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2022-2023 POGドラフト雑感

 2021-2022シーズンはイクイノックスの活躍により私の優勝で幕を閉じました。めでたしめでたし。
 …の予定の今現在ですおはようございます。

 そんな状況ではあるけれど、すでに勝汰さん主催のPOGでは2022-2023シーズンのドラフトが水面下で進んでいて、ちょうどその結果が整ったところ。ちなみに去年の指名後の自己分析コメントはこちらのツリー。

 結局イクイノックス以外はろくに走らなかったけど、イクイノックスの大当たりでお釣りが出るくらい楽しめたのでよし。ちなみにイクイノックスを指名した理由がこのあたりのツイートにある。

 このニアリークロスの考え方は黒本ではいわゆる「栗山ニックス」でおなじみ。この栗山巧さんと同じ方向性で、一緒に「パーフェクト種牡馬辞典」を執筆されているのが望田潤さんで、この方々の血統理論やそのフォロワーである方のブログなどを参考に、今季は指名馬の血統をかなり意識しつつ、指名の方向性を組み立てている。

今季の基本方針と大まかな流れ

 昨季はこんなリストアップ&指名方針だった。

 今季はイクイノックスの活躍もあり、これを少し変えてこんな感じの指名方針にしている。

  • 皐月賞の結果から、ディープインパクトとハーツクライは指名しない。過渡期。

  • キタサンブラックで気を良くしたので新種牡馬を血統面からピックアップする。新戦力。

  • 他の実績種牡馬も新し目の中から、配合的方向性が定まっている馬で同一方向性の馬を。血統。

  • そうはいっても生産牧場は重要。ノーザン1強性は薄まったが、ノーザン含む社台系とノースヒルズ系を中心に。実績。

  • 昨季は健康上の問題で2頭も未デビューが出たので、黒本他の写真やnetkeibaの掲示板、馬名決定情報などで順調度を確認。実在。

  • コメントなどで「ゆっくりと」「時間がかかる」「頓挫があり」という表現があるものはなるべく避ける。順調。

 …なんだけど、今年はリストアップ作業を結構サボっていたので、この辺がはっきり固まったのはむしろ1位指名を終えてからだったかもしれない←

今季の指名馬および理由

1位 コンヴィクション2の2020

父サトノダイヤモンド 母コンヴィクション2 牡 栗・池江

 毎回言っているけど、個人的なPOGの究極目的は「1位指名でダービーをとる」。なので、中距離向けの血統の牡馬を探すのが第一歩。上記の通り極力新しい種牡馬からというところはあったんだけど、かといってキタサンブラックでは二番煎じなので、サトノダイヤモンドとリアルスティール、サトノクラウンあたりを中心に見ていた。
 今年は抽選順が運よく全体2番目。結果としてはフェイトがいの一番でハケてしまったので、サトノダイヤモンド産駒の中で、サトノダイヤモンドの母系のアルゼンチン血統と同じようにアルゼンチン血統を数多く持つ母馬のコンヴィクション2の産駒をピックアップ。ある意味この馬の指名で方針が固まったこともあり、2位と順番ミスったかな、という気もしつつ、次回以降のリスト作りがここから急速に進んでいく。

2位 グランヴィノス

父キタサンブラック 母ハルーワスウィート 牡 栗・友道

 1位指名で今季の方向性が固まったところで、リストアップ作業と血統精査を次回の指名順を待ちながら進める状況。その中で、昨季のキタサンブラック産駒のイクイノックス他の活躍を考えていくと、昨季指名根拠にしたAlzao≒Dancing Braveもだけど、むしろ母父キングヘイローだったことによりHaloが入り、Halo≒Sir Ivor≒Droneという、日本向けのスピードを伝える相似血統がたくさん入っていることが良かったのでは、という推論に変わったので、母系にHaloが多めで、かつ評判が良さそうな産駒を探すと、評判の馬でこの馬が上がってきた。母父Machiavellianの母系、そして父Haloの名牝Glorious Songを4代母に持ち複数のHaloのラインを持つなど多くの名牝の血を引くということで、いわゆる名血といってもいいのでは、との評価。
 シュヴァルグランの半弟なのでもしかすると回ってこないかも?1位にしとけば良かったか?とドキドキする中、何とか指名順が回ってきて指名に成功。指名後に何人かのライバルから嘆きの声をもらったのには少し安堵した。ということで実質的には1位評価といっても過言ではない。シュヴァルグランはPOG期間に開花した馬ではなかったけど、イクイノックスのように間に合ってくれればいいなと思っている。

3位 フルール

父キズナ 母レリカリオ 牝 栗・矢作

 奇数順位は偶数順位指名後すぐに回ってくる。2位指名はスムーズにいったのでそろそろ評価の高そうな牝馬を、というところ。一般的に評価が高くて血統にも筋が通っていて…という牝馬はあまり多くなかったんだけど、ディープインパクト系も含めて良く走っているウインドインハーヘア-Storm CatーUnblidles’s Songを全部持つパターン、で、牝馬で良い馬を良く出しているキズナの牝駒で良いのがいたので指名に踏み切った。厩舎が今を時めく矢作厩舎、生産もノースヒルズと筋は通っている。

