイシャツの血を洗ってから学校へ行った方がいいんじゃないの? 私の家近いし、外に水道あるからそこで洗ったら?
学校へは遅れないように送っていくから。時間なくなるから早く車に乗って!」
(タラタラしてんじゃねーよ  ってこんな時使いたくなる 笑)

機関銃のように連射しまくり、私の喋り勝ち!

女子中学生を車に乗せ、自宅の外の水道で手とワイシャツを洗い、
タオルでシャツの水分を吸い取り
ポケットティッシュを2個持たせ、学校近くまで送り届けました。
7時50分。 セーフ!


車の中で鼻出血も止まり、
血液も洗い流し、手もシャツもきれいになり
少し気分が落ち着いたのか、制服の事をいろいろ説明してくれました。
ふだんから鼻血が出やすい事も。
(ちゃんとティッシュ持ち歩きなさいね)
(頻繁に出る時は一度受診だよ)


猫の保護は出来なかったけど
今日はこの中学生に出会うことになっていたんだなきっと。






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