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コインランドリーは空想が捗る説

早く着いたので、コインランドリーで乾燥終了までの5分間空想してみた。

 発端は、何かしらの暇つぶし道具がないこのコインランドリーに何があったら良いだろうかと思ったことから。
(先ごろの感染症対策で何も置かれていないのかもしれない。)

 洗濯機や乾燥機がひっきりなしに稼働しているこの空間は暖かい。日差しの強い日や夏にはきっと暑いくらいだろう。

 そんな時には、冷たい飲み物が欲しくなる。しっかりと冷えたアイスコーヒーやジュースが格別に美味しいことだろう。

 地元にいる頃にはコインランドリー内の自動販売機で缶飲料を買い、読書をしながら洗濯が終わるのを待つ時間が好きだった。
 程よく暖かく、いい香りがするのでうとうとすることもしばしばあった。

 季節の変わり目に利用するくらいの頻度であったからこその”非日常”で、癒されていたのかもしれない。

 近頃では「コインランドリー」と「カフェ」を併設?一体化?した店舗もあるとのこと。
 地方にしか居ない私には縁がなく見たことはないので、勝手な意見にはなるが「落ち着かなそうだなあ」と思ってしまう。

 ランドリーとカフェが部屋として区切られて、さも別々のように、互いの存在を忘れているくらいになっていれば良いが、コーヒーを飲んでいる視界に洗濯機が見えたり、音がしたりするのは落ち着かない。反対に洗濯をしているそばにカフェでくつろぐ姿があったらなんとも気恥ずかしい。気を遣う。

 実態を知らない偏屈者が勝手に想像してみたので悪しからず。

 話は変わるが、私はLDK(リビングダイニングキッチン)も苦手で住と食の場所は分かれていてほしいと思う派の人間なので、カフェとコインランドリーにも苦手意識を持ってしまうのだと思う。

 色々と想像してみようと思ったのに結局自分に必要そうだったのは「自動販売機」。
 缶コーヒーが飲めればいい。缶コーヒーくらいがちょうどいい。

 ここで5分経った。

 なかなか楽しい時間を過ごせた。コインランドリーならではの想像時間だった。

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