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オタクが家を買ってたから、家を買ったオタクの話。

2020年9月。twitter界隈でバズっていたnoteをご存じでしょうか。ノンちゃんさん著、「オタク家を買う」。タイトルの通りオタクのノンちゃんさんが様々なきっかけを経て、家の購入に至るまでの詳細を丁寧かつ情報量豊かに書かれていたnoteである。フォロー外ではあったものの、同じ界隈のオタクという共通点から私のTwitterアカウントにもRTが回ってきて拝読させていただいた。

一人暮らしを始めた賃貸マンションに住みそのまま約6年。今年の4月に「またこの先2年間よろしくね」と更新料を払い、心のどこかで「これが!!この家に払う最後の更新料にするんだい!!」と誓っていた私には目からうろこがボロボロ。もちろんノンちゃんさんの年齢やお仕事、まして収入などは全く知らないものの、「オタクが家を!買っている!」このことにものすごいインパクトを受けてしまった。

そして。2020年12月。気が付いたら都内の事務所で私は人生で一番たくさん住所と名前を書き、ポンポンポンと実印を押しまくり、突然決まった年明けの引っ越しにビビり散らかしていたのです。

そう。何を隠そう「オタクが家を買ってたから、家を買いました。」

いやいや・・・買ってしまった。念のため確認したらノンちゃんさんのnote9月投稿でしたよ。もっともっと前かと思った。自粛期間中に読んでたイメージ。時の流れが速いのか遅いのか。

更新料を払ったときに「さすがに2年後までにはどうにかしよう」って思っていた。やっぱり分譲住宅のほうが条件も広さも良いんだろうな、となりの人の目覚まし時計とか聞こえてこない家に住みたいな。そろそろ一口コンロ・洗面台なしは辛いんだよね・・・でも購入したからといって、駅から遠くなるのは絶対嫌だ・・・と調べもしないのにあーだこーだと妄想はしてた。

そこで出会ったノンちゃんさんのnoteに書いてあった「今の家賃と変わらず広い家を買えた」という文言。お?なんだって??ぼわっとしてたマイホームの輪郭が少し見えてきた。「ジェレミーさん・香織さん・・」ん?誰??とりあえずインスタ見てみると私の知ってるインスタ(猫とスイーツと良い景色。つまりほとんど見てない)とは程遠い情報量のアカウント。え・・世の中はもう・・インスタで情報を発信する時代なんだ・・・ストーリーズでサクサク見れるの最高だしなによりめっちゃスマホで見やすい・・

正直「家を買う」ことはいったん置いておいてこの日を境にジェレミーさん・香織さんのインスタを常に見る生活のスタート。家を買うなんて大企業のサラリーマン・サクッと結婚して子供がもうすぐ生まれます!みたいな自分とは程遠い生活をしている人のライフプランの1つだと思ってたけど、実際女性1人でも購入している人沢山いるし、ひとえに家を買うといっても一戸建て・マンション・新築・中古など選択肢がたくさんある。ちゃんと身の丈に合った物件を購入して返済計画を立てることができれば夢の話じゃない!

洋服にプチプラから高級ブランド、新品やユーズドまであるように物件だって同じように選択肢があって自分に合った「選択ができる」ものだってことを知ることができた。今は素敵なリノベーションも流行ってるし。

1.ブログに出会ってから広がった世界

今となっては確実に運命だったんだと思う。ノンちゃんさんのnote。後日談としては2年前にドイツの記事を読み、ちょうどドイツ旅行中の妹(ジャニヲタ)に「マリウスの実家行ってきなよ!」と記事をぶん投げていた。お世話になりまくり。

ノンちゃんさんの二番煎じになってしまうけどでも確実におすすめできるので私が家購入に至るまで一方的にお世話になった方たち↓

香織さん(@ol_buys_2ldk)・・ご自身もマンションを購入、知識をもとにマンション購入の相談をされている。ボランティア。すごい。私もインスタDMから軽くご相談させていただきました。正直インターネット怖い人間なので物件名などを伏せた状態でざっくりとしたことしか聞けなかったにも関わらずとても丁寧に相談に乗っていただいた。ありがとうございます。(SPGの紹介コード使わせていただきました/ここで言うw)完全ボランティアなので自分でしっかり調べたうえで香織さんのご負担にならないように・・と心配になってしまう最近。

ジェレミーさん(@jeremytsa)・・ストーリーズめちゃくちゃ更新されてる上に物件を選ぶ基準、考え方がとても参考になった。ジェレミーさんの考えを参考にしつつ、自分で判断するようにするととても良いと思う。ろんたんかわいい。

