2021年5月の記事一覧
音読部は黙読部の天敵(ショートショート)
日高は読書高等学校に入学したことを後悔する事件が起きた。
クラブがまさかの、黙読部と音読部しかなく、どちらかに入ることを義務付けられているからだ。
「チヨッリース、新入生さん体験入部かなぁ」
黙読部のドアの前で、開けようか迷っていると声をかけられた。
日高は、「は、はい、ど読書…好きなので……」と、目を逸らしながら言ってしまった。
なぜなら、人と会話するのが苦痛にしか感じない性分だからである。
日高は読書高等学校に入学したことを後悔する事件が起きた。
クラブがまさかの、黙読部と音読部しかなく、どちらかに入ることを義務付けられているからだ。
「チヨッリース、新入生さん体験入部かなぁ」
黙読部のドアの前で、開けようか迷っていると声をかけられた。
日高は、「は、はい、ど読書…好きなので……」と、目を逸らしながら言ってしまった。
なぜなら、人と会話するのが苦痛にしか感じない性分だからである。