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【映画感想】デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING見てきたよ

最近は月1くらいで映画で見ていて、定期的にデカ音響デカスクリーンで映像を味わえるのはGOOD。

さて、本題。デジアド02の映画見てきたよ。デジモンファンなら見ておいて損はない作品だと思う一方、内容を褒めていいのか難しい。大人になるにつれていろいろなことを知って"いい""わるい"だけの判定じゃなくて曖昧になってきた。人生はグラデーション。最近いつも心に留めています。

ちなみにデジモンについてはTri.もラスエボもかなり好意的に見ている。

良かったところはほぼネタバレなしです。むしろ見てない人に良かったところを見て楽しみにしてほしい。

良かったところ

・開幕ボレロとデカデジタマ
劇場版デジモンの定番のこの2つをありがとう。「コレコレコレww」ってなったもん。20年経っても変わらねぇ。ボレロ、ありがとう。

・進化バンクをしっかりやってくれるところ
アーマー体の進化がないのは残念だったけど、エクスブイモンたち成熟期への進化は曲含めて全部やってくれたし、ジョグレス進化のとき1体1体最初から「Beat Hit!」やってくれるの神だったし、デンデンデンデンdddddddddのパイルドラモン、インペリアルドラモンで城は壊される。本当にイイ。

・デジモンがかわいい
tri以降のデジアドシリーズのいいところに大きくなって落ち着いた子供たちとガキっぽいままのデジモンの大きな対比があって、デジモンのワチャワチャ感かわいすぎる。ワームモン、船乗れ。ブイモンの底抜けの明るさが物語を好転させる02という作品、イイネ。

・02組のやりとり
大輔と賢はもちろん、6人がここにしてたやりとり(数は少なめ)がよかった。自分がとくにいいなと思ったところを書いておきます。

ちょいネタバレ

tri.~ラスエボで、タイチが冷静に事件を解決に導こうとしたり、世界を守る方向にいったりするんだけど、ヤマトが感情的になっていた(子供のころは太一が感情、大和が理論で反転している)でここらへんはすごい好きだった。で、今回はその2人を間近で見ていたヒカリとタケルがまた反対の立場でやりとりをしていたところよかった。これは個人の感想です。

・お約束をお約束としてやってくれた
ここまで全部褒めているのってお約束をお約束としてやってくれたこと。それってとても大事な要素だと思っていて、こちらの愛と制作側の愛が繋がっていたことを感じられて嬉しい。単純に。

あと作品自体がこれから物語を展開するではなく、終結に向かう方向だから、お約束をやりながら話を勧めてくれるだけでいい派閥。これが新作でこれからやります!ってならまた別だとは思う。

以下ネタバレ含む





良くなかったところ

良くなかったというかモヤッとした。これをデジモンアドベンチャー02としてやる意味はあったのかなぁって。

・スッキリ感がない
カタルシスがあまりにない。すべての選択に葛藤(早すぎて葛藤にすら見えない)がなくて残念だった。よかった点にあげたヒカリとタケルのやりとりももうちょっとすれ違ってほしかったけどブイモンと大輔にやられた。これは02組の良さとも言えるし、それでもやっぱりタリナイよ~;;結局ラスエボと同じことをやるだけになりかねないから葛藤にしなかったのかもしれないとは思うけどそこはなんとかして。

大事な大事なデジモンとの絆が切れるかもしれない、自分たちが解消されるだけ(ラスエボのときは自分たちのミクロな話だった)ならまだしも、世界中のデジモンとパートナーはどうなるんだという今回でいう大きなポイントだったはずなのに、そこはあっさりなんかい!!!とキレてしまった…

・見たかったデジモンではなかった
これに尽きる。よかった点はすごく評価しているんだけど、原初の選ばれし子供であるルイにフォーカスが当たりすぎていた。コレに関しては自分の見方が悪かったとも言えるんだけど、デジモンは巨悪に対して葛藤しながら選択して前に進むところがいいのにそれが皆無。

知らないキャラが出てきてほとんど過去話。インペリアルドラモンで世界を駆け巡ってほしかったのに、ほぼ教室(借りた意味も不明)だったし、ルイもウッコモンも物分りが良すぎてコシがなかったし、ウッコモンも「わかってた」じゃねーんだヷ。

どちらかと言うと原初の選ばれし子供であるルイを6人でサポート(大輔が信じて手を差し伸べるだけ)(ルイも今出会った外部の人間にペラペラ言われて納得するな)という形だったから、「デジアドの世界の謎」としては進展したけど、02組の話だったかと言われるとそれは違うだろ~~って。

ラスエボで突きつけられたパートナーシップの解消に対して、"システム(デジヴァイス)"がなくても"絆"があれば「友達でいられる」という救いの形はよかったように思う(正直話が薄いせいで納得はしてない)。

そういう意味ではディレクターが降りて怪しい雰囲気漂う中進んだ「LAST EVOLUTION 絆」と「THE THE BEGINNING」はやる意味と価値のある作品だったと思っている。

見たかったものだったかと言われると違うけど必要な話だったのかもなぁみたいな微妙な評価。でも正直もっとやりようがあったように思える。

最近アニメなどを見て思うこと

最近の自分の話。見たかった視点Aから見ると微妙だけど、切り口を変えてBからみると結構おもろいなということが頻発している。

直近で言うと、水星の魔女はシリアスで世界観(マクロ)を楽しむ作品だと思ったけどもっとミクロにキャラだけ見てればアラにツッコまずもっと楽しめたし、今回はミクロを楽しもうとしたのにマクロを楽しむ話だった。

ここらへんの切り分けってどうしても初見じゃできないし、書き手が何を見せたいか、読み手となる自分が何を期待するか、すれ違うだけで評価が一転する。今回の映画を「最高だった!」という人の意見もわからなくはない。

そういうときは客じゃなかったのかなあなんて思うけど、デジモンの映画は間違いなく客なので、見たいもんが見たかった!!!!!!!!!!

インペリアルドラモンでもっとド派手に戦ったほしかったし、パラディンモードみたいな新しいモード出してほしかった(新進化はなくていいや…)し、02組の会話はもっと見たかった!!な!!後わがまま言うと初代要素ももうちょいほしかったせっかくの祭りなんだしなー。

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