正直、このお2人のインスタを毎日眺めるだけで家を買う判断基準がかなり磨かれていたと思う。

2 頭で妄想するよりまずSUUMO

noteに出会い、先人のインスタを見続けていた数か月。まだ自分には物件購入は夢のまた夢だと思っていた矢先、なぜかぽっかりと予定が空いた2020年が後一ヶ月で終わろうとしている12月。某ウイルスやらの騒動にしっかりと巻き込まれ、多少なりとも「今年なにかやり遂げたことがない!」という焦りがあったんだと思う。暇つぶしにSUUMOを見ていた。

なぜSUUMOなのかというと全く理由はない。at homeでもなんでもいいと思う。たまたま。今となってはCMで見る緑のあいつが愛おしくてたまらない。

分譲住宅に関しての検索条件に全く知識がなかったので、とにかく私の検索大前提である「最初の検索はめちゃくちゃ範囲を狭めて挑む」という手法でスタートした。ホテルを探す時も、レストランを探すときも基本的に希望に一番沿った厳しめの条件からスタートすると相場を知ることができるし、順番に自分の許せる部分から緩めていけばいいので結果として一番手っ取り早いと思っている。

私が設定したのは駅・金額(年収から組めそうなローンを調べておいた)・間取り・2階以上・駅徒歩5分以内・などなど。築年数に関しては自分の年収ベースからは新築マンションは難しいことは知っていたのであえて設定せず。

SUUMOで検索!ポン!

ドン!

(わー。条件ピッタリの物件出てきた・・・・)

本来ならばきっとここで「条件に合わない物件がないのでここを次に緩めて~とか、駅徒歩を少し緩めて~」とかお話したいところでしたが。自分が想像していた以上に好条件の物件が出てきてしまい。(しかも公開してすぐだった)

えーっと?これは、とりあえず見に行きたいよな?

3 SUUMOで妄想するよりまず内覧 

そんなわけで内覧をしたい!と思い、内覧会日程を見たところ次の休みにジャストフィット。その場で即メールを送り内覧日程初日の一番最初の時間に予約。すべてがトントン拍子(というより光の速度で)進み内覧当日に。

あまりにも速い展開だったので親・職場・友人・SNS誰にも言うことなく内覧当日。今までの人生経験上大きめの報告をある程度引き返しのつかないところまで勝手に進めて一波乱起こすことがよくあったのでとりあえず内覧に向かう道中で親にはとりあえず「マンションの内覧行ってきます」とLINE。親、大混乱。

そもそも、自分の職歴や職業・収入から考えてもそう安々と銀行様が数千万のお金を貸していただけるなんて思ってなかったので気持ちは半分社会見学のような気持だった。ごめんなさい。

というのも、実は転職をしたのが2年前。そしてそこで判断されるのはムカつくけど独身女性。条件悪すぎ。

本当ごめんなさい。こんな条件の悪い人が内覧会初日のトップバッターを飾ってしまって。という気持ちで担当者のW田さんと物件の前で待ち合わせ。

マンションは自分の年齢を軽く越してくる築古物件ではあったものの、そんな感じには見えないくらいしっかり管理されていてかなり好印象。おまけに駅から見えるくらいの好立地。好き。

本当こんな知識ゼロ人間がふらりと来てしまってすみません・・と恐縮しきりながら担当のW田さんとご挨拶。自分の到着が待ち合わせ時間ピッタリだったということもあるけれど物件の目の前で待っててくれる姿が良かった。(この件に関してはちょっとした後日談あり)

やや古めのエレベーターに乗り本日から内覧の始まった部屋へ。確かに共有部分のレトロさはあるものの、廊下や階段にはゴミ一つ落ちてないし、掲示板の張り紙も定規で測ったかのような垂直具合で管理人さんの人柄が出ているなぁと。住むところは少し厳しいくらいがちょうどよいと思っているので好印象。もちろんゴミ捨て場の乱れとかも一切なく、自転車置き場もきれい。

そしていよいよ売り出し初日の部屋へ。正直共有部分のレトロ具合から部屋の期待値は少し下がっていたけれど、さすがフルリノベ。扉を開けた瞬間から一気に昭和から令和に時空をまたいだような今っぽい内装!おしゃ。

