夏前

熱中症が近づくこの季節、会社の休憩室はもう冷房が効いてる。社用車のエアコンも21度に設定し、ここの自販機にはスポーツドリンクあったな、とかを思い出しながら熱中症を迎える。

ZOZOTOWNで、この夏履きたいサンダルを探しながら、脳の片隅にある小さなムカつきを思い出し、インスタのストーリーに載せる。これが酷くなったらヤフーニュースにコメントをする"あっち側の人間"になるのだ。まだ自制が効いてて偉い。

『いただきます』とひとり呟いたあと、昼飯を無心で食い、まとめサイトでどうでもいいスレッドを見てると、『来年頭にイベント出て』と連絡きた。年明け？めっちゃ先やなと思いましたが、もう熱中症の季節やん、てことは半年後やん、と2024年が佳境に入ったことを思い知らされる。俺は左手に持っていたウィルキンソンの脂肪や糖の吸収を抑える炭酸水を一気に飲み干した。喉が焼ける、強炭酸大好き。

生きる為に仕方なくゴミみたいな人間関係を築きながら4連勤目。明日で5連勤。その後は3連休。右足を失ってもまだ俺には右手左手、左足が残っている。絶対に負けない。

今朝は出勤とともにゴミみたいな小言を偉い人に言われたのがムカついたから、めちゃくちゃ睨み返した。まぁまぁと言いながら肩をポンとされた。これが社会だと自分に言い聞かせた。燃える、マジで。熱中症よりも熱い。