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やばい管理職のテクニック「おうむ返し」

これまでやばい管理職をいろいろと紹介してきましたが、その中でも自分では何にも考えないで部下に丸投げしている管理職、自分は管理職だからわからないとか、実務はやらないなどとふざけたことを言っている管理職などポンコツさ満載の管理職たちも、自分の力で何とか凌がなければならない場面がたまにあります。今回はそんな場面でのポンコツ管理職のすごい回避技を紹介します。

普段は何もしないポンコツ管理職も、会議の場ではさすがに「管理職だからわかりません」「管理職だからやりません」とは言えません。
もし、そんなことを言ったものなら「だったら出てくるな!」と間違いなく言われるでしょう。それに自分の査定にも響くでしょうから、わからなくても答えなければなりません。
そんなときポンコツ管理職はどう回避するのか?
手っ取り早い方法は部下に丸投げしますね。
組織の崩壊初期であれば部下が対応してくれることもあるでしょう。しかし、組織の荒廃が進んでいる場合には部下も答えてはくれません。普段何もしてくれないどころか業績を搾取され責任を押し付けてくるポンコツのために何とかしてやろうなどという奇特な部下はいません。自分に振られても「申し訳ありませんが、わかりません。『ポンコツさん』はどうお考えですか?」などと言って振り返します。

部下に見放されたポンコツは自分でその場を凌がなければなりません。そんな時に出すのが「必殺★おうむ返し」です。
相手が言ったことを理解した雰囲気を出すために、相手の言ったことほぼ同じに、難しい内容の場合にはかなり端折った劣化コピーで「ほにゃららほにゃらら、、、っと言うことですね」といかにもわかっているような雰囲気を出します。
正解であれば「そうですよね。うんうん」などと頷いて終わります。
間違っていたら「そう言うことだったんですね」とか「そうそう、そう言いたかったんです」とわかっていようといまいと、何か言ってその場を凌げればよいと思っているのです。
おうむ返しを出したら今日の会議での自分の仕事は終わったと満足そうな顔であとは聞いている風でいるだけです。
何も言いません。そして何も決めません。
本人(ポンコツ)はそれでやり切ったと思っているのですから、すごい鋼のハートだと思います。
相手さんとしては「わかったならそれでどうするの?」と続きを聞きたいのですが、それ以上の話が進むことはありません。続く議論をしたいのですが何を言っても「おうむ返し」しかしてきません。まったく議論が前進しないのです。
相手が溜まりかねて「こうこう、こういうことでよいですか?」などと話を進ませようとしますが、「そういう方法もありますね」などとYESともNOとも言えないあやふやな回答でその場をやり過ごそうとします。
何も決まらないし進まないのです。
何も決まらないので話の続きは持ち帰り的な雰囲気で会議は終わりますが、次があるのかどうかもわかりません。次があったとしてもまぁ同じ感じで決まらないことが続くだけでしょうね。
偉い人が出席している会議の場合にはあからさまな放置はできません。ポーズはしておかないとなりませんから、持ち帰って担当に割り当てます。しかし、ぽんこつの仕事はそれでおしまいです。割り当てられた担当がうまいことできれば次回の会議で報告しますし、できなければ担当者の問題にすればよいからです。

これからもやばい管理職のマル秘テクニックを発見したら紹介していきたいと思います。お楽しみに!

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