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花咲き続けて伝統(いま)がある。

開いて頂きありがとうございます。

この記事はラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ公式note内企画『蓮ノ空感想文』応募記事になります。

テーマは『蓮ノ空と伝統』です。

花帆
「だって、大好きなものを、大好きだから後輩に伝え続けたいって思うのが、伝統なんだから!」


○104期から感じるシリーズの伝統

ずっと愛され今日まで受け継がれてきたラブライブ!シリーズ。
その理由は、

「だって、大好きなものを、大好きだから後輩に伝え続けたいって思うのが、伝統なんだから!」

この一言に詰まっていると思います。

歌い継がれた校歌。
食べ続けられる食材。
世界的なハイブランド。

それらは出来上がった瞬間から「伝統になろう!」と意気込んでいたわけじゃないかもしれません。

だけど心打たれた人たちが、どうにか時代に合わせて、

「こんな素敵なものがあるんだよ。ねえ、一緒に見にいこうよ!」
って言ったんだと思います。

情熱を抑えきれずに夢中になった人たちが、誰に頼まれるでもなく走り続けて、次の世代の心を打った。

そうしてバトン(情熱)を繋ぎ続け、10年、半世紀、悠久の中で行われる情熱のリレーが伝統だと思います。

104期生……とりわけ現時点では吟子と花帆の話がそれを教えてくれたように感じました。

○吟子の歌

「私の好きな歌は、入学した時にはもうなくなっていたの。でも花帆先輩が教えてくれた。ちゃんと繋がっているんだって」

伝統を受け継ぐ105期生に、いつかこんなことを言える吟子ちゃんを見たい――そう思ってしまいました。


今となっては『Reflection in the mirror』の中に『逆さまの歌』がどれだけ残っているかわからないし、もしかしたら違う曲がそれだったのかもしれません。

吟子ちゃんが残念に思った感情はどれほどだったのか。

それでも花帆は梢先輩や沙知先輩からもらった《繋がることの強さ》と《吟子ちゃんのおばあちゃんの想い》を、改めて伝えたかったんだと思います。

この先、吟子ちゃんの伝えたい一曲に『Reflection in the mirror』が入ってくれたら嬉しいです。

○伝統が伝統たる理由

彼女たちは最大でも3年しかスクールアイドルを経験することはありません。

それでも「大好き」を伝えたい《今》は確かにあります。

そうやって他の伝統曲も、少しずつ変わって受け継がれたんだと思います。

だから『Reflection in the mirror』だって50年後には全部変わっているかもしれません。

それでも梢、花帆、吟子のような人たちが《今》に合わせて大好きを伝えていけば、本質はずっと同じものなんだなって思います。

花帆の言う通り、みんながずっと好きであり続ける。それが伝統なのでしょう。

でもそれは、大好きって気持ちだけじゃなく、時代に合わせる勇気も必要だと思います。

その積み重ねこそが伝統の正体であり、人の原動力なのかもしれません。

伝統を重んじる……そんな言葉はよく聞きます。

それは強制されるものでも、するものでもなく当事者だからこそ言えることでしょう。

吟子ちゃんも自分の意志でスリーズブーケを選び直して、花帆も自身と向き合いました。

そして梢先輩もそんな二人を見守っています。

きっと今年のスリーズブーケも綺麗に花咲いてくれる。そう感じました。

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