Raoの徒然コラム ギャンブルに【依存する】ということ~負の連鎖を断ち切るために~

■はじめに

　皆様こんにちは、Raoと申します。Twitter経由でご存じの方はいつもありがとうございます。
自己紹介は以下にまとめてますので、何者たるやの参考にしてください。
https://note.com/aoiharu123/n/nee1e437aa47c　

　この記事は自戒の意味で書きましたが、少しでも参考になると幸いです。大きな借金があることは以前述べた通りです。
　多分似たような方がいるのは見ていると分かるのと、依存症について何冊か本を読んで少しは理解しているつもりなので少し共有できたらなという目的で書いています。
   まず最初に述べておくと、依存自体が悪いわけではないです。死にたいだの終わりだのどうしようもないだの言ってる方が多いですがそんなに自分を卑下する必要はないです、これは細かくは後述します。
　
　ギャンブル依存も末期になるとその行動は客観的に見ると本当に狂っています。当てはまらない方はこんなこともあるんだなと読んでいただければと存じます。そもそも関係ないと思っている方は多いと思いますが多くの人が隣り合わせです。それを知って欲しいのです。

さて、以下が末期の時の私です。

・クレカの枠を使い果たし、新幹線の回数券やギフトカードなど換金率が高いものを購入し現金化し、競馬に費やす
・カードローンやクレジットの枠が広がる度に自らの資産が増えたかのように使い果たす
・一定のラインを超えると自暴自棄になり10万や100万など大金であっても最早誤差だと使い込む
・家賃や携帯代などライフラインにも手を出すようになる
・嘘をついて家族や友人にお金を借りるようになる

　さて、多くの人はここまでの経験はないはずです。ただ、これこそが実態であり、似たような人が多いことも知っています。1番酷い時は会社帰りに換金してナイターに賭けていたり、1日で100万以上失ったこともあります。

　ちなみに多くの依存症の本を読んできましたが、債務整理をした翌日にギャンブル、息子から預かっていた結婚式資金を使い果たし、破談になった翌日にパチンコ、3度目の借金で泣きめいてやめると誓った翌日旦那さんの財布から抜いてギャンブル、などいきつくところまでいくとこうなるようです。（幸か不幸か私は独り身なのでそういう迷惑のかけかたはしません）

　誤ちのツケは払わないといけません。

■ギャンブル依存の本質

　人が何かに依存できること自体は良いことです。
　スポーツやテレビゲーム、アニメ、映画、読書・・・それがギャンブルに向いただけの話であり、他の人が趣味で使えるお金の範囲内で楽しめれば同じで寧ろプラスになる可能性さえあります。
   それがギャンブルに向いただけであることは別に悪いことではありません。早朝からパチンコ店に並ぶ人と早朝から遠出して登山にいくことに道徳的な判断でどちらが悪いと判断を下すのはフェアではないと思います。それは価値観によるからです。

　単純にいかないのは、ギャンブル依存は他の趣味と違い「楽しむ」以外に厄介な目的がついてくることが多いことです。勿論他の趣味も例えば「多くの人と知り合いになりたい」など建設的な目的が不随することはありますが、ギャンブルの場合多くは

・他人に認められたい
・よりお金を得たい
・嫌なことを忘れたい

という欲が絡んできます。皆さん少なからずそうではないでしょうか。
以前何のためにギャンブルをするかという記事を書きましたが、結局のところ「楽しいから」で済む人はギャンブルに関してはなからなからおらず、所謂依存している方には金銭欲、勝利欲、自己承認欲、現実逃避欲との両価性があるケースが多いです。
    例えば楽しむだけ、即ち勝利欲だけであればそこに金銭欲は勿論やっている以上プラスにしたいと思うのは自然ですが、少なくとも身の丈に合わないお金でハイベットしなくても良いわけです。

   このことが原因で自身がコントロールできなくなった状態が悪いギャンブル依存の典型です。楽しむために始め、結局後で後悔して「何をやっているのだろう」と自己矛盾が発生するわけです。

   ちなみに、競馬や競艇、バカラなど予想が絡むものは「戦略的ギャンブル」と位置づけられており、パチンコなどあまり考えないものは「非戦略的ギャンブル」とされています。実はあまり考えることがないので、強いギャンブル依存に気づかないのは後者が多いです。一方前者は賭けられる金額に限界がないので、気づいたところで遅いケースが多いです。

    これらの欲も多少であれば問題はないのですが、依存するきっかけは誰にでもあると言えます。ギャンブルは持続していると負けていようが勝っていようがベット額が上がる傾向にあることは論文でも示されています。
   もしこれらの依存に当てはまっても、結果何にも迷惑もかかっていないのではあれば全く問題ない範囲だと思います。金額が多少大きかろうが、頻度が多かろうが前者はその方の資金力によりますし、頻度は大切な人との時間さえ守れればあとは楽しめば良いと思います。

■スクリーニング

　さて、有名な内容なので引用ですので確認してみて下さい。（SMS-5）
・賭博のことを考えることが多い
・興奮を得るため賭け金を増やす
・賭博を減らす努力をして失敗したことがある
・賭博を減らすと不安、落ち着かない
・不安な気分の解消としての賭博
・賭博の損失を賭博で取り返そうとする
・賭博へののめり込みのために嘘をつく
・賭博のために大切な人間関係、仕事などが危うくなる
思い当たる項目が3-4で軽症、5-6で中症、7-8で重症とされています。

