6/11の私

あれ?
たしか「シティガール未満」を買いに、仕事帰りに本屋へ立ち寄ったはずだったよね?
しかし風呂上がりの今、視線の先にある本のタイトルは「にがにが日記」。

帯にある「社会学者の人気連載を一冊に」という一文に惹かれ、流れるようにレジへ向かったのは夕方6時ごろだったかな。
会計を済ませて袋へ本を入れる時、「社会学者かぁ〜」と思いながらなんとなく著者の名前を見たら、まさかの岸政彦さんで二度見した。
かの有名な岸さんではありませんか。
「にがにが日記」というタイトルのインパクトが強すぎて全然気づいてなかった。
日本を代表する社会学者の本と知らずにジャケ買いする人間なんておそらく私くらいでしょう。
だってなんか表紙が可愛かったんだもん。
しかしふと思い直し「岸政彦」と検索してみたら私の想像していた岸さんとは違った。私の頭の中にいたのは「岸博幸」さんだった。いくらなんでも適当に生きすぎているだろ私。

まさか2000円も払って人の日記を読む日が来るとは思ってもみなかった。
お迎えしてしまった…!というこの気持ち、10年前に譲渡会で子猫を貰ってきた時とどこか似てる。
いやなんか違うかも。今のなし。
とにかく、こんなに分厚い本、しかも日記を買うなんてことが新鮮すぎて、とりあえずいろんな角度から本を眺めてみている。(はよ読め)

なんで勢いで買ったんだろうなと考えてみると、パラパラとめくって飛び込んできた文のどれもが読みやすかったからじゃないかと思う。
時折、関西弁を織り交ぜながら綴られていて、日によって差のある文量に親しみを覚えた。
社会学者って感じの独特な視点で日常を切り取っていて、いい意味でそっけない文章が読みやすい。

私もこんな文章書けたらいいなぁ。
いつかエッセイ本を作ってみたいというほんのりとした夢が顔を出す。

ここ最近、変わり映えしない日々に嫌気が刺してきているところだった。
いつも何か刺激を求めていて、めんどくさがりの私でも続けられる新しい趣味はないだろうかと考えていた。

日記、やっちゃう?
私がこの日記にタイトルをつけるなら、「どたばた日記」かな?

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