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光と影

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「ねえ、君はどうして透明なの?」


少し冷たい土から両手を離し、背伸びをしてからネズミのムートが言った。
坂の上の湿った緑の草むらへ向かって、、、

「僕が、、見えるのかい?」

不思議そうな返事が聞こえる。

「あはは、足が見えてるよ?魔法を掛け違えたの?どうして足だけ見せてるのさ」
ネズミのムートは興味津々だ。

すると、透明のそのものは湿った草むらに足を隠した。

その中から、ムスッとした声が聞こえる。

「、、、、君は一体誰なんだい?」

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