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#003 今まで出した6冊の本の出版経緯とかストーリーをまとめた。

ここ3年間、狂ったように書きまくっている江澤隆輔です。

子育て(3人の子供います。かわいすぎます。)しつつ、現役中学教師しつつ、他にもコミュニティ運営しつつ、その他の教育雑誌の寄稿をしたり取材受けたり講演したりしている自分としては、

とんでもないスピードだと思っています。名古屋大学の内田良先生(あの金髪の有名な先生ね)に「そんなに本なんで出せるの?本当に授業しているの?」ってよく言われます。笑

なんでこんなことできるんだろ?絶対、妻のおかげですありがとうございます。

そうそう、妻からはよく「あんた、取材に講演に本まで作って・・・どこ目指してるの?」と言われますが、

「そんなん、こっちが聞きたいよ!」

って丁寧にお返しすることにしています。わくわくする仕事をぜ〜んぶ受けていたら、こうなっていました。

そんな仕事をしていると、「なんで本なんて出そうと思ったの?」「きっかけは何?」とかって、よく言われるんです。たぶん20回は聞かれました。

というわけで、出版の経緯とかストーリーとか6冊分まとめてみました。どうぞ。

1冊目『苦手な生徒もすらすら書ける!テーマ別英作文ドリル&ワーク』(明治図書出版)

嬉し恥ずかし1冊目の書籍です。

ある時、当時勤務していた中学校でのライティング実践がかなり話題になり、大手教材会社や新聞社から取材が来ました。

話題になった理由は、もちろん当時の生徒たちの英語力。わたしたちが担当していた学年の外部検定試験の結果が群を抜いてよく(特にライティングが)、その実践を取材に多くの方が見に来られました。

その生徒たちを担当していたのが私だったため、取材をお受けしていろいろとその内容をお話しました。その実践もnoteに近々まとめようと思っています。

そんな取材を受けたり参観してもらったりしていたら、明治図書出版から連絡が来て、ライティングの実践を書籍化しないか、ということで。

お受けしましたが、めちゃくちゃ大変。本書くのってこんなに多くの人が関わって、時間がかかるものなのかと驚きました。

本を作るって、

「脳に汗をかく」

そんな表現がぴったりかも。夏休みを中心に書きましたが、いつも頭の中は「これ、書き終わるの?」って思っていました。笑

そのくらい、中学生にライティングの力をつけた実践をすべて書き上げました。本当にすべて公開。

自慢じゃありませんが、この実践は中学校のライティングという分野では日本一だと思っています。おそらくすべての先生方が行っているすべての実践は、その時に出来る限りの力でもって、自分の中での日本一を作って実践されていると思いますが(そうじゃないと生徒に失礼)、この実践も絶対日本一。

中学生にどうやって英作文の力をつけたらいいのか・・・迷っている先生におすすめの一冊です。

2冊目『中学英語ラクイチ授業プラン』(学事出版)

とまぁ、そんな取材をお受けする日々を過ごしていたわけですが、ある日学事出版の編集者さんからメールが来ました。

「東京に来る機会があったらお会いしたい」と。

確か当時東京での仕事もいくつかあったので、そのときについでに御茶ノ水の学事出版さんにお邪魔してきました。

出版社に行く経験は初めてで(1冊目のライティングの本は、結局担当者にあわないまま作りました笑 メールだけのやりとりで笑)、緊張しましたがとても温かい雰囲気の出版社だったことを覚えています。3年前かな?

ありがたいことに、今でもその編集者の方とは教育に関するいろいろなことでやりとりさせてもらっています。

さて、この本なんですが、なんとアイクティブラーニング学会(学会って、参加したことないからわかんないけど、どんな雰囲気?)で金賞を受賞しました。

内容はAmazon見て貰えばわかると思いますが、授業の準備していない!とか一時間なんか楽しいことやりたい!ってときに使える授業プラン週を50集めました。

そして、本の中のワークシードはすべて学事出版社のホームページで無料公開されています。

これって、簡単に書いてるけど、素晴らしくない?

だって、本を買わないと見れないはずのワークシートをすべて無料公開ですよ?

温かな雰囲気の中、そんなエッヂの聞いたこともする、学事出版。すげぇっす。

ちなみにこの本、福井県の新進気鋭の英語教師たちと作り上げました(私1人では絶対無理だった・・・)。


3冊目『教師の働き方を変える時短』(東洋館出版)

さて、3冊目にいきます。

ここから教師の働き方改革に関する本が続きます。

(またいつか英語教育に関する本も出したいなぁ・・・)

「教師の働き方を変える時短」です。

この本を作る前に、実は名古屋大学の内田良 先生の「ブラック部活動」の書籍執筆を少し手伝わせてもらいました(実は内田先生も福井出身!同郷なんです)

