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「LIXILとの歩み ~LIXIL×ANTLERSの10年~」

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LIXIL SDGsアンバサダー就任セレモニーの様子
(右から) 内田篤人氏・株式会社LIXIL 社長兼CEO 瀬戸欣哉氏・中田浩二C.R.O

2020年12月19日。
2020シーズンのリーグ最終戦をホームで迎えたこの日、開場からしばらくすると場内は鮮やかな17の彩に囲まれ、その中心には内田篤人さんの姿がありました。

8月のラストゲーム、最後の挨拶で「また会いましょう!」と言ったその言葉通り、再びカシマスタジアムのピッチに立った理由―

この日スタジアムでは、アントラーズオフィシャルパートナーである株式会社LIXIL様によるマッチデーイベント『LIXILスペシャルマッチ ~SDGs子どもたちの未来のために~』が開催され、それに先駆けてLIXIL様が発表した「LIXIL x SDGs NEXT STAGE」プロジェクトにおいて内田篤人さんがLIXIL SDGsアンバサダーに就任し、その就任セレモニーがピッチでおこなわれました。
※SDGs:Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)

なぜ、この一連の企画が実現したのか―。

現役最後の試合からほどなくして、内田さんがこれまでご支援くださったLIXIL様へ引退の報告に伺った際、瀬戸社長との会談の中で海外での経験が話題になりました。

瀬戸社長は、LIXIL様が世界の衛生環境改善のための活動のひとつとして、開発途上国向けに簡易式トイレ製品を開発しソーシャルビジネスを展開していること、世界の衛生課題の実態として、それらを必要とする地域では、不衛生な環境によって多くの子どもたちが亡くなったり、女性が屋外排泄の際に危険にさらされたり、女児が教育の機会を失うなどの問題が起きていることから、2025年までに1億人の衛生環境の改善という目標を語りました。

それを聞いた内田さんも、ドイツでプレーをしていた中で印象に残ったこととして、開発途上国出身の選手たちが母国の子どもたちへ贈るため、ボールやスパイクなどの寄付を募っていたこと、試合で多くの国へ訪れた中で、日本での“普通”がどれほど恵まれたものだったかを知り、これからは子どもたちへ向けて貢献していきたい、そのための社会課題を学びたいと意欲を示しました。それは「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」を目指すLIXIL様のブランドメッセージ「いつもを、幸せに。」へ込められた想いや活動に通ずる点でもありました。

LIXIL様は、その専門知識や規模を活かし、事業活動の中で「グローバルな衛生課題の解決」「水の保全と環境問題」「多様性の尊重」の3つの分野に注力して活動し、それが SDGsの達成に貢献しています。
社会課題を解決する活動を広げていくこと、そしてそれを学びたいという内田さんの想いが重なり、次世代の子どもたちが暮らしやすい世界の実現のため、互いが協力することになったのです。

冒頭の冠イベント、『LIXILスペシャルマッチ ~SDGs子どもたちの未来のために~』では、内田さんのアンバサダー就任セレモニー以外に、入場ゲートで応援シートの配布もありました。この応援シートには、「SDGsとは?」にはじまり、LIXILの取り組みや内田さんのアンバサダー就任についてなどが紹介されました。場内の広告看板は、SDGsの17色のカラーホイールをイメージしたコンテンツで彩られ、スタジアム全体でSDGsを表現しました。

シーズン中にパートナー企業のマッチデーイベントを開催することは、アントラーズに限らずどのJクラブも行っています。その中で、アントラーズはパートナー企業の理念に寄り添い、試合を盛り上げるだけの施策に留まらない活動を掲げています。今回も、「アントラーズファミリー」として日頃から向き合い、互いを高めあってきたからこそ実現した取り組みとなります。


LIXIL×アントラーズ

LIXIL様とのパートナー関係は10年が経ちましたが、前身のトステム様から含めると28年目を迎え、J1リーグ全体のユニフォーム胸部分のパートナーとしては最長となります。はじめは、LIXIL様の工場が茨城県内の下妻市などに多くあり、Jリーグとアントラーズの地域密着の理念に共感いただいたことがきっかけでしたが、今では茨城県内だけではなく、全国のLIXIL社員の皆様が応援し支えてくれています。チームとパートナーという枠組みを超えて、お互いがファミリーとして友好関係が築けているからこそ、様々な取り組みを一緒に実現してきました。

2011年の東日本大震災では、茨城県も多くの方々が被災し、カシマスタジアムも被害を受けました。その時に、チームやサポーター、被災された方に笑顔を取り戻そう!ということで、LIXIL様とアントラーズが中心となって、6月には『震災復興チャリティーイベント SMILE AGAIN ~YELL FROM KASHIMA~』を開催しました。アントラーズを助けようとLIXIL様が声をかけ、多くのパートナーに賛同いただいたこと、チームを元気にしようとOBが集まってくれたことは、アントラーズファミリーだからこその絆の強さの表れであり、アントラーズを介してパートナー同士の友好関係も築かれてきたからだと考えています。

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そのほかにも、LIXIL様とは様々な取り組みを実施してきました。
アントラーズのホームゲームの来場者の約半分は東京から長い時間とお金を掛けて来場いただいています。だからこそ、きちんとスタジアムの心地良さを提供したいと考えたときに、課題のひとつだったのがトイレです。「公共施設のトイレってこんなもの」から脱却しないと満足度は上がりません。加えて、アントラーズの観客はJリーグのクラブの中で女性比率が高いことも分かっていましたので、女性サポーターの満足度を高めるための課題をクリアすること、そして我々が目指すスタジアムのあるべき姿をお見せするため、単なるトイレ改修ではなくクオリティーも改善した女性トイレを目指し、LIXIL様協力のもと「REST and」が2019年に完成しました。

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そのほかには、アントラーズの女性ファンに体験していただく料理教室を都内で開催したり、カシマスタジアムのピッチでLIXIL新入社員の内定式を行ったこともあります。

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内定式(2016年)

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鹿ジョ*Cooking(2017年)
「鹿ジョ*Cooking」LIXIL×SPORTSコラボレーション企画第二弾は、料理!| LIXIL×SPORTS アクティビティ | LIXIL×SPORTS | LIXIL


デジタルコンテンツ

ここ数年でスポーツマーケティングにおける環境は著しく変化し、デジタルマーケティングが急加速する中で、LIXIL様と様々なコンテンツを共創しています。そのどれもが単発の企画ではなくシリーズ化し、長期継続していくことで様々なサポーター層にアプローチし、LIXIL様とアントラーズとサポーターがWin-Winとなるよう取り組んでいます。

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『LIXIL presents ANTLERS REPORT』(2009年~)
『ANTLERS REPORT PLAYERS EDITION』(2019年~)

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『LIXIL×SPORTS The Relay』(2019年~2020年)LIXIL公式YouTubeで配信

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『LIXIL×SPORTS The Session』(2020年~)LIXIL公式YouTubeで配信LIXIL×SPORTS公式YouTubeチャンネルで「TheSession」最新回を配信中!
リクシルスポーツYouTube公式チャンネル


これからもともに進化をつづけていく

LIXIL様とアントラーズがともに歩んで10年。
あらゆる変化を超えて繋いできた絆を進化させるべく、パートナーシップを介して相互の課題を解決していけるよう更なる協業を図り、これからもともに歩んでいきます。

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