⚠️注意喚起⚠️ 参加した同人作品に無断でAIイラストが一部使用されていました


※注意点※

・AIの全体的な批判ではなく、AIに関わらず「無断」でクリエイターの意図しない使用についてを問題点としています。
・現在サークル側とは話がまとまりましたので特定の相手を責める意図はありません。今後のトラブル防止及び注意喚起のためにまとめています。
・誤解を招かないよう状況説明としてサークル内部の活動にいて詳細を記載している部分があります。

【対処法など】

※販売サイトからいただいた問合せの回答を元に作成

★予防策
最初に自分の制作物と共にAI生成物と使用を禁止するという契約が締結をする
→この場合はサークル主従の契約違反として厳しめに判断される可能性が高い。

★起きてしまった場合の対処法
→基本的には当事者同士での話し合いでの解決
連絡が付かない・解決しない場合において要請の正当性が認められれば対応を行う場合もある。

【今回の経緯】

・Dlsite等での販売を目的とした同人作品のイラスト制作募集に応募
・イラストを制作→完成
※本件は完成時に買取のような依頼型ではなく、正常に販売した際はイラストの使用権を譲渡すると約束、著作権譲は無しの収益分配の参加
・販売ページを見ると「Ai一部利用」作品として販売
・最後のシーンにのみ登場する男主人公の立ち絵がAi生成画像が使用されていることを知る
※販売方法・サイト規約上は問題はありません

【今回のトラブルに発展した原因】

『無断』で作品に使用したこと

・今回のAIイラストの使用用途はメイン要素ではなくサブ要素1枚であっため使用したサークル主が特別故意に私の制作したイラストと混合したわけではないと認識しております。
・こちら(絵師側)としては一言相談してもらえれば、私が描くことやロイヤリティーフリーの素材を紹介でき、トラブルへの発展および販売停止となることは避けれたことです。
・しかし、AI使用について一言、相談するべき内容なのか必要ないことなのかという認識のギャップが人によって差が大きすぎることが今回のトラブルにて一番の原因だと実感しています。

【DLsiteへの問い合わせ】

(7/22)1つ目の問い合わせ

①無断でクリエイターの意図しない使用がされていた場合について 
→クリエイターとサークルがどのような契約を締結しているかDLsiteは分からないので話し合いでの解決を推奨
※こちらについて当事者同士で話し合い販売サイトを巻き込むなというのはもっともなご意見です。ただ絵師としては少しでも早く、自分のイラストがサムネイルのAI利用作品として公開されている状況を止めたかったことと、①を連絡した時でサークル主と話し合いが終えれるか分からない状況だったため、一先ずこのような問い合わせをしました。

(7/23)2つ目の問い合わせ

②万が一サークルと連絡が付かない・話し合いで解決ができない場合
→当事者間での話し合いによる解決が難しい場合において正当性が認められる場合は、要請に応じることは難しい場合もある。

③上記の対処を行う場合の判断についての基準、例えば作品の使用の仕方や割合等があるのか
→クリエイターが提供したイラストを無断でAI生成に利用されたなど、クリエイターに対する影響が大きい場合においては、対応を行う可能性がある。
模写やトレスのような権利侵害が明らかな場合には販売停止等の措置を行っているが、その他はケースによって対応を決めており具体的な対応の案内は難しい。

④最初に自分の制作物と共にAI生成物と使用を禁止するという契約が締結されていた場合は、②や③のDLsiteの判断は変わるのか?
→サークル主従の契約違反として厳しめに判断される

※DLsiteの回答について不明瞭な点

早急な対応、ご回答をいただきましたことに大変感謝しております。しかし、今回(7/23)2つ目の問い合わせに2つ返信のお答えをいただき、その中で不審に感じた点をまとめています。
誤った回答のメールをA、訂正のメールをBといたします。
 
 Aのメールでは質問④の回答として模写やトレスのような権利侵害が明らかな場合には販売停止等の措置を行っているが、その他はケースによって対応を決めており具体的な対応の案内は難しい、との説明。
こちらはAとBを見比べたところ本来質問③の回答であった文章が誤って改行され④の答えになってしまったと推測されます。

Aでは記載されており、Bでは削除された文章
質問③の回答として以下の文章が記載されていました。
『なお背景画像にAI生成を利用するなど、クリエイター様が提供されたイラストがAI生成画像に利用されていない場合におきましては、大変恐縮ながら、要請に応じることは難しい場合もございます。』

現時点では以上の回答をいただいたことでこの件については終えたいと思います。

【最後に…】

AI技術の使用について

本件はAIに関わらず、複数のクリエイターが参加する作品において『無断・相談がない』ことにより意図しない表現・作品に参加してしまったということがトラブルの一連の問題だと思っています。

しかし、一個人としてはAIに関しては好きで嫌いも発信せず表では話題に出さない・交わらないという考えを持っており、その姿勢を今後も続けていきます。
(世に出ているAI利用作品については特別言及することはありません。)

そのため私はAIイラスト及びAIが利用される作品に「関わりたくない」という批判的な意思よりもAIイラストを作品の表に出る部分で使うのであれば「最初から私(絵師)が参加・関わる必要がない」という考えで本件も異議を唱えました。

しかしながらクリエイターと同ジャンル(イラスト)のAIを使用したことにより、自分がAI技術を使用して制作したとも読み取れる作品ページを公開することは避けたかったという思いはあります。

個人の考え

一言で言いますと「AI」は好き嫌いの問題ではなく「エログロ」と同様に自分の関わる作品がそのジャンルに該当するのかどうか、情報として知りえたかった要素でありました。

今回AI使用に対する個人の認識に差があることを実感いたしました。しかし、例えば「AIイラスト」→「成人作品」や「グロ作品」として考えて下さい。
一般向けとして制服姿の女の子の絵を提供したら横にパンツのイラスト置かれて成人向け作品のサムネとして配布されたら困るという話です。

絵師に依頼するリスクを述べられてる方もいましたが、自分以外が制作し提供されたものを自分の作品に使用して発表するこのの責任についてはAIや人間の技術に関わらず考えていただきたいです。特にクリエイターとしては自分の名前が表記される作品が「AI利用作品・一部利用」作品となるかは「エログロ」作品に分類されることと同等に、事前に把握をしたい重要事項であるということをご理解いただきたいです。


今後こういったトラブルを避けるために、最終的に意図せぬ作品に参加することがないよう、AIに関わらずより慎重に取引前のやり取りを行うよう気を引き締めます。

以上。

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