見出し画像

父に贈るタルマーリーのパン詰め合わせ

前回のブログで「メロンが自粛にいいぞ!」と書きましたが、そのメロンを送ってくれたのは父でした。母とギスギスしたり、コロナのことで疲れていた中、いいものを送ってくれた。だから父にお礼を送ろう、この「自粛の中でも楽しむ企画」で父にも何か贈ろうと決めました。

父の好きなパン、それは「歯ごたえのある、本格的なバゲット」です。「フランスパン」とは言わないくらいバゲットが好きで、「近隣には歯ごたえのあるバゲットを売っている店がない」とぶーぶー言っていたのを覚えていました。というわけでパンを贈るぞー。

タルマーリーのパン詰め合わせ

タルマーリーは文字通りの自家製天然酵母を使い、自然栽培の素材で商品を作るパン屋で鳥取県にあります。「天然酵母のパン、ほかにもありそう」と思われるかもしれませんが、タルマーリーは「なぜ天然酵母を自分たちで作り、素材も選んでいるのか」という哲学がはっきりとあり、それは著作『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』渡邊 格 著(2013) に書いてあります。

著者の渡邊格さんはブラック企業で働く中、「正しいことがしたい」と思い、いい素材でまっとうな価格を付けてパン屋を始めます。そこまでにいくにはいくつか疑問がありました。「なんで過剰な労働をさせられるのか」「効率を求めた先にあるものは」。結果彼はマルクスを読み、「ちいさくてもほんとうのことをするパン屋」を開きます。紆余曲折をかなり端折りましたが、詳しくは著作で。

私がtタルマーリーを知ったのもこの著作がきっかけでした。なんでこの本を買ったかというと、私が経済に疎いからです。父は昔から自分で言うほどに頭が良く、特に経済に関しては右に出る者がいませんでした。私はそんな父に認められたかった。がんばって勉強してもうまくいかなくて、父の得意な経済の勉強は特に苦手意識が強かったので、この本から学ぼうと思っていました。

タルマーリーのパン、私はまだ食べたことがありませんが、いくつかのお店で購入可能なようです。酵母がいろいろあるけれど、父の好物のバゲットははごたえもありそうだし、他にもハード系のパンが揃っています。5月以降に届くらしいので待っててね。私も早く食べたいから、東京で売ってるお店で買いたいよう。

父と私は世にいう親子の形から少しはずれた距離を取っています。ずっと海外出張、単身赴任で人生の3分の1も一緒だったのかさえ疑問だし、病気を共に患い……厄介な親子だなぁとつくづく思います。100人いれば100通りの親子があるということで、まぁいいよね。感謝はまたちゃんと会えたら伝えます。

それでは、また。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?