決してデザイナーズのようなとがったデザインではなく、シンプルなんだけど色味が、良い。明るい。水回りの壁がちょっとグレーなのとか、すごく好みです・・え、収納めちゃくちゃあるじゃん・・収納家具いらないじゃん・・むしろこんなに私荷物ないよ・・と、目の前に広がる理想以上のお部屋に冷静さを失いそうになったけれど、動線とか家具の配置とか「生活する」という目線で見てもすごく生活がしやすそう。そして万が一売りに出す場合になった場合、1人でも2人でも小さい子供がいても問題なさそう。良い。とても、良い。えー。めっちゃいい。

築古以外のデメリットとしては眺望と日当たり。眺望に関しては日中ほぼ仕事なので自分の中で優先事項にはなかったのでそこはまぁ良し。どちらかというと隣のビルとの接近具合が気になっていたけれどありがたいことに面している隣のビルの窓が曇りガラスだったり、別の面はそもそも隣のビルに窓がなかったりしているので気にならず。日当たりは浴室乾燥機もついてるので洗濯には困らん。(後日談としては朝~昼過ぎまでめちゃくちゃ日当たりが良くて早起きすれば洗濯物がすぐ乾く。早起きすれば・・)

一人暮らしをしていたので「何が優先か」「何が不要か」自分の生活優先事項が自然と把握できていたのは良かった。あれもこれも、と欲張ればそれは尽きないけれど、「どうしても譲れないこと」を大切にするほうが重要。

私(30代・フルタイム勤務・結婚する気なし・ジャニヲタ)の譲れないことは

・立地(駅徒歩5分以内できれば間に信号機なし)

・2階以上5階以下(エレベーター待てない)

・2DK以上・収納しっかり

・管理体制良好

このくらいでした。設備に関しては深くこだわらず。6年以上1口コンロ・洗面台なしで生活していたからそれ以上のスペックあれば万々歳。隣の音とか気になっちゃうのでできれば角部屋が良いなーと思っていた次第。

築年数に関してはそりゃー新しかったり新耐震のほうが住宅ローン減税等の対象になるからできれば新しいものが良かったけれど、それなりに固定資産税も増えるし、今後の管理費修繕費の値上がりも気になる。そもそも高い。これは個人の考え方によるけれど、私は上記の譲れない点がクリアされていたし、自分の年齢をはるかに超す旧耐震物件だったけれど東日本大震災もクリアしてるし、修繕状態も良好。ということで自分が納得したので築古かつ旧耐震でもよい。ということにしました。

あとなにより「修繕積立金」この項目が本当に大切で、今までの住人の方々が積み立てていた修繕のお金がどれくらいたまっているか。ということなんだけど、このマンションは正直築年数が古いだけあって信じられない金額がたまっており。もちろん貯めているだけではなくちゃんと毎年どこかしらを修繕している(この修繕履歴等々は見せてもらえます)ことがすごく魅力だなと。

管理費・修繕積立金の滞納に関してもお小遣い程度の滞納しかなく(入院等々で支払いが遅れていたなど。資料請求のタイミングで多少のズレが出てくる。)住人の意識の高さがすごいな。と。

物件って、目に見える部分も重要だけど、目に見える部分(専有部)は購入してしまえば自分で好きなように変えられるけど、逆に目に見えない部分は購入したとしても変えることができないのでしっかり見ておかなきゃな。と思った。超勉強。

そんなこんなで様々なお話を聞きながらそもそも内覧が初めてで比較対象なんてないのにも関わらずしっくりと来てしまっていてテンションが上がっている状態にW田さんが一言。

「ちなみに・・会社どちらにお勤めですか?」

わーきたー。本当にすみません。職歴もなければ、高給取りOLでもございません。真実をちゃんと話して、丁重にお断りをいただきます。夢、みさせていただきました・・という思いを胸にしながら「〇〇です・・」

「あ、たぶんローンは通りますよ!」

!?!?

「・・・職歴2年もないんですけど・・・」

「昨年の源泉徴収票と給料明細1年分あります?」

あ、り、ま、す!

「とりあえず、ローンが通るかどうか審査だけ通してみません?」

えーーーー!!!!(いや、物件購入の常套句なのかもしれないけれど、話がサックリ進みすぎやしませんか?いいんですか?)

