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好きなものって変わらない

 2023年に、2000年・2001年のモー娘。のシングルを買う。もう20年以上前の作品なのに、こうやって綺麗な新品が普通に買えるなんて素晴らしい。

 なんでまた令和の時代に、現在進行形で活躍する今のモー娘。ではなく過去作品を買ったかというと、20年(以上)越しに気付いたからである。
 『Bass: HIDEYUKI KOMATSU』のクレジットに。

 昨年2月のLINE CUBE SHIBUYAでの【25th anniversary LIVE Vol.1 ~REJOIN~】、年末の【25 anniversary LIVE Vol.3 ~Christmas Live Tour 2022~】、そしてつい先日の【"1997" Release Party】と、バンドセットのSkoop On Somebodyを観て(と言っても渋谷のライブは映像でしか観ていないが)、やはりSkoopのサウンドと小松さんのベースの相性は最高だ!等と思いながら、2015年のソロアルバムを改めて聴き直したりSkoop以外の参加作品を調べたりしていたところ、偶然再会したのがモー娘。の[インスピレーション!]と[でっかい宇宙に愛がある]の2曲だった(因みに3rdアルバムの頃に他に何曲か参加されているが、この辺りの曲はそもそも知らないので懐かしさはあまり無い)。
 小松さんがハロプロ楽曲に参加されていたのはぼんやりと認識していたが、もっと後の時代の話だと思っていたので驚いた。テレビ越しとはいえ(インターネットで音楽を聴く時代では無いし、ベスト盤以外は買ってもらえなかったのでテレビでしか聴いた事が無かったのだった)、何度も聴いて大好きだった曲たちだ。

 そもそも私が(あくまでも"どちらかというと"という程度のめっちゃゆるい傾向だが)ブラックミュージック好きになった発端は、ダンス☆マンが関わっていた99年~02年頃のモー娘。で、ディスコファンク調の楽曲が多かったからだと思い込んでいた。ジャンルを意識して音楽を聴くようになるのは、03年~04年にかけてSkoop On Somebodyやゴスペラーズに出会ってからだが、その後06年にスタートしたSOUL POWER SUMMITにダンス☆マンが出演していることを知り、「ああ、モー娘。の編曲の人だ!」、「だから私はSkoopやゴスの音に惹かれたのか!」と驚き、納得したことを覚えている。
 ただ、ダンス☆マンが関わっている曲以外にもブラックミュージックがベースになっている曲があるな、とは思ってていたものの、誰が参加しているかなんて特に気にしていなかったのだった。
 それが蓋を開けたら、小松さん(因みに鈴木俊介さんがプロデュースで、佐野康夫さん等も参加されている)。01年頃にモー娘。で小松さんの音を聴いていて、その後03年頃からSkoopを聴き始めるなんて、当時は勿論、今の今まで気付いていなかったけど、あまりにもシームレスな流れじゃないか。

 因みに00年、01年というとSkoopは【Key Of Love】や【sha la la】、【Nice'n Slow Jam】の時代。作編曲に小松さんの名前が明記されている大名曲[Soul'n' Roll]が収録されている【Still】も01年。こんな作品たちと同時期にモー娘。だなんて。ああ、なんだかもう、この頃に小学生だったのが悔しいよ。

 こうやって改めて聴くとベースがとても良い味を出している曲たちだな。

 表題曲[Still]の綺麗な甘さとは違う、スパイスも苦みも詰め込んだうえでの後味が残る[Soul'n'Roll]の甘さたるや、もう。

 Release Partyも残すところ1日となった【1997】。音源では4曲のみの参加に留まっているが、ライブでは全曲弾いていらっしゃるので、音源との聴き比べも楽しい。

 そして何より、忘れてはならない、今のところ唯一のソロアルバム。私はあまり詳しくないのでぼんやりとしか分からないのだが、ジョージ・ベンソンかな、とか、クルセーダーズかな、とか思いながら聴いている。
 いつか2枚目も出してほしいですね。