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「背中を預けた貴方と僕の滑走路」

今期のアニメは『逃げ上手の若君』が好きで楽しみにして見ている。
私は歴史ネタが大好きだけど、室町時代には全く詳しくないので新しい知識を得ることができるのも楽しい。

『逃げ若』は歴史物にしては、明るくポップ。色彩もきれい。
桃鉄などの現代ネタも取り入れられていて“歴史物”の枠にとらわれすぎていない。
かと思えば残酷なシーンはとことん残酷。
落ちる首と鞠、とか血しぶきと彼岸花を重ねるシーンはゾッとした。

そして中村悠一演じる諏訪頼重がとても中村悠一している。とても良い。


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OPEDもそれぞれ大好き。
OPのDISH//のプランAも、EDのぼっちぼろまるの鎌倉STYLEもどちらも、曲も映像も大好き。

DISH//のプランAに「背中を預けた貴方と僕の滑走路」という歌詞がある。

これを脳内再生しているときに
「背中を預けた貴方僕の滑走路」
という歌詞だと勘違いしてしまった。

背中を預けた貴方は、僕の滑走路
信頼した貴方が滑走路となって僕は飛び立つことができる…という歌詞かと思い、とても興奮した。

窮地に追いやられた時に手を差し伸べてくれた頼重を、時行は信頼して、頼重は時行を飛び立たせるために手助けをしてくれて…
これはそんな2人を歌った歌詞だ!と興奮した。
北村匠海、いい歌詞書くじゃーん!とも思っていた。

しかし、歌詞を見ながら改めて聴くと歌詞が違ったことに気付く。

Apple Musicの歌詞

「背中を預けた貴方と
 僕の滑走路」

ふむ、よくわからなくなった。
“背中を預けた貴方と”、“僕の滑走路”を行く。
“僕の滑走路”
なんだか前述の(誤)解釈よりゴーイングマイウェイ感がすごくなってしまった。
歌詞の意味はわかるけど、しっくりこないし「貴方は僕の滑走路」のほうがよくない?とも思っていた。

そのことを呟こうと文章を打ってる時に、気づいた。

「背中を預けた貴方と僕の 滑走路」

貴方と僕、2人の滑走路ということか!
背中を預けた貴方と僕達2人の滑走路、いっしょに飛び立とう!のような…。

なんだよかった、とても良い!

「背中を預けた貴方は僕の滑走路」(そんな歌詞は存在しないが)や
「背中を預けた貴方と 僕の滑走路」は
“僕”が主のイメージだけど
「背中を預けた貴方と僕の 滑走路」は
2人で一緒に羽ばたいていく様子が見える。

「背中を預けた貴方は僕の滑走路」だと時行と頼重のイメージが強くなるけど、「背中を預けた貴方と僕の 滑走路」は時行と逃若党の子供達の絆の歌詞のようにも思える。


1人で勘違いして勝手に振り回されていたけれど、助詞や文の切れ目でこんなにも意味が違って思えるんだなぁという日本語のおもしろさを実感。

なんにせよ、私は“背中を預けて”戦うというシチュエーションが大好き人間なのでこの歌詞にも過分に反応してしまった。

次回の放送もたのしみ

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