【第1章無料】 電子書籍 第91弾 基準を上げ続ける生き方~基準を上げ続けることで、未来が開かれていく~

はじめに

 基準というのは誰でも上げることができます。ただ、基準は意図的に上げていかないと上がっていかないのです。意図的というのは、意識をしながら、実行していくということなので、非常に苦しく感じます。

 私たちにとってのストレスというのは、意識をしないとできないことなのです。あるいは、知っているけどできないことに、ストレスを感じるのです。基準を上げるというのは、意図的に実行していくことであるので、ストレスを感じるのですが、そのストレスの先に快感を感じることができるようになります。

 一度、基準を上げ続ける習慣、生き方が身についてしまうと、後戻りはできなくなります。つまり、基準を上げ続ける生き方しかできなくなってしまうのです。いくら、今までダラダラと低い基準で生きていたとしても、基準を上げ続けることができてしまうと、ダラダラと生きることができなくなります。

 基準を上げ続けている人というのは、未来は希望しかないのです。たとえ、先が見えない状態であったとしても、未来に希望を感じることができるのです。未来というのは、良くも、悪くも見えないし、分からないのです。それは、どんなに基準を上げ続けている人であっても、未来は分からなのです。

 先のことをどれだけ考えても意味がないのですが、多くの人は漠然と「この先どうなるのか?」ということを心配しています。そして、心配しながらも、何の努力もしない人が多いのです。今までと同じようなことを繰り返しているので、より心配が大きくなっていくのです。

 心配を感じるというのは「このままではいけない」ということを、感じているということです。何かを変えないといけないので、心配を感じているということです。その何かというのは、あなたの中に答えがあります。その答えというのは、一人一人で違うのです。

 本書は、「基準を上げ続ける生き方」ということで、基準を上げ続ける方法をお伝えします。基準は誰でも上げることができ、誰でも上げ続けることができるのです。なぜなら、どんな人でも成長できるようになっているからです。

 本来は、生きていけばいくほど基準が上がっていくようになっていたのです。年齢的には身体の限界というのがありますが、精神的な基準というのはどこまでも上げ続けることができるようになっていたのです。「基準を上げる」というのは特別のことではなく、本来の生き方に戻すということでもあります。

 基準高く歩むというのが、当たり前になっていけば、どんなことでも成すことができます。願った夢や目標は実現するのが当たり前になり、次々に発展的な歩みができるようになるのです。基準高く歩み、生きることで、未来を希望的に切り開いていくことができるようになります。

2019年1月 安田 悌

目次

はじめに

第1章 基準とは何か?
・基準とは上がっていくのが正常
・学ぶ基準、行動する基準を上げる
・結果を心配するのではなく、基準が上がっているのかを心配する
・時間、回数が基準の目安になる
・基準が高い人は何をするにしても早い

第2章 基準を上げ続けないといけない理由
・今は最も成長ができる時代
・時代は加速的に進化成長している
・時代の変化に合わせられる基準を立てる

第3章 基準が低い人の特徴
・なぜ基準が低い人が多いのか?
・低い基準には合わせてはいけない
・基準が低い人は足を引っ張る
・先の者が後になり、後の者が先になる時代
・大人の勉強嫌いは深刻な問題
・学力が低下している
・いつも同じようなことを言う人、繰り返す人は基準が低い
・学ばない人は基準が低い
・受け身の人は基準が低い
・マスメディアの情報に洗脳されている人は基準が低い

第4章 基準を上げ続ける方法
・日常の基準を上げることを意識する
・瞑想の習慣を身につける
・何をするにしても真剣に歩む
・習慣化を身につけて、やる気が出なくても続けられるようにする
・寝食を忘れて没頭できることをやる
・情報の分別をする
・愚痴、泣き言、不平不満、言い訳は聞いてはいけない
・求めている人にだけ教える
・一つのことに集中して極める
・限界に挑戦することを快感にする
・教育は高い基準に合わせるべき
・上の立場で基準が低い場合の対処法
・曜日、休み感覚を忘れる
・1日1ミリの成長を目指す
・1日1日を妥協しない
・学べる環境、行動できる環境を工夫してつくる
・徹底的に学び、徹底的に行動する

第5章 基準を上げ続けている人は、夢や目標の実現は時間だけの問題
・基準を上げ続ける意識をする
・高い基準の人に合わせるコツ
・高い基準に合わせると違和感を感じる
・「時間だけの問題」という境地

第6章 未来は自分で切り開いていける
・未来は誰にも分からないので、今、最善を尽くす
・未来のために孤独になることを目指す
・みんなと仲良くしても意味がない
・非常識を意識する

おわりに

 第1章 基準とは何か? 

