“アニマルウェルフェア”とは? 専門家が1から解説

“アニマルウェルフェア”とは? 専門家が1から解説


以下、堀越けいにん氏のfacebook投稿を引用。

▶︎クローズアップ現代で鶏のことについて取り上げてくれた件

卵の値段が上がるかも!?�“アニマルウェルフェア”って何?
https://www.nhk.or.jp/gendai/comment/0019/topic049.html?cid=gendaihk-tw-211130

というタイトルでクローズアップ現代が放映された。
これを受けて鶏卵業界はまた一歩AWを前に進めなくてはならなくなるでしょう。
 私は、こうなるという前提で、国がもっと鶏卵業界を支えるために、AWの推進を図れるように設備投資を支援するべきだと主張してきました。

 生産コストを事業者側にばかり押し付けるのではなく国として支える。
目指すべき方向性を国が示し、支える。
 これが世界の潮流です。

欧州連合(EU)は12年に従来型の狭いバタリーケージ飼育を禁止。ケージの最低基準は1羽当たり750平方センチメートルと定めており、止まり木や巣箱を備えた「エンリッチドケージ」はこの基準。

スイスは1981年にケージ飼育を禁止、平飼い割合は100%、ドイツ、オーストリアが9割など欧州でAWは進んでいる。

AW導入は大手食品関連会社にも及んでおり、ユニリーバとネスレは20年中に欧米で、25年までに全世界でケージフリー卵への切り替えを発表。

スターバックスは20年、米マクドナルドは25年までに北米の店舗ですべてケージフリー卵に変えると公表。

日本人、一人あたりが年間に食べる卵の量は340個。これはメキシコに次いで、世界第2位の消費量です。
卵は別名、「物価の優等生」と呼ばれ、戦後、食料全般の物価が上がってくる中、卵だけは一貫して低価格を維持しています。

なぜでしょう。

それが今の生体の改良を含めた生産システム。
そして国策により卵の生産調整にあたるとも言える『成鶏更新・空舎延長事業(早く鶏を殺処理して卵の価格を安定させる)』などの取り組みなどが行われてきているからです。

そこに税金が投じられるのをAW推進の設備投資費用に充てて欲しいし、世界潮流的にも進めるべきだと主張してきました。
もちろんそれでも設備投資費用の方が巨額なはずです。
 卵の価格は上がってくるでしょう。
 AW先進国でも卵の価格は上がりました。しかし、今は下がってきています。
 でも、卵がなければ栄養は満たされないわけではありませんし、本来の命の対価とは、適正価格とはどういうものなのかということを私たちは考えなくてはならないのではないでしょうか。

クロ現に紐づけられたこの記事の中に、
 https://www.nhk.or.jp/gendai/comment/0019/topic049.html?cid=gendaihk-tw-211130

``(ケージフリーにすると)一方で、生産性は下がります。活動量が多くなってしまうので、同じ量の餌を食べても、卵ではなく活動のほうにエネルギーがいきますので、どうしても産卵数や産卵量が低下します。``

 とあります。
 動物福祉に配慮し、卵の生産量が落ちるのは悪いことなのか、
むしろ生体として当然のことであり、自然的なことです。

 そして、動物の健康と人間の健康の側面からもコストをかけてでも鶏の健康を守らなければなりません。

 ようやく日本も動きそうな予感。
 できればこのタイミングで国会にいたかった。

 と残念な気持ちにばかり浸っていられないので、
前に進めるために動いていきます!
 今できること。
 未来を選ぶために。

がんばりますがんばろうね。

▶︎クローズアップ現代で鶏のことについて取り上げてくれた件 卵の値段が上がるかも!?�“アニマルウェルフェア”って何? https://www.nhk.or.jp/gendai/comment/0019/topic049.html?cid...

Posted by 堀越啓仁 on Thursday, December 2, 2021

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