いいねポイント(ショートショート)

この世界は数字がものをいう。
長く続けてても、実績がなければ、誰も評価しない。
だからこそ、発想を変えようと思った。
私の名前は、名乗るまでもないインスタが流行った頃、いい思いをしたアンモナイトでも言っておこう。
あの当時、いいねをもらって、バズることが、ステータスとなっていた。
どんな画角なら、かっこいいと思ってもらえるだろうか、なおみ先輩をマネしてた頃がなつかしい。
のちに、TikTokというショートムービーが流行り出してからは、状況が一変して、私はアンモナイトのように、古代生物になってしまった。
写真に特化していた私には、カルチャーショックだった。
そして、のちに、インスタでも、動画配信できるようになったけれど、うまく使いこなせているかといえば、首を横に振らざるおえない。
それに、いいねも全盛期に比べたら、減ったし、時代に追い越されれたというのが、本音だ。
「もう潮時かな」
この言葉が、すっとこぼれ落ちるように、出て来てから私は変わった。
全盛期溜まりに溜まったいいねはなんだったんだよと思うようになっていった。
そして、何を思ったのかわからないけど、「いいねポイントを作るべきだ。短期間クリエイターとしてなってみたけど、作り手側というのは、消費側に常に追い込まれる。
料理を作る時間より、食す時間のほうが早いし、ゲームを作る時間より、遊ぶ時間の方が楽しい。
それに、消費する側というのは、好き勝手に感想を述べて、評価してクリエイターを批判するか褒め称えるそのための可視化素材がいいねというわけだ。
「まったく、ごちゃごちゃしてやがる。昔は金を払わないと、エンタメを楽しめなかったのに、今じゃ皆無料になれてしまってる。金を払うべきクリエイターなのか評価できる時代となったといえばそうだが……」
私はつくづくそう思う。
そう思うからこそ、やる気も競争心も置いて、自己満足に走っているのだ。
わかるやつにはわかるでしょっていう精神だし、それでいいんだよって私は思うんだよ
この前、YouTubeで、バット評価が見れなくなったとか、傷つけられるのを防止するとかいってるけど、そんな精神なんなら、クリエイターをするもんじゃないよって、正直思う。
私は、調理師だから、客は自分の料理にいろいろ難癖つけてくるけど、そんなの真に受けてたら、死ぬよ。
だからみんな腑抜けだから、天才になりたいわけです。
突発的に、こう思って、有る事無い事ツイッターに書き連ねていたら、いいねポイントを作るべきだとかプロじゃない一般クリエイターを守ろうとか呟く奴らがちらほら出て来た。
それらをみて私は、一言「ハァッ〜」と言う。
呟くだけ、口だけ、だから、ハァッ〜と言うのが、正解やん
それに、いいねポイントが、できたところでどうするのって思うよな
まぁ、私も口だけマンの一種だから、責任は取れない。
まぁ実際は、バズるって言葉があるから、いいねポイントが溜まれば、注目度上がるという点では、存在していると言っていいだろうとも思う。
これも昔の事カァー

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