   私は友人関係や仕事だけはやることはやっているので、一番最後はまだ大丈夫ですが他は少なからず当てはまるかも知れません。
たまには1度ご自身と向き合って見て下さい。

■最後に

　長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
　少しでもお役に立てれば幸いです。人様にお話するにはあまりにも情けない話なのですが、少しでもお役に立てればと思っています。

　傾向的な話ですが、ギャンブル依存になる人は多少なりともギャンブル感がある方が多いようです。負けてばかりだと大金賭ける気にもならないですよね。皮肉な話ですが結局のところ多少勝っているくらいで調子に乗るなという話です。
　逆に運ではなくギャンブルに秩序（確率などによる確実な勝利を追い続ける）を求めすぎる人は逆になりにくいようです。ただ、実際はそう上手くいくことばかりではないので逆に鬱になったりすることもあるようです、複雑ですね。

　繰り返しですが、私が言うのもなんですがギャンブルは程ほどに、時間を大切にして下さい。その僅かなギャンブルの時間に少しでも勝率を上げるお手伝いができれば幸いです。
 　ちなみにこの記事を読んだ方は間違いなく｢自分は、金銭欲、勝ちをツイートする承認欲求、勝ちたい勝利欲が原因だと思うと分かった。ならどうすれば良いのだ｣と思うはずです。
    肝心の対策ですが、上で述べた楽しむ以外の欲望を他で代替できればとされています。難しいのですが、例えば金銭欲でいうと、1億円くらい当てたいという方が1億円給料貰っていれば敢えてギャンブルで・・・とはならないでしょうし、自身を認めてもらいたいのであればスポーツや楽器などでも良いわけです。

　ここが簡単にいかないのは私が一番よく分かっています。まずはギャンブルに対して物理的な制御をかけるしかないです。金銭を管理して貰い、決まった範囲内でしか必ず使えないようにする。賭ける行為そのものにブロックをかける。などですね。お金がなければ賭けられわけですし、そうはいかないですが、極論スマホを持ち歩かなければ余計な時にギャンブルをすることはなくなるわけです。
   これができない、あるいはやっても抜け道を探してしまうからだめなのだ。という方、痛い程分かります。
    人間は失ったもの(ギャンブルだと勿論お金)に対して得るものよりも執着することは心理学的に知られており、依存とは関係無しに失ったものを取り返そうとするのはある程度本能的な面もあります。
   では……というとこればかりは個人のおかれている状況や人間関係にも左右されると思います。家庭がない(借金しても自分にしか迷惑がかからない)場合や、あってもなお隠してやってしまうケース。お金を全て失って(悲しいかなこのケースが多いですかね……)物理的に歯止めがかかるケース。収入や支出の関係もあるのでここは非常に難しい問題だと思います。

    私の場合は財布の管理を来てくれる人がいた方が良いかもしれません 笑  それに負債もあるので少しリスクを負ってでもという気持ちはありますが、支払いをした上でのストレス解消など良い効果があれば意味があります。

    何より偉そうに書いてる私もなお上手い付き合い方を模索中です、支払いなど必要なお金に手を出すことはなくなりましたが、熱くなったら追い金して……というループはなかなか辞められません。
   病院のカウンセリングや、自助グループの活用もあります。あとは友人に話してみるのも良いかもしれません。いかに自身の行動が異常であるか再認識するきっかけになると思います。(Twitterなどは同じような境遇の人を探してしまうので、あの人よりはマシだなどと勝手に安心してはいけません)

　ここで、あらためて自分が何のためにギャンブルをしているのかというのは自問自答してみて下さい。「楽しいから」なんて小学生みたいな回答ではなく、その次のWhyには何かしらの欲求があるはずです。

   1人暮しであろうが、家族に迷惑や心配をかけていることが多いです。家庭がある方は尚更だと思います、少し負けたからといってATMに走ることもあるかもしれませんが、1度御家族の顔を思い出して下さい。そして貴方がかけようとしているこの1万円で何ができるかを。

   これは、正直こうすればよくなるは個人によって異なるので正解はないのです。月々のお金が支払えないからやむを得ないのだと言うかたも沢山います、私もそうでした。そんな時成功体験や他人の勝ち報告から明るい未来ばかりを考えていてはダメです。貴方は負けてきたからそこにいるのだから……そこをまずは認識しないといけません、負けたら更に負のループを加速させます。それでダメだったらTwitterで泣き言を言うのはどう考えても愚かではないでしょうか。

   熱くなったら止まらないのは痛いほど分かりますが、そもそもそういうきっかけを作らない工夫をしても良いと思います。また、自身の経験も含め良い方法があれば共有しようと思います。

   ギャンブルが貴方にとって、人生に刺激を与えるスパイスになるくらいならそれはとても良い事だと思います。一生懸命戦略や予想を立ててそれが上手くいった時の気持ちよさは私も知っています。
   いずれにせよ、お金が絡む以上金銭欲が強く絡みます。そんなものに家族との時間や大切なお金を振り回されるのはよくないです。
   後悔のないギャンブルは無いかもしれませんが、せめて納得のいくかつ他人や誰より自分にも迷惑がかからないような付き合い方が出来ることを祈ります。お金がなくなると精神的な余裕も失います。そうすると仕事や人間関係すらも負のループです。

   これではだめだ、断ち切ろうかなと思った日から貴方は変われています。この記事が私と貴方とで解を探していくきっかけになれば幸いです。

Rao