攻撃力1800は強い

2023年2月、猛威を振るっていた《妖精伝姫-ラチカ》が殿堂入りに指定され、攻撃力1800のモンスターに春が訪れました。
攻撃力1800のラインには9体ものモンスターが存在し、これら同士で一方的に倒されないことは非常に大きな要素です。
そして、攻撃力1800を一方的に殴りつつ、召喚時効果や墓地効果を持つモンスターは非常に少なく、

  • 上級モンスターの《風帝ライザー》《邪帝ガイウス》

  • シンクロモンスターの《超重剣聖ムサ-C》《スターダスト・チャージ・ウォリアー》《レッド・ワイバーン》《Kuibelt the Blade Dragon》

  • リンクモンスターの《清冽の水霊使いエリア》《見習い魔嬢》

程度しか存在しないため、罠を強い形で打ちやすく、弱い形で打たせやすいです。

《裏風の精霊》

召喚時効果なので、素材に使っても除外されても損しない点が強みです。
召喚権が必要なモンスターをサーチするので、罠が厚いデッキに合います。
サーチ先は全て強力ですが、1900打点の《シャドール・ドラゴン》が特に優秀で、《バージェストマ・ディノミスクス》《トラップトラック》《激流葬》とのコンボも実用的です。
《クローラー・スパイン》《雀姉妹》のサーチは悠長にも感じられますが、守備力2000のおかげで少量の罠リソースでも起動まで間に合うことが多いです。

《河伯》

《ルイ・キューピット》《清冽の水霊使いエリア》に対応しており、アクセス性に優れます。
《裏風の精霊》同様、召喚時効果を持つので、素材に使っても除外されても損しない点が強みです。
場持ちが悪くライフを維持できないですが、裏を返せば《ヴァンパイア・フロイライン》《冥府の使者ゴーズ》《激流葬》とシナジーします。
EXのモンスターを1体バウンスする度に+1ですが、一度見せるとケアされる上に、劣勢を返すことがメインのカードなので複数回の起動は期待しづらいです。
《八汰烏の骸》とのコンボは強力で、バウンスと合わせて+2のアドバンテージを得られるので《トラップトラック》《トラップトリック》などを使って狙う価値があります。

《弓神レライエ》

《河伯》に近い性質のモンスターで、《迷い風》《強制脱出装置》に強い除去持ちなので、エクストラを多用するデッキで弱点を補完できます。
攻撃後に除去効果を使えるので、攻撃力上昇も相まって盤面を返しやすく、《工作列車シグナル・レッド》《冥府の使者ゴーズ》の牽制さえ可能です。
相手ターンは1800バニラなので、素材にするなり罠で守るなりのサポートが必要です。

《水晶機巧-ローズニクス》

こちらも《清冽の水霊使いエリア》に対応しています。
墓地効果を持つので、素材に使っても破壊されても損しない点が強みですが、《裏風の精霊》《河伯》と異なり《邪帝ガイウス》《心太砲式》では1:1交換となり、対除去という意味では1歩劣ります。
効果自体は控えめですが、タイミングを選べるので確実性に優れます。
《ゴブリンゾンビ》などを《清冽の水霊使いエリア》《トロイメア・フェニックス》等に変換できる他、《天威龍-ヴィシュダ》《軒轅の相剣師》《竜嵐還帰》のトリガーにもなります。
シンクロを狙う場合は高レベルチューナーである《BF-隠れ蓑のスチーム》《執愛のウヴァループ》《軒轅の相剣師》《亡龍の戦慄-デストルドー》が強力です。
また、水属性レベル1非チューナーで共通する《黄泉ガエル》とは相性が良いカードが被るので、併用するとより強力です。

《奇采のプルフィネス》

召喚時効果墓地効果ではなく、被破壊時効果のため、アドバンテージを得ることが少し難しいです。
1800アタッカーとの相討ちか、罠除外効果を狙える局面で召喚すると強力です。
《裏風の精霊》《水晶機巧-ローズニクス》と相討ちした場合、得られるアドバンテージはこちらの方が大きく、《バージェストマ・マーレラ》《溟界の呼び蛟》《迷い風》《強制脱出装置》《竜嵐還帰》《転生の予言》《八汰烏の骸》などパワーカード・キーカード・メタカードを自在に選べます。

《ジェネクス・ニュートロン》

《アサルト・シンクロン》《幻獣機オライオン》という超強力なチューナーをサーチできますが、召喚時効果ではないので罠と1:1交換されやすく攻撃を仕掛けづらいことが弱みです。
状況を選びづらい1800アタッカーの中では異色のモンスターですが、先攻1ターン目では前述の弱点が消えるため最強のスターターと言えます。

《混沌のヴァルキリア》

墓地効果を持つので、素材に使っても破壊されても損しない点が強み・・・と言いたいですが、《混沌のヴァルキリア》《カオス・ソーサラー》《冥府の執行者 プルート》でしか墓地効果を起動できません。
起動できれば流石に強く、《サイバース・シンクロン》《幻影騎士団サイレントブーツ》《亡龍の戦慄-デストルドー》などをノーコストで落とすことができます。
相手の罠を見てから特殊召喚できる後出し性能が強く、1800未満は戦闘破壊で、1800以上は《鳥銃士カステル》《ライトドラゴン@イグニスター》で処理できます。

《軒轅の相剣師》

墓地効果を持つので、素材に使っても破壊されても損しない点が強みです。
さらに、レベル4チューナーであるため素材としても一流で、自分のモンスターを守りながら自身を特殊召喚できるため、テンポ面でも非常に優れます。
《終末の騎士》などの低攻撃力を守りつつ、返しにシンクロ召喚し、その後《エフェクト・ヴェーラー》を蘇生すれば完璧です。
さらに自分のバトルフェイズでも特殊召喚できるので、《ジュラゲド》《碑像の天使-アズルーン》のような運用も可能です。特に《バトル・スタン・ソニック》に対して無類の強さを誇り、チューナーの特殊召喚を防ぎつつ、相手が守りたかったモンスターを戦闘破壊し、メイン2にシンクロ召喚に繋げられます。
1800アタッカーの中でも最高のリターンを産み出しますが、ピック面でもプレイ面でも多くの下準備を要求するので、最大値は中々出ません。とはいえ、プール内でも最高峰の性能を持つモンスターでしょう。

《碑像の天使-アズルーン》

好きなタイミングで特殊召喚できるため、1800未満のモンスターを戦闘で処理しやすいです。
例えば《プレイング・マンティス》を《バトル・スタン・ソニック》《心太砲式》で守るような動きに対して非常に強く、相手のモンスターを確実に減らした上で返しのシンクロ・リンク召喚にも備えられ、1800アタッカーキラーである《清冽の水霊使いエリア》《スターダスト・チャージ・ウォリアー》等とも1:1交換できます。
さらに、被破壊時の効果も優秀で、《脅威の人造人間-サイコ・ショッカー》《バージェストマ・ハルキゲニア》などにも耐性を持ちます。
攻防一体の超強力なモンスターではありますが、《大嵐》に弱いので罠の置き方が制限される点と、1800アタッカーとの同士討ちではアドバンテージを失う点が弱みです。

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