『ことばの生まれる景色』原画展 橙書店(熊本) 2019.1.12-2019.2.3
東京・荻窪の本屋Titleからスタートした『ことばの生まれる景色』原画展。
続いての開催地は、熊本の橙書店です。
地元の常連さんたちはもちろんのこと、多くの作家や出版関係者たちにも愛され、人と人、人と本とがつながる場としても知られる、すばらしいお店。
今回は12点の作品を飾っています。(1点は書店側で展示中)
展示作品は、谷川俊太郎、村上春樹、須賀敦子、サリンジャー、ブローティガン、etc.店の書棚に並ぶ本をイメージして選びました。
絵を見た後に、橙書店でその作家の本を探すのも、宝探しみたいで面白そう。
そして、石牟礼道子さんの『苦海浄土』を描いた作品も。
店主の田尻久子さんは、2016年に創刊された熊本発の文芸誌『アルテリ』(石牟礼さんの原稿も掲載されています)の編集人としてもご活躍されています。
今回の展示作品選びで、唯一久子さんからリクエストがあったのが、この『苦海浄土』を描いた作品でした。
こちらはギャラリー向かいにある書店側の扉。
開けるとすぐに目に飛び込んでくるのは、久子さんも好きな作家の一人だという武田百合子の『犬が星見た』を描いたnakabanさんの絵。
…ありゃ、額のアクリルが光ってしまって絵が全然写っていなかった!
ごめんなさい。橙書店、ご都合つく方はぜひお店でご覧ください。
そして『ことばの生まれる景色』原画展ならではのお楽しみといえば、特製しおりと、各店のイメージに合わせてnakabanさんが描きおろした絵で作ったオリジナルスタンプ。
ご来場の方は、スタンプを押してお好きなしおりをお持ち帰りいただけます!
橙書店のスタンプはこちら。ぜひ入手してください。
しおり紐の色はお好きなものを選べます。
〈橙書店店主・田尻久子さんへのQ&A〉
1)『ことばの生まれる景色』の中で、好きな作品は?
たくさんあげるときりがないので、ひとつずつにしておきます。
絵なら、「楢山節考」
文章なら「夏の仕事」
2)もし自分が作品を選んで、nakabanさんに絵を描いてもらうとしたら
どの本を選びますか? 可能でしたらその本から選ぶ一節も教えてください。
『ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ』キルメン・ウリベ
僕はその仕草を、遠くにいる誰かに向けてしたかった。片手をもう片方の手の上に乗せてそっと撫で、声には出さずに言いたかった。「マイテ・マイテ」、愛してる、愛してる、と。
3)展示に関して、お客様にひとことどうぞ。
nakabanさんの描くとりどりの「青」をぜひご覧ください。
久子さんありがとうございました。
橙書店での展示は2/3(日)まで。
1/19(土)15時〜・1/20(日)は、nakabanさんも在廊されます。
ぜひお運びください。 (写真と文:ナナロク社 川口)
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