ブルーピリオドのスペシャルメニューやってみたい

ブルーピリオドが好きです。妹が連載誌アフタヌーンを買っていたから知りましたが、すぐにハマりました。

DQNが日本一の難関、東京藝術大学の油画への合格を目指すマンガなんですが面白い。美術の知識が分かりやすく解説されていますし、私は元々美術部員なので、「美術部あるある」に地味に笑ったりしてました。あと主人公の好きなことをすることへの楽しみと苦労と葛藤も創作好きな方はわかるなあ…と思わず唸ってしまうのではないかと。

さて、今回お話したいのは、物語の序盤(1巻で読めます)に美術部の先生が1、2年生に出すスペシャルメニュー。その内容は

・デッサン5枚
・水彩3枚
・写真1日1枚
・スクラップブック
・作品1点

です。

美術部の先生「大した量じゃないでしょ?」
美術部入ったばかりの主人公「大した量じゃないんだ」
美術部員「大した量ですよ!!!」

のかけあいがなんとも笑えるw

主人公が絵に目覚めるきっかけとなった森先輩でさえ達成率は8割だったといいます。そんな美術部スパルタスペシャルメニュー…

私の初感は

「おもしろそ〜!!!」

でした。

いやいや、スパルタだろ!とも思われそうですが、私が美術部に所属していた頃の当時の先生は放任主義で、たまーにふらっと現われて、書いてる作品にポンポンとアドバイスをする。そんな人でした。だから、当時の私は友人の影響で漫画を描くことに目覚めてしまい、まともな絵などろくに描かず、漫画作りに没頭していました。自分でコマ割り調べたりと、それはそれで楽しい時間でしたし、描いた漫画は「絶対に処分させねえから…!」と妹に奪われています。とんでもない人質を取られてしまったような気分ではありますが、誰かにそれほど「残しておきたい」と思える作品をかけたことはちょっと嬉しく思えます。

ですが、私の画力は完全に置いてけぼりになってしまいました。一方の妹は同じ先生でしたが、美術コースのある高校に進学すると決めていたので、別の部屋でデッサンをやり、アドバイスをもらうという日々を送っていました。もちろん高校、大学も美術一色でしたから、当然絵についての知識も技量もかけてきたコストも私より上です。

だいぶ歳が離れた末っ子も美術部に入りました。その時には顧問の先生も代わっていて、その先生は美術部に入ったからにはきちんとした技量を身につけさせようという先生だったようで、妹は日々作品を作り、いくつか賞もとりました。姉の私が見ても妹の作品は上手だなと思います。

そして、私が一番「美術の知識も技量も中途半端な人間」になってしまいました。しかし、めんどくさいことに創作意欲が一番あったのもまた私だったのです。

末っ子は高校に進学するとすっぱり美術部を辞めました。もったいないとは思いましたが、今はちはやふるの影響で好きになったかるた部に入ってます。私もかるたは好きですし、いくつもやりたいことがあるのは素敵だと思います。近江神宮に行ったり、早速青春を謳歌しています。

歳が近い妹はデザイン系の仕事をしています。立派な腐女子に成長し、同人誌も描いています。でも、ネタはあまり思いつかないのか、よく私に相談してきます。「私はそのカプについて詳しくないし、別に好きじゃない」と言っても、「いいから書いてよー!おねえの書くやつなんかいいんだって!」と語彙のない説得(というかただの駄々こね)をしてきます。結局、いくつか思いついて(そう、思いついてしまうのです)ネタを渡したり、小説として書いてあげたことも一度や二度ではありません。私はおそらく発想力がずばぬけているのでしょう。ですが、それを書き下ろす表現力が稚拙すぎるのです。

自分が一番好きな表現方法は漫画なのですが、プロットやネーム作りまでは楽しかったのに、下書きになった途端、描いている途中で嫌になってしまう。想像しているものと現実とのギャップに辛くなって途中でふて寝。なんてことを何度も何度も繰り返してきました。

描けば上手くなる。とりあえず稚拙でも描けばいいのに。

自分でもそう思います。でも、作品の思い入れが強いのか、そうは割りきれなかった。単にプライドが高いだけかもしれません。うん、多分、そうなんだと思います。あと、目標としてるものが高すぎる。

そうだとは分かっていても、やはり挫折する度に「うーんもう少し真面目に絵の勉強をしておけばよかったな」と一人後悔するのでした。

そのため、このスペシャルメニューはとても魅力的でした。何より写真とスクラップブックが面白そう!想像しただけでワクワクします。

社会人なので時間は学生さんには到底及びませんが、空き時間を見つけてちょこちょこやりたい所存です。撮った写真はここでもあげていきたいと思います。

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