【第1章無料】 電子書籍 第53弾 挑戦ができる力~21世紀は主体的に挑戦する時代~

はじめに

 時代の変化が激しくなればなるほど、「挑戦力」が必要になっていきます。なぜなら、時代の変化には誰も逆らうことができないからです。時代の変化というのは、ある特定の人たちが変化を操っているのではなく、全体の流れが変化に向かっているのです。

 そして、時代というのは常に良くなっています。大きく「人類歴史」という観点から見ても、狩りや猟をしていた時代から、農業の発達、産業の発達、情報の発達という常に良くなっているのです。過去の時代から見た場合、今の時代は夢のような時代でもあります。一人一人が情報空間の中で、世界中の人とインターネットでつながれる時代なのです。

 専門家は今のような時代が来ることを、ある程度は予想していたのですが、一般の人はほとんど予想ができなかったのです。「今のままの状態が続く」ということを、漠然と信じていたので、時代の変化に対応できない人が多いのです。そして、これからさらに時代は変化していくのです。

 確実に今よりも良くなる方向に進んでいくのですが、その良くなる方向の観点がズレてしまうと、時代の変化が脅威に感じてしまうのです。その一つの脅威が、AI(人工知能)を脅威に感じている人がいるのですが、AIは脅威ではなく、社会をもっと良くするための道具にすぎないということです。

 実際問題としてAIが身近になっていけば、無くなる職業が確実に増えてきます。今まで「エリート産業」と言われていた職業が、AIに代行されるようになれば、当然、大リストラという可能性もあるのです。既存の9割の仕事が無くなると言われているので、早かれ遅かれ、時代の変化に合わせるしかないのです。

 必然的に求められてくるのは、「人にしかできないこと」が求められてきます。AIは過去のデーターに基づいての情報処理はできるのですが、未来に何かを創造することはできません。なので、新しいことに挑戦することはできないのです。他の動物でも、新しいことに挑戦できる動物はいないので、創造は人にしかできないのです。

 創造するために挑戦が必要なのです。何も挑戦をしようとしない人は、何も創造することはできません。ただ、新しいことに挑戦するというのは、簡単なことではありません。誰でも初めてのことに挑戦するの恐いのです。いくら他の人が既にやっていることであっても、自分が体験したことがないことは、恐いのです。なので、「挑戦する勇気」が必要になっていきます。

 本書は、「挑戦ができる力」を育てる方法をお伝えします。今の21世紀は、主体的に挑戦をしていかないと、時代の変化についていけないし、対応することができなくなります。挑戦ができるようになるためには「勇気」が必要なのです。勇気は育てることができます。勇気を育てることで、挑戦力を強化させることができ、今の時代を希望的に歩むことができるようになります。あなたが、新しいことに挑戦することができるように導いていきます。

2018年2月 安田 悌

目次

はじめに

第1章 挑戦が必要な理由
・時代の変化が激しい
・人にしかできないことが求められている時代
・誰にでもチャンスがある時代

第2章 挑戦ができない原因
・失敗に対する恐れと罪悪感
・恐怖心を認められない
・道徳教育によってもたらされた無気力

第3章 挑戦する勇気を育てる
・小さな挑戦を積み重ねる
・出来そうもないことを学ぶ挑戦
・受け身で学ばない
・成長することで、勇気が出てくる

第4章 挑戦しなければ才能は見つからない
・才能を見つけるための学びと行動が必要
・生涯で何に挑戦するのかを決める
・主体性を育てて才能を発揮する

第5章 失敗の本質
・失敗の原因は知識と技能の問題
・失敗の価値
・ダメ人間は存在しない
・努力不足を認める

第6章 挑戦する価値
・体験の宝が増える
・挑戦力を身につける方法
・歴史は挑戦によって発展してきた

おわりに

第1章 挑戦が必要な理由

新しい時代には、新しい挑戦が必要なのである。

常に挑戦をしていくことで、道が開かれていく。

・時代の変化が激しい

 今の時代は人類歴史上、最も変化が激しい時代なのです。時代は常に変化してきたのですが、今の時代の変化は「早くて大きい変化」なので、誰もまともに対応することができない時代でもあるのです。

 過去の事例は通用しないし、まして過去の栄光なんかは今の時代ではどうでもいいことなのです。この激しい時代にまともについていくというのは、現実的には無理なことではあるのですが、それでもある程度の時代の変化を読む必要があります。今現在からの状況から、どのように変化していくのかを予測していきながら、準備をしていくことが必要です。

 今後、早かれ遅かれ、AIが身近になります。AIが身近になり、今まで人がやっていたことが自動化、ロボット化されていきます。この時代の流れは必然的になので、そのような時代が来ることを見込んでの準備が必要になっていきます。過去の時代はSF映画とかの影響で、遠い未来のことであったので、現実味が無かったのですが、今の時代は現実になってきています。

 この時代の変化は誰にも止められないし、誰も逆らうことはできません。いくら過去の時代に戻りたいと思っても、願っても、絶対に実現できないことなのです。思うだけでも無駄で、願うだけでも無駄なのです。

 私たちは21世紀に生きています。あなたが今、何歳であっても21世紀に生きているということです。時代というのは進むことはあっても、戻ることはないのです。20世紀は過ぎ去った世紀であるので戻ることはありません。この当たり前のことがぼやかされてしまうと、今さらどうでもいい過去に執着してしまうのです。過去に執着していくことで、新しい挑戦ができなくなり、時代の流れに逆行するようになってしまうのです。