基準は上がるのが当たり前。

基準が下がるのは何かがおかしい。

・基準とは上がっていくのが正常 

 本来、基準というのは上がっていくのが当たり前なのです。なぜなら、人は生きれば、生きるほど成長するようになっているからです。そして、私たちが生きている目的は、成長するために生きているからです。

 生まれたばかりの赤ちゃんの時期は、何もできないのですが、成長するにつれて、立つことができ、歩くことができ、走ることができるようになります。どんな人でも、この成長過程を得ているのです。そして、さらに成長することで、言葉を覚えたり、理解することができ、知識を身につけることができるようになります。

 子供の頃というのは、成長が早いのです。生まれたばかりの赤ちゃんから、1歳までの成長というのは早いし、大きいのです。全くと言っていいほど何もできない状態から、立つことができ、歩くことができるので、大きく成長することができたということです。成長の基礎ができてから、さらに成長ができるようになるのですが、その期間は自我が芽生えるまでの14歳くらいまでの期間になります。

 子育ての観点から見た場合、子供が幼ければ幼いほど重要になっていきます。「三つ子の魂百まで」というように、3歳までがより重要になっていきます。その3歳までの子育てが土台になり、自我が芽生えるまでの14歳くらいまでに、生涯の基礎基本が出来上がるようになります。

 基準が上がる生き方ができていないというのは、基礎基本ができていないからなのです。健全に育てられていないので、基準を上げる生き方ができないのです。それは、育てられた環境、受けてきた教育が大きな原因なのですが、その原因は、先祖代々受け継がれてきたことなのです。なので、育ててきた親も、健全に育てられていないし、その親の親も健全に育てられていないのです。

 こう考えると、かなり重いような気がするのですが、今の時代の恩恵の中で代々続いてきたことを切ることができ、新しい価値観や考え方の中で、健全な子育てができるようになるのです。そして、健全に育てられなかった人も、時代の恩恵の中で、転換することができるようになり、基準を上げる生き方ができるようになります。

・学ぶ基準、行動する基準を上げる 

 「基準を上げる」といっても、何の基準を上げるのかが分かっていない人が多いのです。ただ、気合、根性で、力んで基準を上げようとしても意味がないのです。他の人に基準が高いように見せることが、基準が高いということではないのです。

 基準というのは、「学ぶ基準」「行動する基準」のことをいいます。基準が高い人というのは、誰よりも学んで、誰もよりも行動している人なのです。簡単に言えば、誰よりも努力をしている人が、基準が高い人なのです。人が学ぶこと、行動することというのは、当たり前のことであるのですが、この当たり前のことができていない人が多いのです。

 なので、基準が低い人が多いのです。基準が低い人は、学ばないし、行動しない人です。努力をしない人が、基準が低い人だということです。基準を上げることは、簡単なのです。学んで、行動をしていけば、誰でも基準を上げることができるのです。この簡単なことができない人が多いのです。

 基準が高い人なのか、低い人であるかは簡単に分かります。学んでいるか、学んでいないか、行動しているか、行動していないかで見れば簡単に分かるのです。他の人の基準がどうであるかはどうでもいいので、今までのあなたの基準がどうであったかを、考えてみてください。

 今までの基準が低かったとしても、これから基準を上げていけばいいのです。学ぶ基準、行動する基準を上げていけば、おのずと基準を上げることができるようになります。とくに、最初に立てるべき基準は、学びの基準なのです。行動の基準は何をどうしていいのかが分からない場合がありますが、学びの基準であれば、今はいつでも、どこでも立てることができます。

 今はインターネット上に、無限の情報が公開されています。知識も、高度な知識が公開されているので、いくらでも学ぶことができるのです。過去の時代は、学ぶことに一苦労があったのですが、今はいつでも、どこでも学ぶことができる時代であるので、過去の先人達から見たら、これほど恵まれている時代はないと思われているのです。

・結果を心配するのではなく、基準が上がっているのかを心配する 

 多くの人は、何かを目指そうとするとき、その目指すことの結果を心配するのですが、基準を上げることを心配しないのです。結果というのは、コントロールができないので、心配しても意味がないのです。基準というのは、自分でコントロールができることであるので、基準を立てているのかを心配することができるのです。

 確実に自分の基準が上がっていることを感じている人は、心配をしないのです。たとえ、今は結果が出ていなくても、基準が上がっているのであれば、心配することがないのです。基準と結果というのは、一致していきます。基準というのは、原因をつくるということでもあるので、原因と結果というのは一致していくようになるのです。

 今の現状の結果というのは、過去の歩みが原因になっています。その過去の原因を変えることができないので、今から原因を変えていくしかないのです。これからの未来のための原因を、今からつくればいいということです。原因と結果には時差があるのです。その時差というのは、目指していることが大きければ大きいほど、大きな時差になっていきます。

