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自分の国の木を使いましょう❣

こんにちは。

日本人一人当たり外国産木材使用本数は2.07本/年!?

  総合地球環境学研究所というところから先日(2021年3月30日)報道発表された論文紹介文書によると日本人の一年間の木材使用料は2001年から2015年のデータを平均してみると2.22本/年でその内、2.07本/年は日本国外からの調達であるとしています。

世界の森林伐採面積は増大中!

  そしてその輸入を通じた日本国外の森林伐採面積は日本国内の森林増加面積を上回っているということが分かったそうです。 輸入品に関連する森林伐採面積が自国内森林増加面積を上回ることは、カナダを除くG7各国でも起きていると述べています。このようなことが続けば、伐採される森林を有する国々の動植物の生態系が破壊されいずれはそこに住む人々の生活が脅かされることにもつながります。

海外の森林伐採と日本人の関わり?

  では、なぜ森林大国日本においてなぜこのようなことが起こるのか、それは国内産の建材より海外産の建材の方がはるかに安いということばかりではなさそうです。 上記の報道発表によれば、「日本の森林伐採フットプリントは東南アジアやアフリカで大きく、それはパーム油、コーヒー、綿、ゴマなどの農産物 への需要等によるものでした。」とあります。 我々が日常的に消費しているものですね。 消費をやめる?、それはとても難しそうです。 報道発表の結びとして、次のように書かれています。

  「研究チームの地球研の金本准教授は『多くの森林は貧しい国にありま   すが、それらの国々は経済的な理由から森林を伐採したいと志向しています。私たちの研究結果は、豊かな国々が商品の消費を通じて森林伐採を引き起こしていることを示しました。森林保全を目指すために、単に伐採を禁止しても途上国での住民が生活のために違法な伐採が起こります。FSC認証の木材を使う、森林伐採を伴っていない農作物の意識的な消費、森林から受けている直接的ではないサービスのための費用の支払いなどが必要です。私たちの研究 結果が政策立案に役立つことを願っています』と語っています。」

森林伐採面積を減らすには?

  この問題を解決するには、極めて政治的な施策と強い国際連携が必要となるのはここに記されている通りだと思います。しかし、政治的な視点から、次元を変えた発想で対処することはできないものでしょうか。 例えばパーム油の屋内生成、コーヒー豆や綿花の屋内栽培、ゴマ油の代替物開発などなど、環境負荷がなく化学合成品でもないという制約のもと、消費国内でこれらのことが可能となれば、森林伐採は減るでしょう。 

  これらの屋内製造設備を貧しく森林伐採・農地転換で生計を立てている人々がいる国々へ移管してもよいかもしれません。 あるいは、これまでの農作業からモノ作りに転換してもらうような方策もあるかもしれません。例えば、先進諸国では当たり前の枯れた技術となっている中間技術を提供し訓練することにより彼らの収入源転換を地道に支援することも考慮する必要もあるかもしれません。そして、何よりも先ず、様々な課題を乗り越えて、自国の森林保全管理をきちんと行い必要な木材は自国産を使うことが肝要ですね。 

  言うに易く行うに難し、夢物語でしょうか? いずれにせよ森林伐採フットプリントの拡大を止めなければならないことだけは確かだと思います。

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