橋本絵莉子という存在

橋本絵莉子 1st Full Album発売記念ライブ『日記を燃やして』
恵比寿リキッドルーム

ワンレンをかきあげながらえっちゃん登場
思い出した。この人かっこいいんだ。

1曲目
ーワンオブゼム
音がかっこいい。光も。姿も。表情も。

バンドを長くやってると色々なかっこいいに出会うので、その輪郭は広がりつつもぼやけてしまうのだけれど。
これが"かっこいい"だって確信した。

えっちゃんだけを凝視するくらいのつもりで居たけど、自然とキョロキョロしてしまっていた。
シゲさん、ツネさん、ソネさん。
本当にかっこいい。

ーかえれない
ライブでグッと好きになった。
demo1の表題だから1番聴いていたんだけど、ライブだと違う良さがあるなぁ。
「音源よりかっこいいライブをしよう」の難しさを実感している最近なので感じるものがあった。

ーあ、そ、か
この曲はダメだとわかってた。
会場に向かう電車で既に泣いていたし、案の定嗚咽寸前まで泣いてしまった。

「ありがとうございます」
あぁえっちゃんの声だ。
特有の空気感や間を存分に発揮したえっちゃんのMC。
ソネさんが「事故ってるのかと思った」と。
あっこちゃん居ないからずっとこの空気感なんだろうなぁ。
と思いきやシゲさんの巧みな裏回し。
ベースってそういう担当なのかな。

少し長いくらいのMCだったけれど、サポートメンバーとの関係性や「橋本絵莉子」としてのえっちゃんの姿が見えてきて嬉しかった。

暖かく和やかな空気、
曲が始まる。

ーfall of the leaf
信じられないくらい空気が冷たい。
もしかして空調も指示してるのか?と思うほど。
ギターから感じる緊張感。鳥肌が立つ。
とてもとても鋭い歌声。

かと思えば皆で手を叩きながらワイワイ歌い出す。
ー脱走
シゲさんはタヒチアンウクレレ。

同じ人間とは思えない程幅広い表情、感情を魅せる橋本絵莉子の表現力。
意識して聴くと曲によって明確に歌い方を分けている。

ー初日の出
チャットの曲だけど全然違う曲だった。
2ギターなのもあってかなりアグレッシブなアレンジだった。
ジャンルとしてはミスクチャーに近かった。
橋本絵莉子の音楽雑食性を感じる。

ー前日
ツネさんバスとハット踏みながらギロを手に持ちマイクを準備。
そのままギロ演奏初めて歌も歌ってた。
他の曲で度々キーボードも弾いてた。
えっちゃん含めその周りの人達皆おかしくなってるって。

ー今日がインフィニティ
渋すぎるイントロ。
ツネさんのドラムがめちゃくちゃかっこいい。
というかこの曲に限らずツネさんかっこよすぎる。本当に。

ー特別な関係
波長みたいなものが多分合いすぎてる。
あんまりに効きすぎるからチャットも橋本絵莉子も普段聴かないようにしてる。
声も言葉も楽器のサウンドもフレーズも全部、心に直撃する。

僕が得意とする歌う様なギターフレーズ、もしかしたらえっちゃんの影響うけてるのかもな、と聴きながら思った。

アンコール1曲目
ー引っ越し
好き。泣く。

ー太平洋ホテル(新曲)
パワーポップというジャンル。
チャットで知ったけど、えっちゃんがパワーすぎる。
音が大きいとか歪んでるとかじゃなく、"パワー"という感じ。
彼女がパワーポップなのだろう。

ーワンオブゼム
「最初で最後の曲です」
最初のはかなり忠実な演奏だったけど、2回目はメンバーが楽しんで演奏してた。
良い意味で好き勝手やっていて、最後に皆で楽しもうという気概が感じられた。

「せーの」でお辞儀をして
手を振りながら袖に吸い込まれていった。

昔からの変わらないえっちゃんで
世界一かっこいい橋本絵莉子で
少女で、お母さんで。

心がいっぱい満たされてイヤホンをせずに帰った。
静かな街の風の音。
頑張ろうと思った。

※機材メモ
えっちゃん
・謎のビザールギター
・変身のシンライン
・アコギ
・VOXヘッド&キャビ
・DIVIDED BY 13ヘッド&キャビ
ソネさん
・カジノ
・ビグスビーレスポールゴールドトップ
・two rockヘッド&不明キャビ
シゲさん
・fender 5弦JB
・fenderヘッド&キャビ
・akima&neos tube DI

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