 どんな人でも、すぐに結果を出すことはできないのです。長い年月の積み重ねによってしか、結果を出すことはできないのです。大きな夢や目標であれば、それ相応の時間がかかるし、そして高い基準が必要なのです。誰でも今の自分の基準は分かっています。今の基準に相応しい結果しか受け取れないということも、知っているのです。

 基準が低い人が、高望みをするというのは、明らかにバランスが崩れているということです。夢や目標は大きく持っていてもいいのですが、基準を上げ続けないで、奇跡的なことを願うのは、根が無い木と同じであり、土台が無い建物と同じなのです。基準を立てないで、奇跡を願うというのは、宇宙の法則に反しています。

 もし、基準を立てないで受け取ってしまうと、その分の代償が大きいのです。宝くじが当たった人の末路というのは悲惨なのです。受け取る器がないのに、受け取ってしまうので、その代償として大きなものを失ってしまうのです。基準を上げ続けている人というのは、奇跡を期待しないで、必然の結果だけを求めるようとするのです。

・時間、回数が基準の目安になる

 基準を上げる目安というのは、時間を増やすこと、回数を増やしていくことが目安になります。最初は、短い時間、少ない回数で始めたことでも、時間を増やしたり、回数を増やしたりしていくことで、基準が上がっていくのです。

 例えば、今まで全く本を読まなかった人が、5分間、本を読むというのはかなりのハードルなのです。あるいは、全く運動をしてこなかった人が、腕立て伏せを10回やるというのもハードルが高いのです。最初のハードルは、続けられるくらいに小さくてもいいのです。

 5分と言わず、1分でもいいし、10回と言わず、1回でもいいのです。習慣化を身につけるまでには、最低3週間は必要で、生涯続けていくには3ヶ月の土台が必要になっていきます。その土台をつくってから、負荷をかけていくことで、基準を上げることができるようになります。

 簡単にできる時間、回数を繰り返していても、基準を上げることはできません。時間を増やし、回数を増やしていくことで、基準を上げることができるのです。時間には制限があるので、永遠に増やし続けることはできないのですが、ある程度までは、増やし続けることができるのです。

 多くの人は、「時間が無い」という言い訳をするのですが、無駄な時間が多いので、時間が無いのです。どうでもいいことに時間を使っているので、肝心な基準が上がることに時間を使えなくなっているのです。1日24時間は、全ての人に平等に与えられています。ある人は1日20時間しかないということはないし、ある人は1日28時間あるということはありません。

 基準が高い人というのは、時間の使い方の基準が高いのです。無駄を極限まで省いて、無駄なことに時間を使わないのです。生産性があること、基準が高くなることに時間を使っているので、基準を上げ続けることができるのです。基準が高くなる時間、回数を増やしていくことで、おのずと基準高く歩むことができるようになります。

・基準が高い人は何をするにしても早い

 基準が高い人というのは、何をするにしても早いのです。すなわち、即断・即決・即行動ができる人なのです。やらないことを断ち切るのも早いし、やることを決めるのも早いし、そして実行するのも早いのです。

 逆に何をするにしても早い人というのは、大して実力が無くても、基準が高く見えるのです。最初は誰でも実力がないので、せめて早さだけでも必要なのです。何をするにしても、早め早めの行動ができるようになれば、おのずと基準が上がっていくのです。とくに今の時代は、遅いだけで失格であり、早いだけでも合格だということです。

 即断・即決・即行動をするためには、前倒しの意識が必要です。例えば、「〇月〇日までにやってくれ」と頼まれたことは、与えられた期限に間に合うようにするのではなく、1日でも早く仕上げるということです。前倒しして仕上げることができれば、余った時間を有効に使うことができるのです。

 会社であれば、上司に「企画書を作って」と頼まれたのであれば、次の日に出していくのが基本なのです。1日で作った企画書であれば、完璧でなくてもいいのです。時間をかけても完璧な企画書を作ることはできないので、前倒しして作ってしまった方がいいのです。そして、仕事が早い人は、仕事ができるような印象を与えることができるのです。

 大抵のことは、早く行動することができるのです。なので、基準というのは、現実の中でいくらでも立てることができるのです。何をするにしても早い人というのは、早いことが当たり前になっていて、早くないと落ち着かないのです。そういう面では、今の時代は短気の人であればあるほど、基準を立てやすい時代でもあるのです。

 時代が加速度的に変化しているので、その変化に対応するためには、スピード感が必要なのです。スピード感がある歩みをしていくことで、今の時代の波動に合わせることができ、その波動によって、より基準を上げることができるようになります。基準を上げるというのは、何か特別の知識や技能だけを身につけることではなく、何をするにしても早ければ、基準を上げ続けることができということです。


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