コツコツ経験値を貯める

目の前のことをコツコツやるのみでここまで来てしまった。もったいない年の重ね方だと思う。

教員になるにあたり、教育学部でもなければ、教員になる人が滅多にいない大学に在学して、今みたいにネットで探せないし、教員の求人がこない。1年で新聞で3~4校掲載されていたうち、1校に潜り込んだ。

そこは無法地帯。教育困難校で教師として放牧された2年間。初任者研修は皆無。専門外の科目、眠れない教材研究、ほぼ毎日終電近くまでの残業、暴れん坊の生徒などに疲弊しきって辞めた。

1年は勉強し直してもう一度教師に戻る決心をする。

そこから先は教職経験者として非常勤講師を勤めるが、経験者なので聞いて行かないと専任の先生からはあまり教えてもらえない。自分の仕事の仕方は否定され、聞かないで知らなかったことはあとで怒られる。授業のやり方(今で言うアクティブラーニングに近い形)を全否定され、叩かれまくる。経験値のない自分はすっかり萎縮しきっていた。

その学校は1年で契約切れを迎えたが、次の学校で非常勤講師をしている時、出会った校長先生や専任の先生方とのやり取りの中で少しずつ自信を取り戻した。校長先生からはこのような言葉をいただいた。

やりたいことを実践してください。責任は私が持ちます。

その学校にいた3年間はとにかく実験や思いついたことはガンガン実行した。3年目、最後の卒業式をもって学校は統廃合により閉校したが、とにかく生徒に見せたい世界を表現するのに頭がパンパンだった。

その後は非常勤、専任となり暗黒のブランクを迎えます。その話はまた後日話すかな…?