「午後、もしお時間があれば詳しいお話を・・・」

はいはいはいはい。大丈夫です。一日中暇です。書類棚ひっくり返して給料明細等々探してきます。

では、後ほど、駅前のカフェで。

4.動き出したら止まらない

夕方に別の方の内覧が入っているということで時間が迫られてる中、急いで家に帰り、かき集めた給料明細を片手にカフェへ。そのカフェでも先に入口で待っててくれるW田さん。恐縮しつつカフェラテをいただきながら給料明細と物件資料を並べてお金のお話。隣の人がチラチラこっち見てた。分かる。カフェの隣で給料と家の話なんて始まったら聞いちゃう。騙されないで!!って思っちゃう。

そこで一通りローン審査の件・物件購入までの流れ等々を聞く。

先人たちの教えで頭金が不要なこと、ボーナス払いはしないほうが良いことなど薄い知識を武器に、ちゃんと自分が支払いつづける金額なのかなどを確認。

一番大きいお金は手付金(ちゃんと契約終了までお互い逃げたりしませんよ。というお約束金みたいなもの。決済時に戻ってくる。)を用意することだったかな。まとまったお金は優遇金利で預けていた貯金があるので、それを崩せばOK。あとは収入印紙代とか、もろもろの諸費用など。どうにかなる。

ざっくり総額と、諸費用のお話を聞き、偶然売り主物件だったので仲介手数料が0円だったのはとても助かった。

とにもかくにも「ローン審査」が通るかそれが重要だったので(この時点でもローンが通るとは思っていない)社会勉強だな。と思っておすすめの銀行3行にローン審査をお願いすることに。

話が進みだすと本当に止まらない。

ひとまずローン審査のための書類にサクッと個人情報を記入してその日は終了。

私のスタンスが「プロに任せられることはプロに」なので、もしかしたら自分でもっと金利が良い住宅ローンを見つけるとか、いろいろ節約する手段はあるのだろうけど、どう考えてもド素人でフルタイム勤務で時間をとることができないので、ここはビックウェーブにがっつり乗った。変に手続きが滞って賃貸の家の家賃を余計に払わなければならないことになったら本末転倒だし。

ローン審査中はやることないので、毎日物件購入に関しての情報を集めたり、周辺物件との価格比較をしたりした。ざっと20軒くらい。割安物件かどうかってやつ。(本来は購入前にやるものです。遅い。)「めっちゃ割安!!」と言い切ることはできないけれど、周辺物件の相場を知ることが出来たし、なにより「納得」できたので、これはやるべき。上記2名のインスタ必読。(実は比較のために気になった同じ条件の別物件の内覧に行ったりもしていたけどここでは割愛)

今となっては一連の流れをつかめたので、二軒目の購入の際には自分でいろいろ頑張りたいと思う。二軒目をgetできるように仕事頑張るぜ。

そして12月25日のクリスマス、無事に第一希望の銀行からローン本申請の承認がおり、

「正式に決まりましたので今の家の退去届出しても大丈夫ですよ」

というご連絡をいただき、仕事納めぎりっぎりに管理会社へ退去申請を提出!!ギリギリでいつも生きているハイフンなので許してください。

5.最後に

と、いうわけでざっくりとノンちゃんさんのブログをきっかけに家を購入してしまったヲタクの話でした。あんまりヲタク話と絡められなかったな。ただ、ヲタク活動で培われたネット検索能力や、情報収集能力、「今だ!」と思ったときにエイッと飛び乗れる決断力とフッ軽さは間違いなくこのウン千万のお買い物の役に立ったと思っている。ヲタクって大小様々な決断の連続じゃん?

ヲタクであることのネガティブポイントとしては暮らしていると風景となっていたCDとDVDとグッズ類が引っ越しの時にめちゃくちゃ段ボールを消費する。(そして重い)ということだけど、この件に関してはまた後日。

・・・・

本当にノンちゃんさん。あなたがあの素敵なブログを書いてくださらなければ、今の私の生活はありませんでした。感謝してもしきれないので、某ウイルスが解消したらどこかでお酒飲みたいです。(超個人的な私信)なかなか友人にも話すことのない話なので、今後家持ちヲタクのオフ会とかやったら楽しいなって思ってるので、ね。そんな機会作れたらいいな。

そして・・・KAT-TUN 15周年アニバーサリーイヤーも開幕しました!!!!

おめでとう。本当にいろんなことがあって何度泣かされたか思い出せないけれど、6人も5人も4人も3人も私の大好きなKAT-TUNです。家・・買っちゃったけど、自分のできる範囲で引き続き応援します!!

ふぅ。

今後はもうちょっと物件探しの詳細や引っ越しのこと等書いていこうと思って・・いる・・よ。

余談ですが、↑の画像は転職前に行った一人旅スペインの空。(旅行も趣味なのです・・)この空を撮影した2年後にこの状況になるとは思わんかった。人生何があるかわからないから面白いね。

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