Magiskモジュールが原因でブートループに陥った際の対処法


筆者の環境

端末:日本版 Xiaomi Mi 11 Lite 5G(renoir) 6GB+128GB
OS:Android13(Pixel Experience Plus 13.0 v20230530-0554-official)
備考:BLU済、Magisk 26.3でroot化済

ブートループに至った経緯

タイトルの通り、Magiskモジュールが原因。

原因となったMagiskモジュール

AOSPベースのROM(Android11)で動作するPixel専用機能を有効化するためのMagiskモジュール。Android13で動作するか分からなかったので試してみたら案の定ブートループに。

ブートループの様子

端末の起動画面(Miロゴ)が表示されブートアニメーションは問題なく再生されるが、そこからOSに入ることができず読み込みが続く。
しばらくすると電源が切れ、振り出しに戻る=ブートループ。

解決法

要はセーフモードに入りmagiskモジュールを一時的にすべて停止させれば起動できるので、そのための準備が必要。
boot.imgはromのzipを解答して出てくるpayload.binをpayload dumper goで取り出しておく。

①fastbootでパッチを当てていないboot.imgを焼いて再起動

まずはroot化していない状態で起動させなければいけないのでfastbootでパッチを当てていない元々のboot.imgを焼いて再起動する

焼いたら再起動

この状態でSettings(MagiskHideで隠したやつ)を起動するとroot権限が失われてるのでMagiskが復元される。

Settingsを開くとこうなる
復元されたMagiskを確認すると「インストール済 なし」となっている

ついでにboot.imgを端末に移動させてMagiskでパッチしてPCにコピーしておく。

②再起動ボタン長押しでセーフモードに入り、起動の途中でfatbootに入ってパッチしたboot.imgを焼く

電源ボタンを長押しして電源コントロールを開き、再起動ボタンを長押しするとセーフモードで起動できる。

電源コントロール
セーフモードで起動

再起動でMiロゴが出たタイミングで音量マイナスボタンを長押ししているとfastbootモードに入る。
ここでさっきパッチ当てたboot.imgを焼いて再起動する。

焼いたら再起動

③セーフモードで起動したのを確認したらもう一度再起動する

セーフモードになると画面のヒダリしたに「セーフモード」と書かれた透かしが入り、OSをインストールした状態で最初から入っていたアプリ以外は使用できなくなる。
この時点でMagiskも無効になっている=モジュールもすべて停止しているのでいつも通り再起動する。

ホーム画面ではあとからインストールしたアプリはグレーアウトして使えない
ドロワーには表示すらされない
設定からアプリ情報を確認すればインストールされていることがわかるし起動ができないので無効になっているのもわかる

④Settingsアプリから原因のモジュール以外を有効にし、原因のモジュールを削除して再起動

セーフモードで起動したあとだとすべてのモジュールが無効になっているためここで(ブートループの原因になったものを除き)有効にして再起動する。
あと機内モードになってるので再起動前に切っておくといい。

セーフモード後は全て無効になっている
今回の元凶(Pixelfeatures)を削除、それ以外を有効にして再起動

これでデータの破損などなく復旧が完了した。

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