20歳になる。その前に、
5月がやってきた。
たぶん、1年の中で一番好きな月だと思う。
田んぼに水が張られて、カエルが鳴き始める。碧の色。
ぼんやりしてた雲が、輪郭を帯びて暑さを感じさせてくる。青の色。
それに、1ヶ月頑張ったご褒美のGW。
しまいには、僕の誕生日が待っている。
5月の匂いは、カラッとしてて、勢いがあって、でも小さい虫がうっとうしくって。
色、空気、流れ、全部含めて、たぶん、一番好きな季節だ。
4月は、色んな人と時間を過ごした。
桜を撮った。人を撮った。Googleフォトに山のような感情を残せた。
東京。ヨルシカ。チームラボ。
京都。スナップ。さんぽ。
大阪。映画。水族館。
滋賀。ブックカフェ。
遊んで、遊んで、そのままを感じて。足りなさを知って。
日常という本の間に、特別な栞を挟んで、
色んな自分を、相手を楽しめたと思う。
そんなゆったりした4月はいつの間にか5月になって、
10代だった僕はいつの間にか20代になるらしい。
はたち。
「バーに行けるね。」って言われた。
更に楽しみ方が増えるのか。もう十分楽しんでるというのに。
でも、新しい自分に出会えそうで、面白そう。
もう少し守られたかったけど、僕は年齢的にはもう一人で生きていかなきゃいけないみたいだ。
「責任」という言葉はちょっぴり窮屈でトゲがある。
この4月。
僕の大切な友達たちはみんな新しいことを始めていた。
「ビジネスとしてYouTubeやっていこうと思う」
「お金を頂きながら写真を撮ろうと思う」
「インターンしてみたくてさ」
僕の大切な人たちだから、みんなうまくいってほしい。
ていうか、大丈夫だろうなって思ってる。
僕が好きな人は決まってうまくいってるから。
人の努力を一番近くで見ていたいと、応援したいと、そう思う。
さぁ、自分はどうだ?
5月。
僕は20歳になる。
「あおいはどんな大人になりたいの?」
「あおいは将来なにをしていたいの?」
「あおいはーーーーーーーーーーー。」
考えてたら、ちょーど1年前に考えてたこんなnoteがあった。
だいぶ今と変わっている。
いい意味でも、悪い意味でも。
そして、ちょっと変わった部分は、書きかえちゃったりしちゃってる自分もいる。
まぁそれも含めて僕だ。
今日は、その「僕」のこれからについて、1年経って考え直す日。
左手には冷め切った紅茶、
右手には常にバックに入れてるジャーナル。
その奥には寝れない夜に焚くアロマディフューザー。
後ろの棚に置かれたスマートスピーカーからは静かで雄大なピアノ音楽。
さぁ、静謐なひととき、自分と向き合うことにしましょうか。
僕のサービス軸
自分の世界は、「空間、音楽、IT」の中にこそ詰まっている。
色んな趣味を持ちながらも、この中に近づけるようにって考えながら生きてきていた。
その要素1つ1つが、具体化されてきて、心の核から好きだ、楽しい、面白いと思えるものが洗練されてきた気がする。
空間からテクスチャへの変化
去年のクリスマス、自分のプレゼントに背伸びしすぎたカメラを買ってから、日常をよりくっきりと見始めた。
物の質感、人の表情や仕草、光と影、色とバランス。見たものそのままを写す写真を後から何度も見返しながら、世界の輪郭をより詳しく観察するようになった。
前の「空間」というのは、場の空間を指していた。高校の頃からリーダー向きの僕は、ずっとチームの心理的安全性とかを考えていた。
それが大学になって、ひとりになって、より「まとまり」よりも「個」と向き合うようになって、その物や人が持つ質感とかに興味を持ってきた。だから、カメラを通して、テクスチャをより意識していきたいなって。
音楽からクリエイターへの変化
ピアノを16年間続けてきた。未だ、自分のピアノには納得いってない。
ただ、弾いてるだけ。1特技としてのピアノにしかなってない。
もっと人の何かを決定的に変えてしまうような、作品になるような、アートとして呼べるような、心を震わすような、そんな自分の世界を作りたい。
手段はピアノに限らず、カメラと掛け合わさっても、ことばと掛け合わさっても、とにかく面白いと思ったものでやりたい。
ピアノはずっと続けます。自分のピアノが好きになれるように。
ITからUIへの変化
プログラミングを本格的に継続して半年くらい。
今の興味の分野はアプリ開発やウェブ開発にある。
その中でも、特にUI、UX。(ユーザーインターフェース、ユーザーエクスペリエンスの略)
アプリのアップデートでは画面の配置がどのように変わったのかを見ちゃうし、GoogleやAppleの究極のシンプルさはいつ見ても感動級。
