PCTVPlusに関する諸々



PCTVPlus/Lite

日本が誇る家電メーカーSonyが開発・販売している PC専用DLNAクライアント「PCTVPlus(Lite)」
名前にあるように「PCでテレビが見られる」という何ともロマンのあるソフトだが、そこそこ使ってきていろいろと思う部分がないわけではないのでここに記しておく。

価格とライセンスの形態

PCTVPlus

PlusはPC1台用、2台用、3台用があり、それぞれ4400円、7700円、9900円となっている。1台当たりの価格で考えれば3台用が得なのか…?
しかしレコーダーで使うような機能に関してはAdvanced Packという形で提供されているためそれに2200円かかる。
特にアカウントなどに紐づいてはいないので購入後に送られてくるライセンスキーやそれが記載されたメールを保存しておかないといけない。

PCTVPlus|Lite
PCTVPlus Advanced Pack

他社ソフトの価格設定

Dixim Play U for Windows:2860円
インストール自体はMSストアから行い、ライセンスは購入時にログインしている専用アカウントに紐づく形(管理は楽)

https://www.digion.com/sites/diximplay/windows-u/

sMedio TV Suite for Windows:1900円
MSストア経由で購入するためMSアカウントにログインしておくと良いかも

https://www.smedio.co.jp/product/smedio-tv-suite-for-windows.html

著作権保護

DTCP-IP

テレビ放送や録画の配信に用いられるDLNAではDTCP-IPという規格の著作権保護技術が使われており、DLNAに対応していてもこれに対応している機種やソフトでなければ再生することができない仕様になっている。

ソフト側の措置

PCTVPlusも他社ソフトもDLNAを用いてPCでの再生を実現しているわけで、その上諸々の事情で著作権保護の措置が施されている。
……のだが、PCTVPlusはその辺が割とガバガバである(Windows標準のキャプチャツールを検知して妨害しているだけ)ため、サードパーティ製ソフトならキャプチャできてしまう。

再生画面でWindows標準のスクショのホットキーを押した際に表示されるダイアログ

他社ソフトとして、Dixim Play U for Windowsの場合は複合した映像そのものにも著作権保護があるのでMS製・サードパーティ製問わずキャプチャソフトでは映像はブロックされる(本来はこれが正しいのだろう)。

Dixim Play U for Windowsの再生画面でWindows標準のスクショのホットキーを押したときの様子

UIとかレスポンスとか

  • UIは百歩譲ってマシな部類だとしても、レスポンスがクソ微妙

  • なおソフト自体も若干不安定(これで最新バージョン6.xなんだぜ)

起動のもたつき

スプラッシュからなかなか先に進まないことが度々ある。さらにアプデ通知とか入れてくることもあるので邪魔くさいことこの上ない(なんで終了時にアプデとかの選択肢がないんだよ)。

SPLASH! ハジけろ情熱のサイン
そもそもアプデのデータを配信して更新とかじゃなくて
いちいちインストーラーから更新せにゃならんのが面倒なのじゃ

というか更新データのみの配信をしてくれませんかねぇ。

録画番組の読み込みの遅さ・見づらさ

特に録画一覧の読み込みの遅さに関しては他社ソフトの上を行く。
というのも、どうやらPCTVPlusは録画一覧をソフト側で独自に構築しているようで、サーバー機器登録直後やソフト起動直後は番組が全然読み込まれないなんてことがザラにあり、レコーダーでフォルダにまとめてあってもフォルダにまとめられることはない。
なお読み込み中の録画(数日前のやつ)が最上部に不正確な情報で表示されることも。

おまけに見づらい。勘弁してくれ。
nasneなどでは局ロゴやサムネも表示されるらしいが他社製レコーダーだと何一つ表示されないので味気ない。

PCTVPlusの録画一覧(リスト表示)
PCTVPlusの録画一覧(シリーズ表示)
PCTVPlusの録画一覧(年月まとめ表示)

ちなみにシリーズ表示は一見便利かと思いきや、シリーズ名は番組名の冒頭に記載されている文字列(【】などは含まれない)で自動的に分類されるため、タイトルが中途半端になっていたり枠名のせいで分けてほしいところで分けられていなかったりする。

タイトルが中途半端になっていたり
枠名のせいで分けてほしいところで分けられていなかったり

アプリの設定からキーワードを登録すれば割と使えるかもしれないけど、それは使う人と使い方次第ってことで。でも放送局ごとには分類できないので私としては不便極まりない。

この記事書くまで使ったことなかった
「ニュース」ってキーワードを入れるとこんな感じで
番組名に「ニュース」と入るものすべてを拾います

UIはまぁ、すべてが悪いわけではない

録画一覧は上に書いた通りなので割愛。

homeは直感的に操作できそうな感じだが、正直あまり使わない。注目番組とかも興味がなければ見ないし。

home

録画予定の画面は使えないくせになぜか表示されている。録画予約の画面が自動で非表示になっているだけあって意味が分からない(おま環なの?)。

schedule

リアルタイム視聴の画面は悪くはないけどもう少し……。

tv

特にユーザーがよく使うであろう字幕切り替えや音声切り替え、ニコニコ実況などが右クリックメニューにまとめられているため少々手間がかかる。

他社ソフトもすべてが良いわけじゃない

他社ソフトに比べればまだ使い勝手はPCTVPlusのほうがマシじゃないかというのが現状。
PCTVPlusがレコーダーで字幕を切っていてもソフト側で字幕をレンダリングして表示できるのに対し、Dixim Playはそういったことができないためレコーダー側で予め字幕をオンにしておかなければならない。

機能的な面でもPCTVPlusのほうが役立ちそうなものが多く備わっている。

Dixim Play U for Windowsの再生画面

しかし録画一覧の読み込みが早いのは褒めてつかわす。

マジで直してほしい部分

録画再生時に最後が数秒だけ再生されないところ

同じ番組なのにファイルサイズの違う2つの番組が生まれること

番組内のチャプター?でなぜか分裂して表示されるところ

選択してるやつみたいなの

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