マガジンのカバー画像

ふしぎな娘とのはなし

21
運営しているクリエイター

#アントロポゾフィー

10才が語る「なんで生まれてきたか」

千と千尋の神隠しの主題歌となった 「いつも何度でも」 木村弓さんは、 ライアーという楽器を奏でながら その美しい歌をうたっていた。 映画も主題歌もとても好きだったけれど、 あのときは、 その楽器が「ライアー」という ものだということは まったく知らなかった。 それから、何年かして、 まだあかちゃんだった娘が 出逢ったライアーのあかちゃん キンダーハープ そして出逢った おかあさんライアー 実物の響き。 鳥肌が立つような、ぞぞぞ加減で、 もう、全身のちからが抜けて、

ひとは眠るとどこへ行くのか

我が娘は、 小さなころから、 夜寝るとき、 絵本を読み終えると、 本を閉じて、 布団をかけ直して、 「おやすみ。またあした。」 と言って、目を閉じる。 とてもあっさりと。 「じゃあ!」みたいなかんじで。 初めて、この光景に出くわしたときには、 たしかまだ4-5才くらいだったと思うけれども、 心底びっくりして、 心の中で、 「え!!どこに行くの???」 「明日まで、会えないの???」 と、 わたしの方が「夜という見えない時間」と、 「眠りの国(夢の国)」という、

子育てとリズムと積み重ね

子育てって ちいさなちいさなことの積み重ね。 積み重ねるのは 手間も じかんもかかる。 こつこつ ていねいに。 こころもかけて 目もかけて 手もかける。 でも 崩すのは一瞬。 あっという間に 例外、特別が 日常のあたりまえに入り込む。 例外は、わるくない。 特別は、わるくない。 大事なのは そのあとの 戻れる「日常のリズム」を 土台として 安心として 積み重ねの中でつくっていけるか、 なんだと思う。 娘、もうすぐ10才。 10年の積み重ね。 わたしの実験、み

娘の小児科と宇宙のはなし

昨年のこと。 11月末から激しい咳に悩まされていた当時小学3年の娘。 年末にやっと高熱を出せて、 咳もようやく治まりかけたと思っていた年明け。 またまた高熱を出し、激しい咳ふたたび。 咳が出ることや高熱が出ることに関しては、 「出る理由」があってのことだから、 全く心配はしていないのだけれども、 症状があまりに激しいと、さすがにどうにか和らげてあげたいと思い、 めったに行かない、でもかかりつけの病院へ行った。 娘の学校の校医もしてくださっている先生は、 おおらかであたた