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【比較!】各メーカーの塗料塗り比べ【アクリル】【21/12/7 更新】

こんにちは。あおいです。

この記事では各メーカーのアクリル塗料を使ってスペースマリーンをペイントし、比較したり感想を書いていきます。
下地はクレオスの黒サフ、トップコートはクレオスの半つやとスムースを混合したもので統一し、彩色を各社の塗料で行います。
ちまちま塗っているので随時更新という形になりますがよろしくお願いします!

※使用感に関する記述は私個人の感想となります。特に銘柄を跨いだ塗料の混合に関する記述に関しては経年で問題が起きるかもしれませんしメーカーも多くの場合で推奨していないです。ご了承の上お読みください。

1.ターナー U-35

1号

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最近発売されたアクリル絵具で、発色も良く塗り心地も爽快です。流石最新!

申し分ないのですが、模型用途で使う場合に留意したい点として色毎に光沢感が違うことでしょうか。
(私は基本的に最後トップコートするので気になりませんが)

ファレホやシタデル、その他ガッシュと比べて、重色がとても気持ちいいです。また、透明色と不透明色のブレンディングも非常に楽しく、画面に対して効果的に決まります。

画材としては普通なことかもしれませんが、使用顔料等が明記されているのも良いところです。
練りが硬く、ガッシュと比べて盛っても割れづらいので筆のタッチでテクスチャを付けたりしても面白そうです。

非推奨とのことですが他のアクリルガッシュ、非ガッシュ、模型用アクリルと混合できます。(ガッシュと混ぜたら盛らないほうがよさそう)

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2号

インターセッサーで揃えて並べたくなったのでU-35でもう1体塗りました。

ドライブラシメインで塗りましたがやはりサクサク塗れますね。
U-35は一通り購入したいです。



2.ホルベイン アクリリックガッシュ

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オーソドックスなアクリルガッシュといった趣の塗料で、普段はこの銘柄をメインに使用しています。
練りは柔らかく、感じは模型用アクリルに似ているかもしれません。
画材だとリキテックスのソフトタイプやアムステルダムのガッシュに近いです。

普段使いにするだけあって非常に使いやすいのですが、手持ちのこの銘柄の青絡みがムラっぽくなりがちです。。
(写真で見ても分かるかと思います)
丹念に塗り重ねをすれば問題ないかと思いますが、普段青はアムステルダムやリキテックスを併用することが多いです。

こちらも使用顔料が明記されており、マンセル表記もあります。
マンセル表記が結構便利で、グラデーションに使う色選びの際に辻褄が合わせやすいです。
(明度と彩度がガタつかないようにするのが簡単。この辺の話もそのうち記事にまとめたいと思います)

これも他のアクリルと混ざります。

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3.ファレホ

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みんな大好き?なファレホ。専売かと思いきや結構色々なところで買えるようです。
世間では「性能のシタデル、価格のファレホ」みたいな印象があると勝手に思っていますが実際そういうわけでもないと思います。
(ファレホオンリーで塗るペインターも居る高性能な塗料です。一方価格が安いかと言われたら特に安くはないという)

余談はさておき、評価としては非常に”丸い”塗り心地です。
模型らしい色に調色されているのでサッと塗って見栄えがあります。
気を付けて混色すればそれほど濁りませんし、容器も使いやすいです。
取扱店へのアクセスが良い人は是非触ってみてほしい塗料です。

使用顔料の表記はありません。あったらいいのにな~。。
模型用でも比較的新しい他銘柄には表記されてたりするので今後に期待です。

勿論他のアクリルと混ざります。
但し金属色と普通の水の相性が悪いのかダマっぽくなることがあります。
(最近は金属色自体あまり使ってないのであれですが)

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4.ホルベイン アクリリックカラー

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ホルベインのガッシュじゃないアクリル絵具です。色毎に透明度が異なり、ツヤ感があります。
ただ思ったより落ち着いたツヤで、模型用途でも丁度良いかもしれません。

今回はスクールセットの12色で塗りましたが、含まれている青2色がどちらも透明度が高いため、透明度の差を活かしたブレンディング等は試せませんでした。

この銘柄だと普段はディオキサジンパープルを多用しています。(とても良い色)

使用顔料等の明記あり、他のアクリルとも混ざります。

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5.ターナー アクリルガッシュ

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ターナーのアクリルガッシュは非常に入手性が良いのが魅力的。
通常色の一部に蛍光が入っていて発色を念頭に置いた作りなのかな?と思います。
仕上がりは非常にマットで好みが分かれるところ。

青があまり上手く塗れませんでした。ここまで紹介した中だと青は同じターナーのU-35が頭一つ抜けている印象です。

塗布時と乾燥後でかなり色が変わるのでそこら辺を計算しながら塗る必要があります。
ここまで辛口に書いてしまいましたがラインナップに蛍光ホワイトがあるし、ジャパネスクカラーの偏光色が優秀!
日頃から部分的に使用しています。

顔料表記有、他のアクリルと混ざります。

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6.リキテックス レギュラー

ターナーのガッシュに続いて、こちらのリキテックス レギュラーも入手性に優れた塗料です。
練りは硬めですが、関連銘柄にソフトタイプやリキッドタイプも存在するため汎用性が高いです。
若干ツヤのある仕上がりになります。