 時代の変化についていけないのは、本人だけの問題であるのですが、ついていけないことで、次世代の足を引っ張る人もいるのです。いつの時代でも言われ続けてきたのが「最近の若者はなっとらん」という言葉なのですが、今の次世代の方が圧倒的に優秀なのです。

 小学生からコンピューターを操作できる、優秀な子がいるのです。何の抵抗感もなく、パソコンやスマホの操作ができるので、次世代の方が優秀なのです。はっきり言ったら、前世代の方がだらしがないのです。時代についていけないで、毎日だらだらと過ごしている人が多いのです。

 そのだらだらしている前世代に「最近の年配者はなっとらん」というのが、真実なのです。中には、年齢に関係なく常に新しいことに挑戦している年配者の方もいます。そのような年配者が増えていけば、少子高齢化の中で希望が見えてくるのですが、現実はごくわずかな人しか、新しいことに挑戦していないのです。

 時代の変化についていけないことは、仕方がないことではあるのですが、せめて次世代の足を引っ張らないようにしていかないと、本当に希望が見えなくなってしまうのです。

・人にしかできないことが求められている時代

 人にしかできないことは、未来を創造するということです。AIは過去のデーターに基づいての情報処理はできますが、未来の創造はできません。「創造力」という能力は、誰でも持っている能力ではあるのですが、新しいものを生み出すというのは簡単なことではないのです。

 今までの時代は、ごく一部の人だけが創造力を発揮して、新しいものを生み出していたのです。これからの時代は、誰もが創造力を発揮していく時代になっていきます。とくに先進国の使命は先に進んで、発展途上国や後進国を教育する使命があるのです。その使命を悟れないと、自分のことしか考えられなくなり、時代に逆行するような歩みになってしまいます。

 人にしかできないことを考えて、見い出していくには、思考ができるようになる教育が必要になっていくのですが、思考ができるようになる教育を受けている人は、ほとんどいません。私たちが受けてきたのは「暗記教育」であり、神経衰弱のような教育であったので、自分で考えるという力が不足しているのです。

 なので、時代が変わって「人にしかできないことは何か?」と求め始めても、すぐに答えを出すことはできません。思考するというのは、過酷な労働でもあるのです。時代が進んでいけばいくほど、「頭脳労働時代」になっていくのですが、頭脳労働は肉体労働よりも過酷な労働になっていきます。

 その過酷な労働が求められているのですが、現代人のほとんど人は無意識にこの労働を避けようとしています。なぜなら、過酷なことはやりたくないし、面倒だからです。肉体労働は早かれ遅かれ、自動化、ロボット化されていきます。なので、人にしかできない頭脳労働だけが残るようになり、今よりもさらに科学技術が進化した状態の中で、創造力が求められてくるということです。

 前世代は、未来に対しての責任はそう多くはないのです。なぜなら、基本的に次世代よりも先が短いからです。ただ、次世代はAIが当り前の時代になっている中で、新しい創造をしていく責任があります。なので、前世代の人は、最低限、足を引っ張っていけないのです。時代が進めば進むほど、必然的に人にしかできないことが、求められてくるようになります。

・誰にでもチャンスがある時代 

 今の時代はチャンスが誰にでもある時代なのです。目の前にチャンスがあっても、気づけない人が多いのですが、知識不足と努力不足が原因でチャンスに気づけないのです。チャンスに気づくためには、それ相応の学びと努力が必要になっていきます。

 そして、チャンスというのは挑戦を積み重ねていくことで、気づくことができるのです。何も行動をしないで、ある日突然、チャンスに気づくということはできないのです。過去の時代は安心安定が得られた時代であったので、チャンスを探す必要がなかったのです。ある意味、確実性が高い時代でもあったのです。

 ただ、今の時代は不確実性が高い時代なのです。不確実性というのはリスクのことをいうのですが、誰もが否応なしにリスクを背負っているような時代でもあるのです。確実性が高い時代は、わざわざチャンスを求める必要はないのですが、不確実な時代はチャンスを見つけていかないと、時代の変化に対応できなくなります。

 チャンスを見つけるといっても、ただ闇雲に探しても見つかりません。逆にチャンスを求めていけばいくほど、チャンスが見えなくなってしまうという矛盾が起こってしまうのです。まずはチャンスが見つけられる学力が必要になっていきます。学力というのは、徹底的に学ぶことで身につけることができるのです。

 別の電子書籍で『学力を身につける方法~学歴よりも、学力を求めていく時代~』(https://www.amazon.co.jp/dp/B0785RP4C3)を出版していますので、こちらも参考にしてみてください。

 学力を身につけていくことで、チャンスが見えるようになり、そのチャンスから戦略を立てることができるようになります。今の時代は同じような分野であったとしても、ただ真似をすればいいという単純な時代ではありません。学ぶときは、真似ることが必要なのですが、真似るだけでは上手くはいかないのです。

 チャンスを見つけられたら、自分だけにしかできない戦略を立てないと、チャンスを活かすことはできないのです。その戦略というのは一人一人で違うので、自分で戦略を立てる思考が必要になっていきます。なので、常に学び続けていきながら、常にチャンスを活かせる戦略を立てていかないと、新しい創造ができなくなってしまいます。


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