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青藤木葉
2023年4月2日 19:21
なんどもここに来てしまう潮が満ちれば消えてしまいそうな島にわたしは立ち尽くし誰の名前を呼べば良いのかわからなくなる夜とも朝ともわからない時間のなかで前世の記憶のように大切な人たちの顔が浮かぶ大切なひとが私への興味を失い冷たい目を向ける夢をよくみるこのひとのもとから私に関する記憶がなくなりわたしが果たす役割は終えたのだともうわたしがこのひとにしてあげられることはないのだと