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吐露

生き続けるかもしれないし、死ぬかもしれないし、それは今に始まったことではないのに。大昔からそうだと思うんだ。すぐに人は動揺してしまう。そりゃあ、死ぬのが怖くない人はいないと思うけれど。僕は過去に本当に死んでしまうかもしれないと思ったことが二度あった。一つは事故。一つは病気。幼少期の時に坂道を駆け下りた自転車が止まらなくて、交差点で大型トラックに轢かれかけた。交差点に飛び出る瞬間、何かすごい力に引き戻されて直前で止まった。そのままトラックが目の前を横切った。なんだったんだろうあれ。あの時一人だったけど、何かに強く止められた。生きろってメッセージだと思った。もう一つは大人になってから病気。もう生きていけないのかもしれないって絶望した。なんでこんな目に合うんだろうって、全部やる気もなくなって自棄にもなった。けどなんとか乗り越えた。あの時、医療従事者は冷静だった。おかげで僕も冷静になれたよ。今は生かされてる。今、コロナで医療崩壊とかされちゃったら僕もいずれ生きていけなくなるんだろうな、って思った。怖くないかって聞かれたら、そんなにって感じ。しょうがないよね。苦しむのは嫌だけどさ。でも寿命って決まってるから、やるべきことをやり切るまで死ねないけれど。そして死んでも思いは生きるけど。たくさんの人の悲しみも怒りも苦しみもあちこちから伝わって、僕の身体は悲鳴をあげている。それは無視できないなぁ。僕のことは理解されなくてもいいけれど、君のこと、気持ちはわかるから。大体深いとこわかっちゃうからさ。弱さのかわりにギフトをもらったの。でも、普段のコミュニケーションがそんなに上手じゃなくて、ごめんね。でもその痛みを痛いよねって僕は言ってあげられるし、背中を押すことができると思うから。これまでに散々弱い自分を知ったから、いろんなこと受け止められるように、少しずつ強くなれたけれど、この先も一生弱さって変わらないんだよね。そういう仕様だから、もう全然驚かない。周りのエネルギーを受けて生かされているから、いつも僕は誰かの役に立って死ねばいい、って思うよ。不器用ものの僕は今、とても怒っているし、悲しんでいる。悪いことばかりに力を使っている方、愚かなことをしていることに気がつかない方、本当におめでとうございます。気がついていて、やるべきことに取り組んでる方々、ありがとうございます。理不尽への怒りに幸あれ。

2020.04.18 青日タロウ

あなたのサポートが僕の背中を押して、いつか届くべきところに言葉を届けられるようになると思います。少しでも周りが温まるように。よろしくお願いします。