第30回電撃小説大賞について――の話はもういい
100人中99人ぐらい同じ話してるので、まぁそれについてはいいかなと。
んで、結果を受けてやる気が上がったり下がったりした人がいるらしいけど、いったん全部気のせいにしてさっさと先に行こうか――というのが今回の趣旨。
全ては電撃の編集しか知らないし、抜けたヤツは8月まで結果を待つしか無いのだ。
モチベーションの幻想
簿記の勉強をしていた時に「やる気でねぇ、モチベーションがない」って思った時に仕訳を1、2問やるとなんだかんだで最後までやっちゃったんですよ。
なんかで読んだけど人間は現状維持を好む生き物らしいので、そりゃYouTubeとTwitterやってる時に原稿に向かうのとか無理。無理に決まってる。人類がそれほど成熟してるわけがない。
スペースで「刺激をもらえた」「モチベがあがった」「やる気が出た」という人がその場で「じゃ落ちて原稿書きます!」っていうのを見たことがないんですよ。
プラスの感情をもらうことは完全に肯定します。
やる気が出ますし、広い意味でモチベーションが上がります。
ただ《今作業に取り掛かる行動力》とは別のものだと思うので。
PCが起動したら原稿が開く、タイマーをセットする、やる気がなくても座る。確か義務教育ってやつで同じことを9年ぐらいしたって思う。
気分で出社するやつおる?
いつ始めるかというスタートの締め切りの方が圧倒的に大事ですよ?
環境こそが最重要
タイムラインが進捗報告ばかりになると「お、がんばろ」か「やべ、俺今日書いてない」ってなると思う。
公募した画面を出して「対戦よろしくお願いします」って報告は応援したくなる。
どっちも《進んでる人》たちの投稿だったりするので、タイムラインには常に進んでる人たちの情報を表示しよう。
まぁSNSの運用は人それぞれなので、Twitterだったらリストにそういう人たちだけぶち込んでそこだけ見るようにする。
大丈夫、Twitterの《おすすめ》と《トレンド》にいい情報なんて乗ってない。だって俺を分析した結果だぜ?
自信は必要ない
「こんな作品でいいのだろうか」「自信がない」って話を聞く。
当たり前だ。俺とキミたちはそんなものを持っていない。
赤ん坊はお腹が空けば――子供は欲しければ自信満々に騒ぎ立てる。でも周囲を学習すると「あ、これはやっちゃいけないんだ」と泣き叫ぶことをやめる。
結果として「周囲の評価」を気にして何かがとまる。
自信とは付けるものじゃなくて「生まれた瞬間から下落し続けるもの」と認識した方がいいと思う。
二十歳を超えたら「自信」なんてものは無く「自信がある」って言っている人や、そう見える人は経験を積んで「段取りがいいに過ぎない」
つまりはじめから状況が見えているのだ。
台本を完璧に覚えるだけと、リハーサルを通しでやるのではまるで違う。
そういうことだと思う。
ちょっと創作と関係なかったな。まぁ自信を持ちたかったら根拠なく「今回も最高の作品が出来た!」って思い込むしか無い。
その際は周囲からの評価より耳栓をお忘れなく。
自分で作品の良し悪しを判断する必要はない
「これ面白いかわからないから出すのやめようかな」
いや、決めるは下読みさんや編集だから。
「これカテエラかも……次の○○に……」
児童文学に人種問題を出したらそりゃカテエラだけど。
ラノベレーベルにラノベ送ってるんだからカテエラだったら一次で落ちる!w
やはり決めるのはあっちだ。
ってことで、人に読んでもらう創作について自分で良し悪しが分かれば、そもそも公募なんてしないで自費出版でもしたら……という話になると思う。
なのでここはぜひ評価シートを取り入れたい。なぜならあっちはそのプロなのだから。
もし二次選考から評価シートが貰えない場合は、一次落ちでもらえるところに出すか、すでに出版されてるプロ作家様のラノベなりを分解して研究する。
俺はラノベの現物に付箋貼ったりマーカーで線を引いて参考書みたいになっている。同じ本二冊買ったりする。そこまでした方がいいと思う。
一方で創作者同士の読み合いも非常に有効だと思うが、やはりプロの選評が最前線に近いので、みんな色々やってると思うけど一年ぐらい同じ原稿に旅をさせて評価シートを集めるのもいいんじゃないかって思ってる。
あと文章力なんかは書けば勝手に上がってくるけど、そこが心配なら「日本語として問題ないですか?」ぐらいは誰にでも聞いていいと思う。
結局、プロやその周辺にいる人の意見が一番の近道だと個人的に思う。
ただ自分の作品を好きであれ。
ポジティブな言葉の掛け合い~仲間の大切さ~
環境とモチベーションに似ているものがある。
どっちかというとこれも環境。
ここではシンプルに「よく頑張った!」「超面白い!」「そんなに書けてすげー」と、思ったことを素直に口にする、リプライする、いいねする。
ネガティブな声掛けはしないこと。
良いエネルギーは循環して最後には自分に戻ってくる。
小手先の技術やモチベーションの上げ方、面白く書く方法を研究する100倍効果がある。
ポジティブだ。
他になんか必要か?
ただ作業しろ
他になんかあるか、って感じです。
人に読んでもらう、テーマを出す、プロットを作る、キャラを考える。
やることはいつもと一緒だと思う。
そのためにも存在しないモチベーションに左右されずに、常にポジティブになって環境の力だけで書く努力が大切だって思う。
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