見出し画像

ダウ理論について

ダウ理論”はもっとも有名な法則でトレンド転換時の法則として参考にされています。

"ダウ理論"は主に相場変動においてトレンドを理解する為に必要な基本となります。広く認知されており、利益を継続的に出していくためには必須といっても過言ではない内容です。FXで解説される際によく使用されるトレンド転換の目印となる"ダブルトップ・ダブルボトム"や"ネックライン"等もこのダウ理論から派生したともいえます。本来ダウ理論は6つの法則からなっていますが、元々は株式取引からの由来のため、FXに当てはまるものは下記の4つとなります。特にダウ理論で参考とされるのは④となります。

①チャートは全ての事象を織り込んでおり、常に変動している相場価格は世界のあらゆることを含んだ結果の価格である。

②トレンドは3種類あり主要トレンド(1年~数年)2次的トレンド(3週間~数ヶ月)小トレンド(3週間未満)の3種類が混ざり合って形成されている。

③主要トレンドは3段階からなっており、"先行期"・"追随期"・"利食期"の3段階に分けられる。

④トレンドはチャート上に明確な転換シグナルが発生するまで継続する。

主要トレンドの3段階とは上昇トレンドで表すと下図の3色の部分に分けられます。下から"先行期"・"追随期"・"利食期"となります。

ダウ理論1

先行期:プロのトレーダー等が買いポジションを持ち出すとされまています。

追随期:価格が急上昇を始め多くのトレーダーが注目しはじめ、ポジションを持つトレーダーが増加するとされまています。

利食期:一般トレーダーが注目しだすとされまていますが、先行トレーダーは決済を開始しています。

"ダウ理論"ではトレンドについても定義をつけています。

上昇トレンド:安値・高値ともに切り上がっていっている状態のことを定義しています。

ダウ理論2

下降トレンド:安値・高値ともに切り下がっていっている状態のことを定義しています。

ダウ理論3

ダウ理論で一番参考にされているトレンドの転換シグナルは大きく2つあります。※図は上昇トレンドの図です。

①前回の高値を更新せず、さらに安値も前回を下回る。下降トレンドの場合は逆に安値を更新せず高値を切り上げる状態になった場合がトレンドの転換シグナルとみます。※上昇トレンドでは"ダブルトップ"下降トレンドでは"バブルボトム"と呼ばれます。また、赤線が"ネックライン"と呼ばれます。

ダウ理論4

②前回の高値は更新したが、前回の安値を下回り、次の高値は更新せずに安値はさらに前回を下回る。
下降トレンドの場合は逆に安値は更新したが高値を切り上げる状態になり、その後安値を更新せずに高値は更新する場合がトレンドの転換シグナルとみます。※上昇トレンドでは"ヘッドアンドショルダー"言われ、赤線が"ネックライン"になります。

ダウ理論5

上記の2つのシグナルは非常に参考にされていますので覚えておいて損はないと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?