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個人的な体験

昨日、足元がフラフラするほど飲んで、2時に灯りを消しても、日が昇るまで眠れなかった。

大学を辞めそうになり、教授との面談で、きちんと大学を出て働くことを決意したのが約半年前。結局どうなったかというと、地元の塾と島根県にあるコンデンサ工場でそれぞれ内定が出た。

塾の内定が先に出た。それから少し悩んで、塾に就職しようと思っていると母親に話すと、「ここじゃないといけない理由は何?残業も多いし休みは少ないし、お母さんは反対かな。教育業界はブラックだからね」と言われた。残業はせいぜい1時間だし、休みも正社員の全国平均ぐらいだった。ブラックといっても、公立の学校とは違う。

そのあと島根まで出向いて、面接を受け、内定が出た。大阪に本社があるメーカーだ。その内定が出ると同時に、3月に決めていた就職活動の予定が全て終了した。メーカーなら安定だし、今度は快く受け止めてくれるだろうと思い、ちょうど3日前に帰省して家族に伝えると、実家から帰った次の日に「ここじゃないといけない理由は何?みんな(母、父、弟)あなたのためを思って反対している」とラインで反対された。年収も休みも平均以上で残業もほとんどない普通の会社なのに、反対された。全ての予定が終わって、自分なりにしっかりやりきって、満足した就職先なのに、反対された。


イラストレーターの夢はどうなったかというと、少し変わって漫画家を目指すことにした。絵の練習を初めて少しすると、綺麗な一枚絵よりも、たくさんの視点から描かれ、そして言葉を話すキャラクターを描くのが好きだと気づいたからだ。漫画家も単行本の表紙絵を描いたりするので、イラストレーターも兼任していると言えるのだけれど。まあそんな感じで、デッサンの教室に通ったり、漫画の模写をしたりして、日々過ごしている。


模写

(多分半年前の自分がこの模写を見ると驚くだろうなあ。。。)


「絵を描くようになって、人生が変わった」とアニメーターの室井康隆が書いていたが、自分もまさにそんな感じで、一生描いていたいし、描くためにその他全てのことを我慢できるような気がしていた。

就職もそう思って頑張っていた。今は同居人のいる小さな部屋だから、画材もそんなに置けないから、ちゃんと一人暮らしして、絵を描くための環境作りをしっかりしようと思っていた。パソコンを買ったりするならお金がいるし、紙だって高い時代だから、正社員になることは、この先の人生で絵を描き続ける上で必須だった。23歳まで全く絵を描いてこなかったのに、たった数ヶ月絵を描いただけで、これまでに積み上げた学業人生を全部ぶっ壊して、これからの全てを絵に捧げられるぐらい、絵を描くというのは、鮮烈な体験だった。大学を辞めて絵を描くと言い出したあの時の自分は何も間違っていなかったのだと思う。


就活にどんなつもりで臨んだのかといえば、普通の正社員になることが目標だった。生活とお金に余裕を持って、画業に勤しみたかった。環境を整備して、精神的にも生活的にも経済的にも自立して、絵を描きたかった。5年以内、長くても10年以内に漫画の連載デビューすることが当面の目標だから、退職金も40代推定年収も積立制度もどうでもよかった。それで、島根の工場の内定が出た。黙々と商品の不良チェックをする仕事で、丁度いいと思った。

でも、結局親を失望させてしまった。

漫画家の夢は、伝えていない。そんな馬鹿げたものを応援してくれる家ではないからだ。何より親の否定は怖い。これだけ固い意志を持っていても、親に否定されたら、漫画家という夢を自分が捨ててしまうのではないかと危惧している。だから隠すという選択肢をとった。

中学受験をさせ、いい大学に入れ、あとはいい企業といい家庭を持つこと。それが息子の幸せと考えていたに違いない。けれど、誰でも入れそうな会社の内定をもらってきた息子。もっといい就職先がある。ここじゃないとダメな理由は何?あんなに頑張って大学に入ったのに、それであなたは満足なの?と、批判の言葉は終わらない。


うんざりする。過干渉気味な母親だとは思っていた。でも今回は母親だけじゃない。父も弟も3人で「お兄ちゃんは病んでいるかもしれない」「お兄ちゃんはこれで満足なのか?理解できないな」「止めた方がいいんじゃないか」と自分が帰ったあと3人で話していたらしい。


病んでもいないし、そもそも家族に迷惑をかける話でもないし、本人が満足しているんだから放っておいてよ、と思う。

就職活動の結果だけで判断しないでよ、と思う。

やっぱりこうなるんだ、と思う。

自分が何かとんでもない間違いをしているの?と思う。

毒親だと思いたくない、と思う。

ごめんね、と思う。

自分の気持ちがまとまらない。いくつも自分の声がする。

家族の幸せのために、自分は自分を殺すべきか。

歪んだ家族だな、と思う。

崩壊していく。自分が原因で?

何が悪いの?誰が悪いの?

やっぱり病んでるの?

いつまでが子どもなの?




最近、ずっとプロットを練っている物語がある。
バンドを組んでいる高校生の女の子3人の話。
一度本気で仕上げてみたいと思っている話。

大学にいるうちになんとか完成させて家族にも読んでもらおうと思っていた。
萌えでもエロでもない、自分の幸福観を表現できそうな真剣な作品。
それで、わかってもらおうと思った。

ラフ


今から9ヶ月後、自分はどうなってしまうんだろう。

そんなもので、どうにかなる問題なんだろうか。

家族の縁ってなんなのだろう。

それはやっぱり自我(自己、あるがままの自分、myself)をも凌駕した力なのだろうか。

切りたいわけではない。

子どもの描く漫画が連載されて、それが毎週や毎月読めることは、親としては結構幸せなことだとも、楽観的に考えたりするのだけれど。それが自分のできる最高の恩返しだと思ってもいるのだけれど。


I wanna be myself
幸せも未来も過去も欲しいものも
Everyone
そう在り方も違うでしょ
誰が僕のこの未来に
絶望していたとしても
自分自身が終わっていないかどうかだろう
在るべき形へ 

UVERworld 「在るべき形」


とりあえず、現在の険悪さはどうにもならない。
結局、描き続けるしかないか。

支離滅裂なモノを書いてしまった。。

とりあえず近況報告というか、


病み日記でした。


右上のクソガキになりたい


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