今回用意したセットに含まれる青は透明度の高いものだったので、白を混合して明暗を付けてグレイジングすることでそれっぽくしています。
フタロブルーを使用しましたがとても塗りやすく感じました。

塗布時と乾燥後でそれほど色の変化がないので直感的にペイントできます。

顔料表記有り(10mlチューブでは顔料表記が省略されていました)
バリューとクローマの表記は10mlチューブにもあります。

これも問題なく他アクリルと混ざりました。


7.クレオス アクリジョン

模型塗料といえばこのメーカー!おなじみクレオスから近年発売されたアクリジョン。
発売当初の評判はあまり良くなかった記憶がありますが、現在ではユーザーのノウハウも蓄積され、十分使える塗料となっています。

このアクリジョンでミニチュアを塗る方はあまり居ないのかな?と思いますが実は普通に塗れます。
パッケージの情報が色名とツヤ感ぐらいしかないので透明度等は実物を見ないと分からなかったりしますが、他の塗料を使ったことがあれば問題なく扱えるでしょう。

今回はつや消しホワイトとブルーで明暗を付けてからクリアブルーとブルーで染め塗りしました。前回のリキテックスと近い方法です。
このマリーンで下地吹くのも含めて4時間くらいで塗りきれたので「ゲーム用にそこそこのクオリティで数を揃えたい!」場合に役立つ手法かと思いました。
(クリアブルーの容器が写っていませんが、ドロップボトルに詰め替えた後に元の容器を紛失してしまいました;;)

つや消しと光沢が選べる色の場合は光沢が個人的におすすめです。
今回つや消しホワイトを点でハイライト的に塗ってドライヤーで急速乾燥させたところ一部が割れてしまいました。おそらく僅かに厚かったのだと思いますが光沢色は割れなかったので光沢が無難かなと思いました。

なんといってもこの塗料の長所は「購入しやすさ」です。
クレオスの塗料なので扱っているお店も多いですし、模型用の水性塗料としては非常に安価です。画材に匹敵します。

他アクリルとの混色もOK!・・・と言いたいところですが一部しか試してないので「△」くらいとしておきます。割れる系の報告が多いので攻めた塗り方をする場合にはテストピースで試してからにしましょう。


8.magicfly(Amazonで買った激安絵具)

22ml×24色でまさかの1,599円(ブラックフライデーセール)
まあ値段だけなら見るレベルなのですが、顔料表記もあって面白そうだったので買ってみました。

かなり微妙なのを想像していましたが意外と塗れてしまいました!
肉眼で見ると発色はそれほど良くありませんし、チューブから出したときのクリーミー過ぎる感じ(軽さ?)が物凄いですがこのマリーンのクオリティでいいなら十分塗れます。
塗料の性能によるゴリ押しが効かないので基本に立ち返って塗るにはいいかもしれません。「薄く塗ってちゃんと乾かしてまた塗る」の基本戦法でしっかり塗れます。
微妙なところを挙げるなら、カラー見本と中身が全然違うのと、以前百均の絵具を触ったときもそうだったのですが黄色は”色付きボンド”という感じです。

今回は他アクリルとの混合は試しませんでした。
(混ぜるメリットがないと判断したため)


9.シタデルカラー

遂に登場!シタデルカラー!
ウォーハンマーに推奨される公式塗料となります。
水性塗料の中でも有名な部類で、水性といえばこれという人も多いのではないでしょうか。
私は何でもごちゃまぜで使うのでシタデルにあまり縁がなかったのですが、今回改めて触れたことで使用感や特徴が再認識できました。
 
一番の特徴はベースカラーにおいて「隠蔽力が高い」ことだと思います。
ゲーム用途であればサクッと塗れるというのは良いことです。
ガチ塗りでも下層にとりあえず塗っておけば上に塗る色の下地になります。
そしてそれに伴う特徴として「色がマイルド」なことが挙げられます。
悪く言えば濁っている、白というか灰色が混じっている感じといえば伝わるでしょうか。よく言えば馴染みやすい重厚な色といったところ。
よって顔料の絞られた画材と混色の感覚が異なります。
「シタデルは混色しない」という人も居ますが、感覚が異なるだけで出来ない訳ではありません。
今回は混色したかったのでレア物?なグレイズを買ってきて随所に使用しています。色味を足すのに丁度いいです。
シェイドを初めて試してみましたが中々良い感じでした。
モデルの造形も相まって顔周りの陰影をサクッとつけられます。
(急速乾燥させると濃い部分が白化するので留意したい)
 
とまあ、この塗料のレビューは無限に存在すると思うので多くは語りませんが、現状の感想としてはベーシックな模型用の塗料といった感じ。
樽型容器は雰囲気が良いけど使いづらいので詰め替えてしまいました。
価格は高いと思いますがウォーハンマーに使う分にはモデル自体が高いので意外と気にならないかもしれません。
 
顔料表記はなし、他のアクリルと混ざります。




ということで塗料塗り比べの記事でした!
今後も各銘柄とそれっぽいマリーンを集めつつ更新していきます。



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