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『ことばの生まれる景色』原画展 スタンダードブックストア心斎橋(大阪) 2019.2.19-2019.3.5

『ことばの生まれる景色』原画展、続いての開催地は、
大阪のスタンダードブックストア心斎橋!
ナナロク社はもう、創業以来ずーっとお世話になっている大好きなお店です。
「スタンダードブックストア心斎橋は、いつ行ってもわくわくする『大阪の秘密基地』」という辻山さんの言葉はまさにその通りで、行くたびに、今日はどんな掘り出し物に出会えるかな?と、ついつい長居してしまうお店でもあります。

展示点数は全部で25点(1点はフェア棚で展示中)。
【スタンダードブックストア心斎橋 展示作品】
星野道夫『旅をする木』
高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』
今村夏子「森の兄妹」『あひる』
齋藤陽道『声めぐり』『異なり記念日』
ガルシア・G=マルケス『百年の孤独』
宮沢賢治『なめとこ山の熊』
サリンジャー『フラニーとゾーイー』
武田百合子『犬が星見た』
谷崎潤一郎『細雪』
串田孫一『若き日の山』
深沢七郎『楢山節考』
永井宏『夏の仕事』
谷川俊太郎『谷川俊太郎自選詩集』
フォークナー『八月の光』
チャトウィン『パタゴニア』
鴨長明『方丈記』
尾崎放哉『尾崎放哉全句集』
山之口貘『山之口貘詩集』
太宰治『津軽』
ゲーテ『色彩論』
三角みづ紀『よいひかり』
エンデ『モモ』
村上春樹『1973年のピンボール』
石牟礼道子『苦海浄土』
岸政彦『ビニール傘』


なかなかこれだけの数の原画を一気に見られる機会はありません。
大阪を描いた絵を、大阪で見るのもいいなあ。
同じ絵も、違う場所で見ると違ったふうに見えるのが面白いところ。

さらに! 担当さとうさんによる『ことばの生まれる景色』フェア棚は必見です。POPが熱い!そして欲しい本がほぼ確実にここで手に入る!見なきゃ損!
辻山さん、nakabanさんの著書もいろいろ、取り揃えていただいてます。

よーく見ると、これまた力作、ミニTitleが鎮座してますよ。

そして『ことばの生まれる景色』巡回展ならではのお楽しみ企画、本文の引用のことばを入れた特製しおりと、各店のイメージに合わせてnakabanさんが描きおろした絵で作ったオリジナルスタンプもご用意しています。
ご来場の方は、スタンプを押してお好きなしおりをお持ち帰りいただけます!
しおり紐の色も、お好みの色をお選びいただけます。
スタンダードブックストア心斎橋のスタンプはこちら。

〈スタンダードブックストア心斎橋店主・中川和彦さんへのQ&A〉
1)『ことばの生まれる景色』の中で、好きな作品は?
改めて考えると難しいですね。
田尻さんに倣って、文章と絵に分けると、いや、分けずに、、、
『モモ』。いま現代人が読まなければいけない本だと思うので。
あと、『声めぐり』『異なり記念日』。陽道くんに改めて感動。僕も新鮮さを失わずきらきらしていたい。

2)もし自分が作品を選んで、nakabanさんに絵を描いてもらうとしたら
どの本を選びますか? 可能でしたらその本から選ぶ一節も教えてください。

絶版本でもよければ、駒沢敏器『語るに足る、ささやかな人生』。
アメリカにある人口せいぜい3,000人ほどのごく小さな町「スモールタウン」を訪ねた名作。

「ここを訪れる人に感じてほしいのは、アメリカ人はどう生きてきたかという基本なんです。」とシャロンは言った。
「人なつこさとか、ホスピタリティとか、家族の在り方。それを私たちは演技することも演出することもなく、まさに私たち自身であることで、伝えられると思うんです。この南にナッシュビルという小さな観光地がありますが(音楽で有名なテネシー州ナッシュビルではない)、あそこのように商業化したくはないんです。商業化したら、それが目的になります。そのために生きなければいけなくなり、自分たちの生活が変わってしまうのでは意味がないのです。人は誰でも、文化的な原点というか、ジニオロジー(系譜)を知りたいのだと思います。モーガンタウンには、それが今でも生きているんです。」

3)展示に関して、お客様にひとことどうぞ。
原画を観るとやっぱり原画がいいと思い、ページを開くと紙に印刷された良さを感じることができます。原画展に足を運んでいただき、本屋で両方お楽しみください。お待ちしております。

中川さんありがとうございました。
スタンダードブックストア心斎橋での展示は3/5(火)まで。
ぜひお見逃しなく。 (写真と文:ナナロク社 川口)



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