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旅の途中で


道の駅「広瀬・富田城」内「広瀬絣センター」

今は懐かしい『絣』に出逢った
冬になると私の祖母が縫ってくれた
赤い絣の着物を思い出す
絣の着物に羽織を着てアンサンブルと呼んでいた気がする
とても暖かく着物のままでコタツに入って
ヌクヌクしているのが好きだった
子どもの頃から学校以外は着物
大人になっても私はずっと着物を着ていた

旅の途中で偶然出会った「広瀬絣センター」

織りの技術を学んでいらっしゃる方々が
約一年ほどかけて一反を織りあげるために
一人一人の機織り機が用意されているという
最初の一年は縦縞
次は四角の模様
そして丸みのある模様へと
年々高度な技術を身に付けていく
しかし模様自体は各自好きに織るということだった

私も機織り機はポータブルだが持っていた
手織り布はとても柔らかく身体を優しく包んでくれる
人の暮らしに欠かせない『衣』
紡ぎ、織って、縫う
昔の人はそのすべてを自分たちで創り上げる
何時間も何時間もかけて
大切な者たちのために手数をかける
そうして創り上げたモノは
どんなに愛おしいことか・・・

愛する大切な人たちへ
愛おしいモノを捧げる・・・
そう感じた私は
計り知れない豊かさを感じていた


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