令和の《イピリア》!? 新カード《鳴いて時鳥》紹介

《イピリア》の強さ

そもそも、遊戯王で強い動きは何でしょうか?
それは、素材に適したカードでS・L・X・アドバンス召喚することです。
例えば、《魔装機関車 デコイチ》を反転して《邪帝ガイウス》を召喚する動きは、2枚のカードで2400打点+除去+ドローという大きなリターンを得られる遊戯王屈指の強ムーブと言われています。

《イピリア》はこの流れを引き寄せやすいカードです。

  • 《黄泉ガエル》等、既に場にいるモンスターと素材になる。

  • 《イピリア》自身を罠で守り、次のターンに召喚したモンスターと素材になる。

前者のパターンは盤面の状況に左右されるものの、決まれば強力です。
後者のパターンで罠の上から突破されてしまっても、1ドローはできているのでアドバンテージ的に損失は生まれづらく、非常にローリスクなモンスターと言えます。

●このターンのエンドフェイズに、自分は1枚ドローする。

《鳴いて時鳥》は基本的にこの効果を使います。
ドロータイミングが遅いものの、《イピリア》の前者の役割を果たせます。
ただし、召喚時に誘発する効果ではないので、着地狩りされると1:1交換に終わってしまう点は《イピリア》に比べて明確に劣ります。

レベル3のため、《サイコウィールダー》《電脳堺姫-娘々》が反応する他、《アサルト・シンクロン》でレベル5シンクロを召喚できるなど、素材モンスターとして差別化できます。

《イピリア》自身を罠で守る後者のパターンでは、《鳴いて時鳥》を罠で守った後に追加の1ドローが発生します。

《イピリア》→《邪帝ガイウス》の流れにおいて、場に残した《イピリア》は素材1枚分のプレッシャーしか与えませんが、
《鳴いて時鳥》→《邪帝ガイウス》の流れでは、素材1枚+1ドローのプレッシャーを相手に与えられます。

相手ターンの《鳴いて時鳥》は《空牙団の懐剣 ドナ》《ブラック・ホール》《夢迷枕パラソムニア》などを打たせられるプレッシャーを持っており、これが《イピリア》との最大の違いです。

●自分の手札を1枚選んで捨てる。その後、自分は1枚ドローする。

この第二効果も便利な効果です。

例えば、初手が《イピリア》《黄泉ガエル》だった場合、《黄泉ガエル》をセットしてから《イピリア》を召喚してL召喚を狙いますが、
《鳴いて時鳥》の場合、《鳴いて時鳥》から入って《黄泉ガエル》を切れるので次のターンの召喚権を有効に使える上、《鳴いて時鳥》が残ると1ドローも発生します。

このようにテンポを失いやすい《イピリア》に対して、《黄泉ガエル》《幻獣機オライオン》《幻影騎士団サイレントブーツ》等を捨てることでテンポを損ないません。
積極的には使わないですが、選択肢としては非常に便利な効果と言えます。

以上のように、
着地狩りに弱いという弱点こそありますが、
召喚してすぐに素材にする、《イピリア》の最も強い使い方では近い役割を果たせ、
召喚して罠で守って展開する、《イピリア》の少し弱い使い方では得られるアドバンテージと与えるプレッシャーが大きく、
テンポ面の弱点もある程度解消できているという、令和調整版の《イピリア》と呼べる性能でしょう。



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