状態管理とかデータベースとか付随するバックエンドの知識も身につけながらだけど、とにかく今は「ユーザーが使いやすい」という観点を意識してアプリ開発をもっと勉強していきたい。
暮らしを好きで埋め尽くす。
あと最近考えているのは、生活(≒暮らし)のこと。
僕は良くも悪くも、適応能力が高いから、結構過酷な環境に置かれても、嫌な人間関係があっても、うまーくすり抜けられちゃうタイプ。
それ故に、「自分の好きから遠く離れたところでも生活できてしまう」っていう悩みがあったりする。
特に、大学とバイトかな。
1年続けても、機械工学にはあんまり興味持てていないし、
今続いてるラーメン屋さんのバイトも、高時給だから〜くらいの理由でしかない。
我慢をしている自分に気づいて、
離れる勇気を持って、きちんと居たくない環境にはお別れを告げるんだ。
こんな言葉がある。
僕なりに言うなら、「安定を捨てよ、町へ出よう」かな。
臆病な僕の足を無理にでも動かして、変化を楽しめる人になりたい。
行きたい先は、「好きだから、続ける。」という価値観。
自由に生きさせてもらえる豊かな環境だからこそ、やりたいことをとことんやる生き方をしたい。そういう人に憧れるんなら、自分もやれば良いじゃんか。
好きだから、やりたいこと
今まで話してきた、大切にしたい3つの軸、それに「好き」に向かうという観点で、ぼんやり浮かんでるやりたい事リスト。
ショートターム、ロングターム、抽象的なこと、に分けて書いてみました。
ショートターム(来年の誕生日までに)
.音楽理論を学んで、作品としてアウトプットする(クリエイター)
コードネームは分かってきたけど、コードの並ぶ規則とか、歴史とかを知らないから勉強して、より深みをつけたい。
(おすすめサイト↓)
.アプリのリリースと、Webサイトの立ち上げ(UI、クリエイター)
今やってる、縣陵の探究作品検索アプリのリリース。
自分の最初の大きなお仕事だと思ってる。成功体験を1つ作って、エンジニアとしての可能性を広げたい。
そして、自分か誰かの、Webサイトを作る。ブランド化に携わる。
(Googleのデザインの教科書。いつ見ても面白い↓)
.インタラクティブなアート作品を作る準備としての、チームラボでのインターン(テクスチャ、クリエイター、UI)
デジタルアート分野に触れていきたい。特にその中でも観客が作用して作られるインタラクティブアートとか。
チームラボがその先端を走ってる気がしたので、とりあえずインターンに申し込んだ。自分のポートフォリオをせっせか作成中の毎日。
(落合さん。デジタルアーティストとしての一面もかっこいいから見てみて↓)
ロングターム(制限時間無制限)
.エコビレッジor空き家のリノベーション
生活の拠点は妥協しない。拠点っていう概念が嫌いなら、ノマド生活みたいなのも面白そうだと思ってる。
この分野からは遠く離れてるから、まずはそういう生活をしている人たちに近づくのが第1歩。
(ずっと脳裏にこびりついてる家族で行ったエコビレッジ。こういうのを求めてるのかも。↓)
.「誰かの居場所」を提供する人になる
カフェでも、宿舎でも。懐かしさや温かさを感じる空間を提供したい。
生活の拠点と似ているかも。これにはまず「自分が好き」と思える場所を集めるところからかな。
(最近見つけた淡路島にあるおひとり様専用の宿、行ってみたい。↓
抽象的な目標
.対話できるようになる、心の壁を破る
「本心の外側に一枚、壁を作ってその中には立ち入らないようにしてる ってのがあるかもしれない。」って最近気付いてさ。
あんま病んだことがないのも、当たり障りのない意見ばっかりなのも、毎日安定した心で過ごしてるのも、これがあるからなのかもと腑に落ちた。
生きやすいけど、おもんない。
こういう心の処女膜的なのを1回破らなきゃいけない時期にいると思ってる。
逃げずに話す。対話する。
拙くてもいいから、未熟だけど。
.歩き回る、感じ取る
逃げてきた「自分の好き」を知ることに努力する。
本をたくさん読む。旅をする。毎日、心のバケツがいっぱいになるくらいに感動する。大げさに喜ぶ。大げさに泣く。自分に正直になる。
これも立派な目標かな。
さいごに
焚き火のように、エネルギーをフルに使って酸化させるような気力は無くなってきた。
だけど、ふーって消そうとした誕生日ケーキに、1本だけ生き残る小さなロウソクのような魂がある。
確かに消えない炎が、心の奥で僕を生かしてくれている。
僕の持つ、素直な心を変えずに、
このまま自分を、もっと自分らしく、より好きな世界へと一緒に連れていけたらなって思います。
20歳の僕もよろしくね。
等身大のnoteを読んでいただいた方、ありがとうございました。