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【バーチャル旅行】古墳や城跡、防空壕など歴史遺産に囲まれた「日吉駅」

おうちにいながらどこにでも行けるバーチャル旅行に関する記事です。今回は前回の東急東横線「元住吉駅」のお隣の駅「日吉駅」に行ってみたいと思います。

日吉駅といえば慶應義塾日吉キャンパスです。早速ストリートビューでキャンパス内を散歩してみましょう!

日吉キャンパス 銀杏並木

日吉駅を出て目の前に広がるのが銀杏並木です。

福澤諭吉像

陸上競技場

日吉台地下壕

キャンパス内のストリートビューを眺めていると謎の古い扉がありました。調べてみるとキャンパス内に現存する防空壕があるようです。

第二次世界大戦(太平洋戦争)中に大日本帝国海軍が神奈川県横浜市港北区日吉の慶應義塾大学日吉キャンパス地下などの一帯に建設した防空壕。連合艦隊司令部や、海軍省人事局・航空本部・艦政本部などの海軍の重要機関が入居する地下要塞として使用された

連合艦隊司令部地下壕

日吉台地下壕の内部を紹介している動画がありました

日吉台地下壕保存の会

慶應義塾日吉キャンパスの地下に長大な地下施設があることは、はやくから一部の教職員に知られておりましたが、危険防止のため校地内の入口は封鎖されていた

現在はコロナの影響で中止しているようですが、平常時には、日吉台地下壕の見学会が毎月2回開催されているようです。

理工坂

200段ほどの階段が続く坂。夜間の女性の独り歩きには危ないようですが、昼間は地元住民の抜け道として利用されているようです。

矢上城跡

城主は中田氏と伝えられ、一族の「中田加賀守」は小机衆として後北条氏に仕え、矢上付近に3万石相当の土地のほか井田城を領有したが[2]、1590年(天正18年)の小田原城落城時に憤死し、麓の保福寺に葬られたという

井田城・蟹ヶ谷古墳群

井田城は矢上城主の中田氏が領有していた城で日吉駅を挟んで北西方面にあります。現在城址には神奈川県立中原養護学校が建てられており、北西にある「神庭緑地」という公園に高さ2mほどの土塁の遺構が残っています。

ショボい城跡の宝庫である神奈川県東部では割と遺構が残っている部類ではないでしょうか。遺構といっても古墳を土塁として転用した可能性があるというだけで、城郭遺構としてみなしていいのか迷うところですが、こんな高台の崖っぷちに古墳を作るのはどうも違和感があるので土塁と思い込むことにしました。

かわさきの古墳

川崎市には50以上の古墳があるそうです。こちらの動画で川崎市の古墳めぐりができます。こちらの動画を見ていると、普段の生活の中に古墳があるということに気付かされますね。興味が湧いてきた方はぜひ。

東急電鉄発祥の地

現東急電鉄が日吉〜新丸子間にあった水田の埋め立てに、最初に買収した土取り場が日吉二丁目で東急電鉄発祥の地とされています。

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田園調布駅と似た構造の駅周辺部

日吉駅前を眺めているとどこかで見たことがあるような駅前の構造です

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田園調布駅ですね。どちらも駅を中心に放射線状に広がる住宅街が広がる田園都市です。同じ沿線で同じ構造の街づくりが行われているということはつまり、計画的に作られてきた街だということが見えてきます。

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強盗と呼ばれた経済人「五島慶太」

五島慶太氏の田園都市(株)は、大正9年、日吉駅西口の土地を買収し、日吉田園台として宅地を売り出しましたが、全く売れず、慶應義塾に日吉駅東口の土地約7万2000坪を寄附した結果、日吉駅東口の宅地も売れるようになりました

五島慶太氏についても調べ始めると経済界の重鎮の名前が出てくる。まず「小林一三」で箕面有馬鉄道軌道の経営を見事に再建した人物で、もう一人が理想都市構想を掲げて洗足、大岡山、田園都市、玉川方面など次々と土地を買い進めていく「渋沢栄一」だ。

「五島君、郷さんと武蔵電鉄をやろうとしていると聞いている。構想は悪 くないと思うけど、だいぶカネがかかりそうだね。資金を集めるのも、大 変だろう。どうだろうか、それよりも荏原鉄道に手を貸してもらえんかね」。そう言って、小林は頭を下げた。小林の構想は、こうだ。まず荏原鉄道を先に作る。そして田園都市の建設に着手する。そうすれば沿線の土地は値上がりする。その一部45万坪を売却する。そのカネを武蔵鉄道の建設資金に充当する——というものだ。

という説得を受けて荏原鉄道に入ったのが五島慶太氏である。

文化事業が興れば人が動く

との考えからこの日吉の街を文化が根付く街にしたのが

氏については詳しくまとめられた記事がこちらにあるので興味がある方はぜひ読んでみて下さい。

また、この錬金術を学び宰相の地位をつかんだのが田中角栄です。田中角栄氏に関しても学ぶことが多いのでまた別の機会があれば記事にまとめてみたいと思います。せっかくのバーチャル旅行なので縁の地を訪ねてみるとの楽しそうですね。

「バーチャル旅行」を楽しんでいますが機会があればぜひ実際に足を運んだ写真付きレポートも書いてみたいと思います。現地の空気感を皆さんにお届けします