そこの現場で、「ぜひ時短本を作ろう」という話になって出来上がったこの本。

「ブラック部活動」の編集者さんと作った本なんです。

出版された当時、中教審の「学校における働き方改革部会」が立ち上がって、何かと教師の労働環境に注目が浴びていた時期です(今も)。

結構広まってくれて、Amazonの本全体のランキング(ホリエモンとかいろいろぜ〜んぶ混じって)で41位まで登りました(瞬間風速です)。

この本はどちらかといえば、「明日から使える時短術」に特化した本で、働き方のちょっとしたアイディアなどを40書きました。原理原則的な部分も。

細かい内容は、Amazonを見てください↓

4冊目『学校の時間対効果を見直す! ―エビデンスで効果が上がる16の教育事例』(学事出版)

さて、働き方改革に関する本の2冊目。

学事出版さんからも2冊目になります。

そうそう、3年ほど前に学事出版におじゃまして(遊びに)いったんですが、その時「岐阜にすごい先生がいる」ということを編集者の方から聞いていました。

その当時は、「ほ〜〜〜ん。そうなんっすか。岐阜にすげぇ先生がいるのね」で終わっていたんですが、2年前にその「岐阜のすげぇ先生」をまた紹介されて、2人で作った本です。

そうです。日本におけるエビデンス研究の第一人者(とわたしが勝手に言っているけど、たぶんそう)森先生です。

肩書きがまず「ロンドン大学客員研究員」ですからね。それでいて現役の小学校教師。もう、わけわかりません笑

 *岐阜には森先生もいるし、給特法署名の西村先生もいるし、多治見もあるし、教育に熱い(気温的にも)!!

そんなこんなで、一緒に2人で本を作っていくことになり、森先生としゃべっていたら、

なんと、

大学が同じことが判明!(広島大学)

しかも同じ学部だったことが判明!!(教育学部)

しかもしかも同じ年齢だったことが判明!!

そして!同じバイトをしていたことも判明!!(ここ一番凄くないっすか)

そんな、絶対キャンパスですれ違ったり、友達の友達でつかがったりしていた2人で作った本です。

いや〜、偶然ってあるんだなぁ。ご縁ですねぇ。

ということでエビデンスの本です(内容はこちらから見てください)↓

5冊目『教職1年目の働き方大全』(明治図書出版)

書いたのを半分忘れていた一冊。笑

明治図書さんで、結構原稿を書かせてもらっているんです(「授業力・学級経営力」とかね。あれ好きです)。

そのツテもあり、なんと10人以上で作った本です。

この原稿依頼をいただいた時、担当によると「締め切りは3ヶ月後」でしたが、当時本当に忙しくて(取材だ、講演だ、授業だなんだのかんだのと)締め切りを覚えている頭の容量もなかったのか、原稿をすぐに書き上げました。

その分野で本を出したり、発信して評価されたりしている方々が原稿を書いて、作った1冊です。3年目くらいまで向けだと思います。

6冊目『先生も大変なんです いまどきの学校と教師のホンネ』

さぁ、最後です(2020年3月現在)。

最近、「先生たちは忙しい」という認識は広まってきているように思いますが(当然、学校関係者以外にも)、

「何にそんなに忙しいの?」

「なんでそんなに忙しいの?」

「仕事、減らさないの?それとも減らせないの?」

ってところに切り込んだ本って少ないですよね。そこには「子供のためなら・・・」とがんばる先生たちの熱量とか、毎日子供達の前に立つ先生ならではの心理が働いていますが、本当にそれでいいの?って部分を深く切り込みました。

現場のリアルをより多くの人にお伝えして(たぶんここまでぶっちゃけている本は日本初です)、さらに学校の労働環境に興味を持ってもらえたらな、と。

しかもこの本は岩波書店からのということで、教育書コーナー以外のところにおいてもらえる可能性もあります。

例えば、子育て世代、PTAの方々、教育委員、議員、そのほか教育に興味のある全ての方々に、今学校はどうなっているのか、リアルにお伝えしています。

こちらもAmazonランキング(学校図書)1位になり、発売1週間ほどで重版が決まりました。

この本、実は「教師の働き方を変える時短」の編集者さんと一緒に作りました。

5月頃に電話がかかってきて、コンセプトを話し、半年ほどで一気に書き上げた本書。

現場のリアル、ぜひ感じてください↓

妻「どこを目指しているの?」

さて、今まで書いてきた6冊すべて、そのきっかけなどを書いてみました。

すべてに思い入れがあり、「脳に汗をかきながら」書き上げました。書いている当時のわたしのベストを書いているつもりですし、その熱量を感じ取ってもらえたらなぁと。

妻に「どこを目指しているの?」と言われますが、冒頭の通り「知ったこっちゃありません」です。妻はわたしがどんな仕事をしていても、一緒に家族でいてくれると思うので(たぶんね)、これからもわくわくする仕事をぜ〜んぶ引き受けていこうと思います。

そんで、なんか「めっちゃ疲れた・・・」ってときに後ろを振り返って、「おぉ〜、おれがんばってきたんやな」って思えたらいいかな。だから今はまだ後ろを振り向かず、走り続けます。

あとんす。

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