4位 ガルヴァナイズ

父リアルスティール 母カヴェルナ 牡 栗・友道

 さて、ここでまたしばらく時間が空くので血統的な情報を再収集。リアルスティールとっておきたいけどどんなのがいるかなあ、となった時にリアルスティールの3代母MonevassiaがKingmamboの全きょうだいであることを知ったので、ここをいじった馬を取りたいなと考え始める。その観点で見ていくと、エアグルーヴ牝系のこの馬と、母チェリークオーツが良さげだとなったが、この巡目で評判も良かったカヴェルナのほうをピック出来たのは幸いだった。6/18の阪神マイル、鞍上福永騎手でのデビューが想定されているとのこと。先陣を切ってくれると嬉しい。

5位 トラミナー

父サトノダイヤモンド 母サマーハ 牝 栗・藤原

 例によって奇数順は早い。上位で良さそうな牝馬を探していくと、サトノダイヤモンドの母系のDevil’s Bagの全きょうだいがGlorious Songで、これを内包する牝馬との配合の牝馬がいたのでここをピックすることに。黒本にも写真は載っていたがコメントも悪くなさそうで、上位厩舎でもあるので期待したい。血統的には長い方が良さそうだけどどうか。

6位 メジェド

父キズナ 母ラヴェリータ 牡 栗・佐々木

 またしばらく考える時間があったのだけど、昨季POGのリベンジがしたいなあ、ということもあって、ノースヒルズで良さげな馬がいれば指名したいという気持ちが出てきた。というところでいろいろ見ていくと、キズナ産駒でフルールと同じゴールデントライアングルの血脈の馬がいた。しかも厩舎が佐々木厩舎ということで、力を入れてやってくれるのでは、という指名。配合的ポイントは抑えているので、いい動きしてくれるといいなあと。

7位 ライツオブキングス

父エピファネイア 母マキシマムドパリ 牡 美・鹿戸

 すぐに回ってくる奇数順。産駒数が減って質は微妙なタイミングとはいえ、1頭くらいはエピファネイアを抑えておきたい。で、エピファネイアの血統的相性を考えていくと、「サンデークロスがあると重くなりにくくスピードが出やすい」「キングカメハメハとは好相性」という感じだったので、その条件で探していくと、この馬がいたのでリストアップし指名。もうゲート試験はクリアしたうえで放牧に出たようなので、もしかすると北海道デビューかもしれない。

8位 ポーラライツ

父サトノクラウン 母オーロラエンブレム 牡 美・宮田

 指名もそろそろ佳境。リストの手持ちも減っては来ているが、まずまず順調。この辺で新種牡馬でそれなりに早くデビューしそうな馬を、というとことで、サトノクラウンの母系のTouch of Greatness≒Alzaoをキーに出来る母父ディープインパクトの中からこの馬をチョイス。6月に牧場から移動予定で進めているようなので、秋には雄姿が拝めるかもしれない。

9位 メテオールライト

父リオンディーズ 母ウインミーティア 牝 美・萩原

 ここまで牡7牝2なのでもう1頭くらい牝馬を、なるべく早そうなところで、というのとリオンディーズ産駒を1頭とってみたいというところで、リオンディーズに合いそうなノーザンダンサー色薄めの配合からこの馬をチョイス。サンデーもだがHabitatがクロスするのもなかなかにオシャレなのではないだろうか。ゲート試験は既に通ったうえで放牧に出ているようなので、順調なら夏のうちにはデビューとなりそう。

10位 トーホウガレオン

父リアルスティール 母デビルズコーナー 牡 栗・石坂

 さて、これが最後の指名。こちらもある程度早く出てきそうな馬で、血統に筋が通ってる馬、かつ新種牡馬で、というところでピックアップしてくと、昨季指名したトーホウさんの馬でこの馬が上がってきた。3位フルール6位メジェドと同じウインドインハーヘア-Storm CatーUnblidles’s Songのゴールデントライアングルの馬。すでにゲート試験合格済みなのもグッド。トーホウさんちの馬にはトーホウシデンの時にお世話になっているので、夢よもう一度、という感じ。
(6/5追記 馬名が登録時に変更になった模様)

おまけ 他の方に指名されたリストアップ馬

  • フェイト…厩舎の評判馬だったので。デビューも早そう。

  • バトルハーデン…Monevassia≒Kingmamboの2×3という、ノーザンにしては思い切った狂気の配合。

  • クラックオブドーン…Last Tycoonをいじるキンカメ牝馬定番の配合。すでにデビュー決まってるのもグッド。

  • シャザーン…ロードカナロアでとるならこれかなと思っていた配合。上が競走馬になれてないらしいのがどうか。

  • ピュアブラック…牝馬の候補としてリストアップしていた馬。Halo濃い目の母馬はキタサンブラックには合うはず。

  • リベイラパレス…サンデークロスがあって母系が名血揃い、というのはかなり面白い。ライツオブキングスとどっちが正解だったか楽しみ。

 だいたいこんな感じ。今季は昨季よりもかなり血統面と稼働しそうかに気を遣って指名をしたので、どんな結果になるか楽しみである。その前にまずはイクイノックス。逆転優勝に向けて頼むぜ。

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