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真の品格と真の友情

 私にとって、心の友ってどんなものなんだろう。

 毎日LINEで連絡し合ったり、毎日顔を合わせている友達ほど深い仲だと言えるだろうか。
会う頻度や連絡する頻度がたとえ多くなくても、その人と居る時間、他愛もない話をしている時間が純粋に好きだったり、心地良かったり、そう思える人が本当の友達なんだと私は思う。

 この人といると目立てる、この人といると自分が引き立つ、この人といると誰かに近づける。自分の立ち位置や見栄えを常に気にして友情関係をつくってしまうことって人生で一度や二度ある気がする。友人のことを本当に大事に思っているんじゃなくて、友人といる自分が好きだったり、友人といることで自分を守りたかったり。自分に利益があるようにと自己中心的に動いてしまうのが、私たちの奥底に潜む人間くさい一面なのかもしれない。

 今ふと思い返すと、そんな感情を抱いてしまった時代が、自分にもちょっとだけあったような気がする。この人といると社交的な明るい雰囲気の自分になれて、クラスの中心的存在になれるのかもと。テンションが高くてノリが良い女の子、そんな一見華やかに見える女の子に当時はなりたかったのだろうか。一見とても親しい仲のように見えて、実は表面的な友情を築いてしまっていた自分が、今になってなんだか情けなく感じた。

「第9番 椿
花言葉 女性らしさ
日々の努力の積み重ねで品格をつくる」

 これは、最近ひいたある恋みくじに書かれていたこと。外見には必ず内面が映し出されるって書かれていたっけ。「品格」って恋愛面に限らず、1人の人間として磨くべき気質なんだと思う。振る舞いが丁寧で見た目が上品な人イコール品格が高いってわけではなくて。自分が大切だと思う人に思いやりを持って接することが出来るかどうか、そういう内面的な部分に品格さを決める鍵が隠されているような気がする。

 自分を大切に出来なければ、他者を大切にすることは出来ない。思いやりのベクトルは、まず自分に。弱さや強さ、全てをひっくるめて自分を愛することが出来てから初めて、他者を愛おしく思えるのだと思う。真の品格を磨き上げ、深い絆で結ばれた真の友情を、私は築いていきたい。

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