好意を持ち合っているからって、分かり合えるとは限らない@志賀直哉『沓掛にて——芥川君のこと』①
前、noteは読書感想に向かないと書いたけれど、こういうのはnoteかな、と思ったのでメモをしていきます。
『十二国記』シリーズの登場人物、采麟が、「同じ国(蓬莱)の生まれだからといって、わかりあえるとはかぎらない」という趣旨の発言をしていたことを突然思い出しました。
彼女は自分の夢を叶えてくれると期待した王、……生真面目で理想主義者すぎるゆえに、国を滅ぼしてしまった王に仕えた末で当該の発言をしたのですが、そこで連想したのが志賀直哉の『沓掛にて』です。
『沓掛にて』は、