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文を書くということ

私は話すのが下手だ。
昔から、おしゃべりの中心となって盛り上げることができる友達が羨ましかったし、かといって聞き上手かと言われるとそうでもなく、テンポ良く相槌を打ったり相手が言ってほしいコメントをタイミング良くぽんと発することもできない。
最近では余計に人と話す機会がないので、相手を不快にさせないようにだけ気をつけて当り障りなく会話をして、家に帰ってから一人反省会を開くと、やっぱりあの時こう言ったほうが良かったのではとか、あれは余計な一言だったかも?と、落ち込んだりもする。
つくづく自分がつまらないと思う。

電話よりもメールが好きだ。
手紙はもっと好きだ。
ゆっくりと言葉が選べるからだ。
もちろん話したほうが手っ取り早いのは確かだ。文字にすることで感情が伝わりにくく、誤解を生むこともある。
それでも私のように他人とテンポ良く会話ができない人間には、ゆっくりと言葉を選べる手紙やメールのほうが心地よい。

人とコミュニケーションをとるツールは、言葉だ。30代に突入するといよいよ実感するのは、容姿は衰えても言葉選びは衰えたくないということだ。

しかし話すのが下手なのは今さらどうしようもないし、会話スキルを身につけるというのは一人で出来るものでもないので、せめて文章だけでも上手くなりたいと、空き時間にポチポチと何か書いていくことにする。
0歳の娘が抱っこのまま寝てしまって動けなくなっても、脳みそと指先くらいは動かせる。

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