悪口は笑う(ショートショート)

私は悪口をツイッターで呟いてしまった。
そしたら、私は背中から何かを感じた。
振り向いてみると、墨汁で全身黒く染めたような、全身真っ黒な男が、銃口を背中に押し付けていた。
私は「なんなんだ」というと全身黒い男は、ニヤニヤと笑いながら「今悪口を呟いたよねぇ、その言葉の意味はこう言うことかなぁ」と言って、引き金を引こうとした。
私は汗をたらたらかきながら、驚きのあまり口を開いて唖然とした。
すると黒い男は、「お前、笑いながらかいてたじゃなか。被害者ぶりやがって、お前はその人が本当に死んで欲しいと思って呟いたのか。それとも自分が死にたいのか」と言った。
私「違うんだ。冗談で書いただけなんだよ」
黒い男「ほぅ、冗談か面白いなぁ、相手が冗談だと知らなかったらどうなる。本当のこととして処理されるだけなんだよ」
黒い男は興奮しながら、私のこめかみに銃口をつきつけて、「お前のような冗談なら他人を傷つけても平気という考えが嫌いなんだ」と言って発泡した。
黒い男は、発泡して私を殺した。
私は混沌都市へと移動した、
その後、黒い男は、銃を懐にしまうと、私の家を出て、自動販売機でコーヒーを買って飲んだ。
ふっと一息をつくと、「平和のためには仕方がないと言って」犯罪を正当化した。
すると黒い男は背中から何かを感じて、振り向いた。
そこには警察官がいて手には手錠を持っていた。
黒い男は焦って「なんだ任意同行なんだろ」と言った。
すると警察官は「任意同行じゃないちゃんと、逮捕状も出ている」と言った。
黒い男「嘘だろなぜだ」
警察官「お前が殺人を犯した人間だってことがわかってるんだよ」
黒い男「なんでわかった」
警察官「俺は嗅覚の情報で、殺人を犯した人間かどうか判別することができる特殊警察官だからだ」
黒い男「まさかお前も鼻が発達しているというのか。」
警察官「そうだなんで、こんなことをした」
黒い男「アンチが鬱陶しかったからだ………そして、刑事さん、俺は犯罪を犯す人間に恐怖を与える存在になりたかったんだ。自転車を盗もうと考える人間がいなくなったら、もう盗難に遭うことがないだろ、罪を犯す人間が全員いなくなったら、警察なんて職業はなくなる。
刑事さん……一緒に犯罪撲滅運動に参加しませんか…ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ…………。」
警察官「お前と犯罪撲滅運動だとふざけやがって抑えろ」
警察官は、黒い男を取り押さえた。
黒い男「なぜだなぜだ、私は正しいことを言っていると言うのに」
その後、黒い男は反省の意図がなく次に犯罪を犯す可能性が十分あるとして死刑判決が下された。
死刑当日
黒い男「お前たちの判断は間違っているよ。俺は世界を変えれる男だと言うのに」
看守「まったくあんたってのは全然変わらないのね」
黒い男「うるせぇ」 
数日前
黒い男の母「あんなことをする子に育てたつもりはないんですよ」
警察官「あなたのせいじゃありません。元からそういう人間だったってことですよ」
警察官は席を外して近くの公園のベンチに座った。
警察官は上を見て、「もしも人に悪口を言おうなんてみんな思わなかったら、こういうことにはならなかったのに…」と呟いた。
悪口は、きっとあなたを笑っている。
そして、数日後死刑は執行された。
黒い男は死んだが、肉体が消えた。
そして、「残念、生き霊でした…」という黒い男の声が刑場に響いた。

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