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ポジション・決済・含み損・含み益・スワップとは

FXで取引を行う流れの中で使われる用語であり、今回はそれを説明します。

まず、実際に取引を考えてみると、例えばUSD/JPYでUS$1=100円で買って102円で売り戻すまでの流れで説明してみます。

①US$1=100円で買う→"ポジションを持つ"(注文する)といいます。※買いは"買いポジション"、売りは"売りポジション”といいます。

②102円になるまで待っている状態→"保有ポジション"といいます。

③102円になったので売り戻す→"決済"といいます。

そして、②の保有ポ時ションの状態の時に相場が変動し相場が99円や101円になったとした時に使うのが"含み益""含み損"です。

99円になった場合、決済をしていないので損失が確定している訳ではないですが、評価として1円マイナスになっているので1円の"含み損"と考えます。逆に101円の状態でも決済はしていないので利益の確定はしていませんが評価として1円のプラスになっているので1円の”含み益"と考えます。そしてのこのうち”含み益"の状態で決済することを"利確"、"含み損"の状態で決済をすることを"損切り(ロスカット)"ということで損益どちらの決済なのかを言い表す時もあります。

ポジションの保有や決済のタイミングは即時に自由に行うことができ、あらかじめ取引ソフトに「この価格になったらポジションを持つ」や「この価格になったら利確や損切りをする」というふうに設定をしておくことで相場を見ていなくても取引することもできます。

そしてポジションを保有している時に発生するのが"スワップ"というものです。これは国ごとの金利差のことになります。通貨同士の売買の場合に、それぞれの国で異なった金利があります。その金利差がポジションを保有している間に発生します。金利の低い通貨で金利の高い通貨を買うとプラスの金利が発生し、逆の場合はマイナスの金利が発生します。USD/JPYの場合でいうと、買いポジションの場合はプラスとなり売りポジションの場合はマイナスとなります。このスワップは決済を行うまで相場変動に関わらず毎日追加されて溜まっていき、決済の時にその分が合計されます。

注意しないといけないのはマイナススワップで、長期間ポジションを保有した場合は相場変動で利益になっていてもマイナススワップがそれ以上に溜まって決済時の合計で損失になってしまう可能性があるということです。逆に相場でマイナスでもプラスのスワップのおかげで利益になることもあります。

このスワップはポジションを保有したまま朝になると毎日その取引量に応じてスワップが追加されていき、土曜日曜の分も計算され、そのポジションを水曜日の朝まで保有していれば土日の分も追加されるのが一般的です。

なお、スワップは変動しますので定期的にプラスかマイナスか確認する必要があります。



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