ベリーキャンディとワイン(ショートショート)

僕の頭内時計が、深夜の鐘を鳴らした時、僕らは出会ってしまった。
彼女は、僕のツイッターにフォローしてきて、胸元をアイコン写真にしてるから、鐘がなったんだ。
頭内時計が深夜の鐘をならさなければ、ダイレクトメセッジーなんて、とっくにむししていたはずだった。
ツイッター初心者なんです仲良くしたいからLINEをしましょうという文面が飛び込んだ。
僕の指は、吸い込まれるがままに、iDをおしていた。
もしかしたら、ただ仲良くなりたいだけかもしれないしいいとさえ思って、いた。
ラインを登録してしまったことに、頭の片隅にある危険信号がなって、彼女のラインを何度も削除した。
彼女からのメッセージに、惹かれてしまうことに、怖くなった。
本能に、誘導されていく自分に、動物的なものを感じながら、返信していった。
そしたら、綺麗に着飾ったどこの誰かもわからない本能ざわめく凛とした女の子の写真が送り付けられていた。
これが、彼女なのだろうかそれとも虚像なのだろうか。
この二つがもやもやして、何も信じられないけど信じたい気持ちになって、弾けた。
結局本能に誘惑されて、刺激的な異性の香りのスパイスに誘導されて、信じることしかできなくなった。
歳は僕よりも、少し歳上で、サバサバしている感じで、ラインの文面だけの世界なのに虜になって、会いたいと強く願うようになった。
それとは別に会いたいと思う感情とともに、1日や2日の急な展開すぎて、計算され尽くされた罠にどっぷりハマっているんじゃないかと心配するようになった。
ラインの最初の文が、今の夫に不満を持っていて、離婚するか考えているというような内容で、僕は、彼女を自分のものにして、食っちゃいたかった。
僕は、こんな本能に従順な考えに、彼女に申し訳なさを感じて、アク抜きをして、冷静なることにした。
紳士を装って、彼女のトラウマを考えて、あまり女の子に興味のないふりをした。
本当は、コーヒー牛乳のように、混ざり合いたかったくせに、隠すかのように、嘘をついた。
彼女は、見栄を張りカッコつけた僕の文章を、読んで、会いたいと思ったのか。
会ってみませんかと、返信してきた。
私は、会いたいですと返事をしたら、会ってみたいですねと返信が来て、おぅと、唸り声を上げた。
ビンゴゲームで言ったら、リーチがかかった時の嬉しさである。
ビンゴすることを、望んで、日程を決めようと、カレンダーをみていたら、彼女から返信があった。
夫が、LINEをしていたら、誰とLINEしてるのと言って、怒ってくるから、バレないように、ラインじゃないコミュニティサイトで、やりとりをしようっていうっていう内容だった。
ここで、僕は、とんでもないことをしているって、咀嚼することができた。
このままいったら、多分面倒ごとに巻き込まれるだろうなと、思って、関係を終わらせたほうが、正解なんじゃないだろうかと、思った。
きっと揺れ動く心に終止符を打ちたかったのだろう。
それと、会ってしまったら、幻想が現実になってしまって、思ってたのと違うってなるのも嫌だとも思うようになっていった。
でも、切り出すタイミングがなくて、コミュニティサイトに登録してしまった。
登録した後に、なんか後悔した気分になって、退会したくなった。
退会することにしたら、彼女が、いろんな手を使って引き止めようとしてきて、なんかそこまで熱くなられてもなと思って、気持ち悪くなった。
あざといところが嫌だと言って、突き放して、それっきり連絡はとっていない。
その後、私は便秘から解放された気分といっても過言ではないスッキリした気分になった。
きっと恋愛をしようなんて、考える方が、恩着せがましかったんだ。
面接の第一印象を攻略できないおどおどしていて、自信のない筋金入りの、男に女ができるなんて、180度性格がひっくり返らない限り無理なんだろう変えることができたらいいのになって、思った。
今回のことはもしかしたら、いろんな人に、DMを送って、反応してくれるのを待って、その中の反応してしまった1人に僕が入ったということなのだろう……






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